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2010.04.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
2008年8月21日、新田次郎氏に関する「あの方は、どれくらいの回数で・・・」で、そして、2009年1月27日、淡谷のり子女史に関する「服の下はスッポンポンよ」でご紹介した瀬戸内寂聴師の、毎週日曜日の日経連載「奇縁まんだら」、一頃お休みしていましたが、再開され、11月29日は、「山田恵諦座主、祈りの利益説く」という第二百五十三世天台座主山田恵諦猊下との思い出を綴ったものでした。

その中で祈りについて触れている所が、仏教とキリスト教との違いはありますが、参考になりましたので、長くなりますが、その侭引用させて頂きます。


 ・・・

 ある時、私が祈りの功徳と、仏の現世利益( りやく )についてお伺いした。人によく訊かれて自信のある答えが出来なかったからである。お座主は、いつもの温顔に目だけやや厳しく、
「それは自信を持って御利益があると答えるがよい。わずかな教養が邪魔をして、それを断言し難いものだが、真剣で純粋な祈りには、必ず仏の御利益がいただけるのだよ」

 とおっしゃった。戦争末期沖縄へ法要に赴かれた帰り、至るところに敵の潜水艦が出没する海域を帰らなければならなくなった。しかもその時、十四、五歳の少年少女たち千五百名が内地で働くため同船することになった。出発予定日までには二十五日しかない。お座主は彼等を一人も死なせてはならないと、それから二十五日間、睡眠時間も極度に切りつめ一心不乱に観音経をあげつづけ、彼等を一人残らず無事本土に渡らせ給えと祈られた。

 いよいよ船が出港した時、船長が甲板へお座主を呼び、
「ごらん下さい。こんなに凪いだ美しい海は、かつて見たこともありません」
 と感嘆して言った。奇跡的に何の障害もなく、無事、全員は本土に到着した。



 こんな力強い自信にみちたことばが発せられるお座主に、私は思わず合掌していた。

「祈ることから平和が始まる」
 という信念に基づいて比叡山宗教サミットを大成功裡に終わらせたのも、沖縄の悟りを得られたからであろう。

 ・・・


ここで山田座主がご自分の例として仰有っておられる利益は、純粋に個人的なものではなく、他人( ひと )の幸福、利益を願う祈りであり、世間一般の現世利益とは異なっているように思われます。こうした真剣で純粋な祈りであれば、それがどんな宗教であっても、必ずや天に通じる筈です。あらためて祈りの大切さを教えられました。


本編へのコメントです。
(Edelstoffさん)
宗教家として修行を積まれ、徳の高い方になると、確かに神様や仏様にお願いする内容もレベルが違いますね。

(偏屈老人)
Edelstoffさん

「二十五日しかない」と思い、その「二十五日間、睡眠時間も極度に切りつめ一心不乱に祈る」。我々凡人には仲々出来ません。










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Last updated  2010.04.09 04:03:52
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宗教家として…  
Edelstoff さん
修行を積まれ、徳の高い方になると、確かに神様や仏様にお願いする内容もレベルが違いますね。 (2010.04.09 03:53:31)

Re:宗教家として…(04/08)  
Edelstoffさん

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