★アカネのアノネα

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September 20, 2005
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カテゴリ: 読みました♪


ノンフィクション作家・本田靖春氏の最後の本である。
全582ページの分厚い本。

読売新聞社会部記者として活躍した時代
ノンフィクション作家に転身してからのあれこれ・・・・、

氏は、ジャーナリストの最後の仕事として、
自らの人生をノンフィクションで綴ることを選んだようである。

その中で、
自分を語るのに避けては通れないとして、
氏の最初の結婚の顛末が書かれている。

「私は闘病記と貧乏物語が嫌いである。」

・・・をポリシーにしてきた氏が、
最後の著で、愛憎についてだけ、それを明かしている。


本田氏は、
早大3年生のときに、友人にJ子さんを紹介される。
J子さんは、まだ17歳、
日劇ダンシングチーム(NDT)の踊り子だった。
幼い頃から男子校育ち、女性に免疫の無かったという氏は、
J子さんにひと目惚れ、たちまち恋に落ちる。

親の反対など、紆余曲折があって、
2人が結婚したのは、知り合ってから8年目のこと。

本田氏は、既に読売新聞社会部の記者となり、
J子さんは銀座ホステスなど水商売に身をおいたりで、
その頃の本田氏は、J子さんと自分の住む世界の違いを
感じていたようである。

それでもなお、J子さんと結婚しよう!と決意したのは
若さゆえの傲慢な、よくある結論。
「俺が付いていなければ、この子はまともな人生を送れない」

しかし、やがて気づくんですよね。
「俺が付いていても、まともな人生は送れないんだ」 ってことを・・・。


子どもが2人誕生してから、通勤時間を理由に別居生活に入る。
家庭を顧みない夫に、不満を募らせた妻は、
サラ金融資による浪費に捌け口を求めた。

勤務先の社会部のデスクに、サラ金業者から催促が入り、
初めて、その事実を知らされる夫。
借金は、サラ金ばかりでなく、信販会社、農協にまでも。

「ズボラなJ子が、よくそこまで借りまくった・・・」

離婚。
その後、J子さんの言動がおかしくなり、
病院で精神分裂症(当時の病名)と診断される。

2人の子どもは本田氏が引き取った。
J子さんのつくった負債額は、氏の退職金の数倍相当で、
返済がきれいに片付くのには、十数年の歳月を要したという。

彼女のマイナス点をあげつらえば、取りも直さずそういう女性を
妻にした私のダメさ加減を公告することになるが、
人生のどこかで大きな恥はかいておなければなるまい。
いま私は、最後にそれをしようとしている。


ジャーナリストとして活躍していた頃の本田氏の写真を見ると、
なかなかのダンディーぶりである。
しかしその、最後は両足切断、右眼失明、肝ガン、大腸ガン…。
病魔と闘いながらの執筆だった。

肝ガンは氏の渾身の「黄色い血」の取材で、山谷に長期間住み込み
自らも売血を行った上で、その実態を紙面で告発する、
その際の注射針の使いまわしから肝炎に感染したという。

闘病生活については、もちろん本書でも書かれていない。










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Last updated  September 20, 2005 12:35:28 PM
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り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
り_ょ_う @ Re:★『生存者ゼロ』安生 正/著(07/18) こんにちは 昔、ブログでお世話になった …
キラキラ星@ Re:★『微笑む人』貫井徳郎/著(03/14) ノンフィクション専門で読んでます。が、この中途…
カツラ―@ Re[1]:★「恋するカツラ」小林信也/著(02/28) 追記 S社に20年以上世話になり大変良…
カツラ―@ Re:★「恋するカツラ」小林信也/著(02/28) 小林氏賞賛の声に不快感を覚えます。 数…

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