ところで、ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)はサント・ヴィクトワール山を画材とした多くの作品(44点の油画と43点の水彩画)を残している。セザンヌは少年時代から友達と一緒によくサント・ヴィクトワール山に登っていたことからセザンヌにとってサント・ヴィクトワール山は子供時代の思い出、ふるさととして強烈な印象を与えたものであった。
子供ころの印象に残った心像を形あるものに表現することは大きい意味がある。いずれ時間と共に形は失われていく。個人にとって何も残さずに死んでしまえばその心像も残らない。セザンヌに限らずプロバンスを愛した多くの人にとってサント・ヴィクトワール山を画材にした多くの作品が残されたことは幸せなことである。
夏場は山火事防止のため立ち入りが禁止されているトレイルもある。左写真は北西側のダムからの登山路を禁止するための目印。頂上手前には13世紀に建てられた修道院があり井戸用ポンプと宿泊小屋があった。ここから見るプロバンスと岩壁の眺めが素晴らしい。