★アカネのアノネα

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October 20, 2004
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 日本映画界にどれだけの功績を残したか、
 私は正確には知らない。

 しかし数年前にこの人の一つの句に出合って以来、
 私は俳人角川春樹を見つめていこうと思ったのです。

   【 わが肩を蜘蛛に貸したる檻の中 】
 句集「檻ORI」(1995年)に載った一句です。

 そして先月出版された、角川春樹獄中俳句『海鼠(なまこ)の日』
2年5ヶ月3日間の獄中生活の中で彼が詠んだ俳句は約2000。
 彼は胃がんの手術を受け、医療刑務所に入り、
 塀の中で妻から「これっきり、さようなら、SO LONNG(永遠に)」
 の手紙を貰って離婚。鈴木真砂女さんの訃報に接す・・・。
 「海鼠の日」からアカネが10句選んでみました。

 【 母遠し子はなほ遠し煮大根 】
 【 おぼろなるもののひとつにおのれかな 】
 【 花吹雪夢の中まで吹雪けり 】
 【 五月憂し妻の手紙にSO LONG 】
 【 蛍日やわが晩年も恋が欲し 】
 【 無期刑の囚徒と春を惜しみけり 】
 【 かげろふや路地に真砂女の消えゆけり 】
 【 風の盆私と死んでくれますか 】
 【 これまでかまだこれからか冬の獄 】
 【 獄を出て花の吉野をこころざす 】

 題名の海鼠(なまこ)は自分自身のこと。
 刑務所というのは決まりごとが一杯あって、規則を1回破ると仮釈放が
 4ヶ月延び、2回で満期まで待たねばならない…のだそうだ。
 手足をもがれるような生活ではあったが、精神は充実していた2年5ヶ月3日。

 今年62歳のこの人の句は母を慕う作品が多い。
 恵まれた環境に生まれ育ち、自らの力も発揮できたはずなのに、
 もしかして母性の欠落した環境に在ったのではないか・・と
 不遜な想像をしてしまう。








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Last updated  October 20, 2004 10:47:39 AM
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り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
キラキラ星@ Re:★『微笑む人』貫井徳郎/著(03/14) ノンフィクション専門で読んでます。が、この中途…
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