秋の月

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Jun 8, 2009
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カテゴリ: 雑記
私たちは駅のホームにたどり着いた。

相変わらずリモコンローターの装着部の異物感がものすごいものの、
次第にそれにも慣れてきたのか。
断続的に動かされるリモコンローターの動きに、
やはり快感はじわりじわりと強くなってゆく。

小さく、甘いため息をつく。
セイが、私にさりげなく視線をやる。
こんな人の多いところで、私は彼の手の中で弄ばれている。
その事実が、たまらなく私の恥辱心をあおっていた。




シートのクッションが柔らかいため、
先ほどランチを食べたときほど、座った体勢でも痛みを感じにくかった。

車両の中の乗客は疎らであるが、
座席は8割方埋まっていたか。


私の左隣に据わったセイが、再びポケットに手を入れる。
バイブの動きが切り替わる。
私は、自分の身体に響く感覚を彼に伝えるかのように、
うつむいたままセイの手を少し強く握った。



「ダメ・・・・・」

「どうしたの?」

「音が・・・・バイブの音が聞こえちゃうよ」

「ダイジョウブだよ」

「イヤ・・・・・」



囁きながら、私は小さく首を振った。

セイは慰めるように私の手をなでると、
もう一方の手をポケットに入れ、リモコンを操作し始めた。


バイブの動きが変わる。

セイがポケットから手を出した。



え・・・・? この状態で放置??



私はやや涙目になった。

羞恥心を覚えれば覚えるほど、私の身体はどうしようもなく快感が強くなる。
しかし、私の隣には何も知らない女性がひとり、座っている。


どうしよう、このままだと、バイブの音が・・・・振動が・・・・
このままだと、隣の女性に変に思われる・・・・どうしよう・・・・


私は緊張し、頭は混乱し始めた。唇を噛み、快楽を顔に出すのだけは避けたが。
でも、隣の女性のコトが、どうしてもきになる。

セイは隣で、こんな風に戸惑っている私を見て、愉しんでいるのだろうか。
降りるまで、あと2駅・・・・このままこの羞恥心に、耐えろということだろうか。
我慢すれば・・・・耐えていれば。
セイは悦んでくれるかな。
ふたりきりになった時に、耐えているその分だけ、私のコトを・・・・




が。



やはり、その緊張感に耐え切れなくなった私は、
セイの袖をつかみなおした。
少しだけ彼のほうに顔を傾け、小さく首を振る。

視界の端に映ったセイの顔が、すこし驚いていた。
彼はあわててポケットに手を入れると、リモコンをガチャガチャと動かし始めた。


再びバイブが切り替わり、しばらくして、ローターのバイブレーションは止まったのだった・・・・。



「ゴメン、止まってたかと・・・・」




やっぱりそういうオチだったのね~~~~~
(ノToT)ノ┫:・'.::・┻┻:・'.::・


彼はバイブを止めたつもりで、安心して私の横に座っていたようだった。






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Last updated  Jun 9, 2009 11:53:20 PM
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