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今、食料危機で見直されているのが昆虫食、とりわけ「コオロギ」です。
これまで細々と研究や試験的な販売がされていましたが、ウクライナ危機や物価高騰の中で、いよいよ本格的に見直されている「SDGs」持続可能な食料・昆虫食、とりわけコオロギについて紹介します。
そもそも昆虫食は、アジア、アフリカ、アメリカなど80ケ国以上で、いなご、セミ、コオロギなど500種類以上の昆虫が広く食べられており、人口増加や食糧危機で、ますますそのニーズが見直されています。
日本でも、戦前はイナゴ、カイコ、ハチの幼虫(ハチノコ)、セミなどを中心に、広く食べられていました。特に、長野県などでは、戦後も特産物としてイナゴが食べられてきました。
今回、特に紹介したいのが、コオロギで、今から10年ほど前に、徳島大学発の大学ベンチャー企業として、「グリラス」が食用コオロギの出荷額全国1位になり、コンビニやレストランで販売されています。
「グリラス」とは、食用コオロギとして広く飼育されている<
フタホシコオロギ>の学名です。

<フタホシコオロギ>
フタホシコオロギは、食用のコオロギとして広く飼育されていて、寿命は1ケ月ほどで短いのですが、1年中、繁殖可能で、日本では沖縄県や鹿児島県の一部など、南の温暖な地域に自生しています。気温が20度を切ると死んでしまいます。
今は、ペットショップやメルカリなどの通販でも、飼育セットを購入可能で、食用のほか、爬虫類などのペットのエサとしても広く販売されています。
2022年6月、大手コンビニのファミリーマート(一部店))では、「C.TRIA」というグリラスの独自ブランドで、コオロギの粉末で作ったクッキーなどを販売しはじめました。
昆虫食の栄養価は高く、タンパク質や多くのビタミンなどが含まれています。また、昆虫が食べたエネルギーを、体質量に変換する2次生産の効率は40%で、魚類の10%や哺乳類の1~3%に比べて、非常に効率がよく、食糧難時代の動物性たんぱく質の供給源として期待されています。
味については、コオロギの粉末を試食したことがありますが、臭みはなく、言われなければ、コオロギとわからないので、いろんな味付けができます。
徳島大学のコオロギの研究は、「コオロギ博士」の異名をもつ、野地澄晴・前学長が生物工学の教授の時代から初めていたもので、歴史のある研究です。
私は野地先生が、教授の時代に、何度かお話を伺ったことがあります。
最後に、その時の印象に残った先生の話を2つ紹介したいと思います。
・「女王バチは、ロイヤルゼリーという特別な食べ物を食べている。そのおかげで、女王バチの寿命は他のハチより、数十倍も長生きする。まあ、長生きできたから幸福かというと、それは別の問題だが。」
・「以前、ニワトリの胸のところに、足を作る細胞を埋め込んだことがある。すると、本当に足が胸から生えてきた。これで、1羽の鳥から何本も手羽先が採れることになる。ただし、この足はニワトリにとっては、余分な足だから、「蛇足(だそく)」と呼んだ。」
どちらも、研究と研究成果は微妙な関係ですね。粉末にされるコオロギの命を、無駄にしないように私たち人間は肝に命じておかないといけませんね。
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