ジョエリー・リチャードソン (Lady Chatterley)
ショーン・ビーン (Oliver Mellors)
ジェームズ・ウィルビー (Sir Cliffird Chatterley)
シャーリー・アン・フィールド(Mrs Bolton)
ヘッティ・ベインズ (Hilda)
戦争での負傷がもとで
下半身不随となり尊大で気難しい
クリフォド・チャタレィ男爵には
アフロディテのように金髪を揺らし
健康で豊かな身体を持つ妻コニーが居ります
若々しく生命の輝くコニーですが
従順な妻であろうとして
努力の毎日を過ごしています
朝、目覚めるとすぐから
いちにち夫の世話をし
夜には夫が眠るまで本を読み聞かせ
夫の排泄物の始末をしてから
寂しく自分の部屋にさがります
他に話し相手はなく
外出もままなりません
そんな妻に対してクリフォドは
邸宅と炭鉱と財産を継ぐ跡取りがいるので
妻に恋人を作ることを勧めます
ジョエリー・リチャードソンは
コニー・チャタレイを
伸びやかにとても美しく演じています
森番のメラーズは
さすがにショーン・ビーンです
枝をすり合わせて木々が語る
みどり豊かな森の奥で
メラーズとコニーは出会います
産まれたばかりのキジの雛にみとれ
子供を得られないコニーの母性が
慈しみとなって発露する様には
感動を覚えます
さて、この身分の違いすぎるふたりの恋は
どんな結末を迎えますでしょうか
お時間がありましたら
ご覧になってくださいませ
1955年には
ダニエル・ダリュー
エルノ・クリーザ
レオ・ゲンの配役で
フランスで映画化されましたが
原作が発禁になるなど
非常に話題を呼んでいたので
恐る恐る映画館に行った記憶がありますが
この作品がポルノだと騒がれたなんて
今は時の流れを感じずにはいられません