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七詩
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2020年11月23日
テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(548808)
カテゴリ： 雑感
藤子・F・フジオの漫画に食事を秘事とする異世界をテーマにした短編があった。
マスクが普通の光景になってはや数か月。ときどき藤子・F・フジオの描いた世界に近づいているのではないかと空想することがある。マスクに慣れてくると、なんかマスクをしないのがすごく恥ずかしいことのように思えてくるのだ。特に、うっかりとマスクをしないで外にでたりすると口元を隠したくなる。なんなのだろうね、この感覚。
以下は空想。何年か後、コロナは相変わらず猛威を振るい、世界は強権的な体制でコロナを抑え込んでいる中国を中心とする国家群とコロナと共存することを選択した国家群とに分断されている。変異の激しいコロナにはワクチンは効果がなく、重症者の治療法もまだ発見されていない。ただ、感染のメカニズムについては研究がすすみ、飛沫を出すことと会食が最も危険が高いことは定説になっている。口は禍の元という諺が別の意味で常識となったわけである。
外ではマスクをつけるのは当然だが、やむなくマスクを外さざるを得ない食事のときは困る。一人や家族ならともかく、他人の前で食事をするなど無作法極まる。そして無作法なことは恥ずかしいことになる。食事は自宅か区切られた空間でするのが常識になっていく。
そしてそうなると、こんな会話が祖父母と孫とでかわされるようになるかもしれない。
じいちゃんが若かったころには、よく友達や会社の仲間と店で同じ鍋を囲んで食事をしたもんだよ。4月に仲間が入ってきたときや12月なんかね。
へえ、大勢でおんなじ鍋で食事をしていたの。どうして恥ずかしくなかったの？昔は野蛮だったんだねえ。
マスクが普通の光景になってはや数か月。ときどき藤子・F・フジオの描いた世界に近づいているのではないかと空想することがある。マスクに慣れてくると、なんかマスクをしないのがすごく恥ずかしいことのように思えてくるのだ。特に、うっかりとマスクをしないで外にでたりすると口元を隠したくなる。なんなのだろうね、この感覚。
以下は空想。何年か後、コロナは相変わらず猛威を振るい、世界は強権的な体制でコロナを抑え込んでいる中国を中心とする国家群とコロナと共存することを選択した国家群とに分断されている。変異の激しいコロナにはワクチンは効果がなく、重症者の治療法もまだ発見されていない。ただ、感染のメカニズムについては研究がすすみ、飛沫を出すことと会食が最も危険が高いことは定説になっている。口は禍の元という諺が別の意味で常識となったわけである。
外ではマスクをつけるのは当然だが、やむなくマスクを外さざるを得ない食事のときは困る。一人や家族ならともかく、他人の前で食事をするなど無作法極まる。そして無作法なことは恥ずかしいことになる。食事は自宅か区切られた空間でするのが常識になっていく。
そしてそうなると、こんな会話が祖父母と孫とでかわされるようになるかもしれない。
じいちゃんが若かったころには、よく友達や会社の仲間と店で同じ鍋を囲んで食事をしたもんだよ。4月に仲間が入ってきたときや12月なんかね。
へえ、大勢でおんなじ鍋で食事をしていたの。どうして恥ずかしくなかったの？昔は野蛮だったんだねえ。
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