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やませ来る いたちのやうに しなやかに 佐藤鬼房
僅か焚く 枯菊思ひ あまあなり 古賀まり子
おぼろなる 仏の水を 蘭にやる 大木あまり
年の瀬の うららかなれば 何もせず 細見綾子
エレベーター 開き馥郁と 雪の街 奥坂まや 馥郁=ふくいく
滂沱たる 汗のうちなる 独り言 中村草田男 滂沱=ぼうだ
草笛の 子が近づいて 遠くにも 稲畑汀子
天涯に 風吹いてをり おみなへし 有馬朗人
ひいらぎが 咲いても兵は 帰り来ず 福島小蕾
寒の月 白炎曳いて 山をいづ 飯田蛇笏
リラ嗅いで 青空がすぐ うしろかな 宮津昭彦
蘆刈の 天を仰いで 梳る 高野素十 蘆=あし 梳る=くしけずる
竹皮を 脱いで光を こぼしけり 眞鍋呉夫
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