ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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Mar 23, 2025
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​オーソモレキュラー医学​
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることで、病気の予防や治療を行うもので、欧米を中心に発展してきました。体内の栄養バランスの乱れが多くの病気(認知症、発達障害、精神疾患を含む)や不調の原因であると考え、血液検査データを元に、薬やホルモンの補充ではなく、栄養となる物質の材料を食事やサプリメントで補充することを提案しています。

グルテンフリー(GF)およびカゼインフリー(CF)
栄養素を正しく取り入れると同時に、食事から取り除くべき栄養素があります。グルテン(小麦粉)とカゼイン(牛乳製品)です。たとえば、糖尿病の方は小麦粉の大量摂取が原因と考えられます。小麦粉と言えばパンと麺です。糖質過多が続くと中性脂肪が高値になり、続いてHbA1c(糖化したHb)が高値になり、糖尿病にまっしぐらです。グルテンはモルヒネと構造が似ていて、食べるともっと食べたくなるので過食に繋がります。糖尿病の治療は第一選択は薬ではなくGFと言えます。自験例では完全なGFを実践できればHbA1cが約2降下しました。グルテンおよびカゼインが腸粘膜機能不全を引き起こし、便秘や逆流性食道炎などの消化器症状を呈することも頭に入れておく必要があります。便秘や逆流性食道炎の治療の第一選択も薬ではないのです。腸粘膜機能不全が続くと身体に入るべきではないタンパク質が身体に入り、リーキーガット症候群となり、自己免疫疾患を引き起こしてしまうのです。先週書きましたように、慢性関節リウマチになっても完璧にGFCFを実践できれば数ヶ月で治癒状態になります。慢性関節リウマチの治療も第一選択も薬ではなくGFCFなのです。

薬を最適化することが治療​の始まり




​​​​~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名​~​​​
上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。

​問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。

​新患予約サイト​ ​​​
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症例報告​


知り合いからの紹介である。既往歴:森永砒素中毒。左顔面痙攣、愛知医科大学。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、、特発性基底核石灰化症(IBGC)/アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。老老介護のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,Zn63以外異状なし。VitB1=26,VitB12=360,葉酸=9.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:28.5/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と更に中等度改善した。
治療のポイント
1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療
フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
2.ビタミンB12低下症
ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
3.味覚低下または亜鉛欠乏症
亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
4.低アルブミン血症に対する治療
低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。


知り合いからの紹介である。既往歴:R4改訂長谷川式:27/30、頭部MRI:年齢相応。長久手内科胃腸科①リピトール5mg②カナリア1錠③抑肝散7.5g。物忘れ、易興奮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。易興奮に抑肝散5g継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL166,Zn77以外異状なし。VitB1=20,VitB12=368,葉酸=3.4。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、葉酸欠乏症に毎週フォリアミン5mgを開始した。。低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。49日後、改訂長谷川式:26.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善した。
治療のポイント
1.スタチン中止
高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。


知り合いからの紹介である。既往歴:H10腰椎ヘルニア、瑞浪厚生病院。わだ内科外科クリニック①アムロジン2.5㎎②クレストール2.5㎎。土岐内科クリニック長谷川嘉哉先生①リバスタッチパッチ4.5mg。物忘れ、食慾低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。過降圧BP116/74に伴う認知機能低下にアムロジン2.5mg中止、認知機能低下にクレストール2.5㎎中止、リバスタッチパッチ4.5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。独居のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL153,Zn73以外異状なし。VitB1=27,VitB12=319,葉酸=3.3。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。左変形性関節症に他院からのトラマールを中止、ジクトルテープ75mg開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3.5)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となった。
治療のポイント
1.脳血管性認知症(VD)に対する治療
高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、70歳以上:BP130-150mmHg、80歳以上:BP140-160mmHg)を目標に高血圧治療薬を最適化します。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。
2.がん性疼痛治療薬中止
がん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」も眠気が強く認知機能を低下させます。トラマール/トラムセットはμオピオイド受容体の作動作用に加え,ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで,侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛を抑制します。ノルスパンはオピオイド受容体に作用し,中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することで鎮痛効果を発揮すると考えられています(今日の診療プレミアム Vol.32)。


知り合いからの紹介である。既往歴:H30/11ペースメーカー、愛知医科大学。R2/5脳梗塞、右不全片麻痺、愛知医科大学。R6/5脱水症、東海中央病院。 あさい病院①リクシアナ30mg②タケキャブ10mg③オルメテック20mg④サムスタ7.5mg⑤アルダクトン25mg⑥アムロジン10mg⑦カロナール。物忘れ、介護拒否、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核および視床ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他   両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。過降圧BP123/71に伴う認知機能低下にアムロジン10mg→5mgへ減量、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に腰痛症のためシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを回避した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶2/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL174,Hb10.2,Zn721以外異状なし。VitB1=22,VitB12=199,葉酸=10.0。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症4.0g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵1-2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と更に軽度改善した。
治療のポイント
上記参照


知り合いからの紹介である。既往歴:R6/10/8-10/15肺気腫、肺炎、公立陶生病院。 物忘れ、暴言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/:混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL179,Zn70以外異状なし。VitB1=36,VitB12=141,葉酸=6.1。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。毎月シアノコバラミン筋注。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善してほぼ治癒状態となった。
治療のポイント
上記参照





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Last updated  Mar 23, 2025 11:41:57 PM
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