PR
Calendar
Category
Freepage List
Free Space
「99年のコロラド州コロンバイン高校における乱射事件を素材に、日常に起きた悲劇を斬新な映像で描いた作品。カンヌ映画祭で史上初のパルムドール&監督賞をダブル受賞した傑作がDVDで登場。 」
とのキャッチコピーに釣られて、観てみました。
衝撃的な事件を基にしたとのことなので、事件の真相について掘り下げたものかと勝手に勘違いしていたのですが、そういう視点で観ると期待はずれと感じてしまいます。
恐らく実際の事件の犯人は犯行後自殺したはずなので、本当の真相はわからずじまいだと思いますが、何等かの解釈の上描かれているのかと。
観終った瞬間の感想は「時間を返せ!」でしたが、日が経つにつれ、じわじわとこの作品のよさがわかってくる気がします。
あまりに常軌を逸した猟奇事件には「理由」を求めがちですが、結局大多数の「常人」側の思考ではその「理由」を知覚はできても理解はできないのでしょう。
某都市伝説の本にこんな例がありました。
・夫の葬式に参列した人に恋した未亡人は、自ら子供を殺した。その理由は?
「子供の葬式でまたその人に会えるから」
・サッカーボールをもらったサッカー好きな少年が喜ばない理由は?
「少年に足が無かったから」
猟奇殺人の犯人からはこんな回答が出てくるそうです。
「いじめられた仕返し」だとか「ふられた腹いせ」などと理由をつけるのは普通の人の感性でしかないのでは?
そんなことを考えさせられる作品でした。
奥様には大不評でしたが。
好きと嫌いと評価の大きく分かれる作品だと思いますが、万人受けする作品に飽きた方、是非観てみてください。
【おすすめ度:4】
『スラムドッグ・ミリオネア』 2010年11月13日 コメント(2)
パラノーマル・アクティビティ 2010年10月31日
『ハート・ロッカー』 2010年10月26日 コメント(2)