★アカネのアノネα

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September 4, 2004
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  進行性筋ジストロフィーに侵されて、
 18歳から車椅子の生活を強いられた鹿野さんと、
 彼を取り巻く総勢500人を超えるボランティアたちのノンフィクション。

  食事をするにも、トイレに行くにも、寝返りを打つにも人の介助を要する。
 筋肉だけでなく、内臓までもが萎縮し、やがては死に至るという筋ジス。
 1日24時間、常に傍に介助する人が居なければ生きていけない。
 そんな生活の中でも鹿野さんは、恋をし、結婚をも経験するのだ。
 健常者の頃の鹿野さんは、内気で大人しい性格だったというのに・・・。

  ボランティアの女性の介助を、自分への好意と勘違いして、恋をしてはフラれ、
 それでもまた恋をしてフラれ・・・を繰り返した鹿野さん。
  やがて、ボランティアの一人と鹿野さんはお互いに「結婚したい!」と
 思う間柄になる。
 当然、女性の親は大反対。
 「ウチの娘を騙さないでくれ」と鹿野さんの元に説得&懇願に訪れるのだが、
 しばらくの時間を経て二人は結婚する。

  鹿野さん28歳、人口呼吸器を装着する少し前のことである。
  憧れの新婚旅行も多くのボランティアの協力をもって体験した。

  【ここで補足】 
   筋ジスは筋肉が萎縮してカラダの自由が利かなくなる病気だが、
  「チンチンは海綿体であって、筋肉じゃない。
   だから筋ジスはチンチン起ちます」(原文のまま)【補足終わり】

  だが、鹿野さんの結婚生活はわずか5年で終わる。
 離婚は妻から切り出された。いろんな事情が重なったのだが、
 直接のきっかけは、妻がボランティアの青年と恋に落ちたこと。

  離婚後の鹿野さんの落ち込みは激しかったけれど、
 何年かしてまた鹿野さんは別の女性と「相思相愛」になる。
 だがその恋愛も「眠ったらそのまま死んでしまうのではないか」という
 不安神経症の鹿野さんは夜も眠らず3時間ごとに彼女に連絡をとる。
 疲れ果てた彼女と・・・やがて破局。

 以上は鹿野さんの暮らしの中の恋愛面だけを取り上げてみたのけれど、
 修羅場を踏む回数は健常者と全く変わらない。

  ◆ラブストーリーの誕生は、場所も時も人も選ばない◆byアカネ

 鹿野さんは2002年8月12日に亡くなった。享年42。
 葬儀斎場には全国から駆けつけたボラたちであふれた。
 OBには現役のジャーナリストや医者になっている者もいる。
 彼らは何故、鹿野さんの元を訪れたのか。
 「鹿野さんと向き合ってると障害者であることを忘れてしまう」
 「あそこに行くと元気になれた」
 「勇気を貰うことができた」
 「鹿野さんとケンカばかりしていた、泣いたこともある」
 「ワガママな人だったけど、あんな濃密な関係は他になかった」

    ◆きみは選んだのだ
     内側から ひそかに 
     きみ自身を。

     そして 生きるとは
     屈することでなく選びつづけること。
     死ぬことをも含めて。◆ 清岡卓行「四季のスケッチ」より






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Last updated  September 4, 2004 11:32:16 PM
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り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
キラキラ星@ Re:★『微笑む人』貫井徳郎/著(03/14) ノンフィクション専門で読んでます。が、この中途…
カツラ―@ Re[1]:★「恋するカツラ」小林信也/著(02/28) 追記 S社に20年以上世話になり大変良…
カツラ―@ Re:★「恋するカツラ」小林信也/著(02/28) 小林氏賞賛の声に不快感を覚えます。 数…

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