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2026年05月24日
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カテゴリ: 読んだ本



新選組もそうしたものの一つかもしれない。本書は無名の義士を主人公にして、等身大の新選組にせまったものとして面白い。そもそも、あの英雄的な新選組のイメージというのはどういう経緯で生まれたのだろうか。敗者の側に悲劇的英雄像を見出す判官びいき的心情もあるかもしれないし、沖田総司や土方歳三のイケメンイメージや浅葱色の制服のかっこよさもあるのかもしれない。実際にはにわか武士やくいつめた侍の寄せ集めで、新選組の死者は内部での粛清によるものの方が多かったという。そして、大政奉還、鳥羽伏見の戦いと時代が急転する中で新選組の位置も曖昧になってゆく。武士に憧れた剣術自慢の農民の青年もいた。藩でも処遇に不満でやってきた武士もいた。本書の主人公のように貧苦にあえぎ、妻子を養うために新選組に入ったという人もいたとしても不思議ではない。
本書は、主人公について様々な語り手が物語るという手法で描かれている小説だが、非常にうまい小説である。





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最終更新日  2026年05月24日 11時57分13秒
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