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姫は、京都府加佐郡舞鶴町に、明治29年(1896)1月2日、父仲井宇市、母モトご夫妻のあいだに生まれられました。
長じて上京し、麹町教会に御縁を頂かれ、お手伝いとして家事万端の働きとともに、長谷川まつ師の御広前御用のお手伝いもいたされました。元来体が弱く、ここの老人はやかましいから適当にやらねば体がもたないと同輩からの注意をうけました。しかしまつ先生ご教導の「信心する者は人のみているところより人のみていない陰の働きこそ大切だ」という話に翻然と悟らされ、一意人行に打ち込まれ教会長の留守中を大切にし、表立ったことにより裏に廻ってかげでつくされました。
姫は大正8年(1919)麹町教会で入信され、同年12月教徒となり、大正15年(1926)31才で教義講究所の業を卒え、教師補命を受けてからもひたすらに教会修行に励まれました。昭和9年(1934)5月より東京都杉並区阿佐ヶ谷南3丁目において布教を開始されました。まつ師の、心は直く、思いが深く、行為がひかえめであって諸事に忠実で、人の苦難に労わり助ける働きが、いつも間にか姫の身にそなわって道のおかげとなってまいりました。難儀な人が次ぎつぎに助けられていったのであります。
昭和14年(1939)9月23日、阿佐ヶ谷教会開設のみかげを蒙り、初代教会長として専心布教につとめられました。昭和20年(1945)3月久四郎氏と結婚され、昭和35年には教会後継者として昭夫夫妻を迎え、教師在籍40年、布教33年の教蹟をのこされて、昭和42年(1967)3月16日、御齢70才をもって帰幽されました。諡名を可美魂忍根徳姫とおくられたのであります。多磨墓地に鎮められています。
「あづまの道のいしすゑ」より
2代教会長 2006.10.18