短大を卒業して、流通業界に就職した私。
上司や同僚にも恵まれて、仕事が楽しくて仕方なかった。
社内の昇進試験を受ければ、男女の区別なく管理職につける会社。
当時は、男性中心の社会で女性はどうしても
お茶汲みとコピーのような仕事しかさせてもらえなかった。
そんな中、男女の区別なく昇進できる会社は珍しかったと思う。
私は、同僚たちとどうやったら
売り上げがあがるか、どうやったら月の予算達成できるか
商品の回転率やら客の動線やら・・・
な~んて毎日、話していた。
仕事が楽しくて、休みの日も競合店を視察に行っていたっけ・・
そんなとき、主人に出会って結婚。
前向きでテンションの高いサービス精神にあふれた
流通業界の人ばかり見てきた私には
クソ真面目で落ち着いていて、ぶっきらぼうで、不器用な主人を見て
あ~~、この人は私がそばに居てやらないとダメかも・・って思った。
で、結婚。
子供が出来て、休みの不規則な仕事は出来なくなり・・
私は自分の人生と、主人と子供・・
どっちを取るかって迷ったあげく、主人を取った。
主人の仕事の成功や出世が私の喜びだったし夢だった。
子供の成長が私の希望であり、生きがいだった。
昨年主人が亡くなったあと、私はヌケガラだった。
私の未来は、主人の未来だったから
どうしていいのかわからなくて・・・
今も、ヌケガラの感じは消えないけど
少しずつ、前向きにと思い出している。
突然、自分の人生を生きていいんだよって言われても
じゃあ、私は何をしたいんだろう・・
子供が生まれてから、土曜日曜がお休みの仕事を探して
結局、損保保険会社の事務をしていた。
それなりの資格も取っているから、もう一度損保業界に就職することもできる。
リフレクソロジーで、人を癒してあげる仕事も選べる。
流通業界の現場にもう一度立ちたいとも思う。
フラワーアレンジやパッチワークを教えるという道もあるかもしれない。
でも、結局何がしたいんだろう。
考えれば考えるほど、悲しくなる。
主人が定年になったら、田舎に帰って
小さな家を建て、主人が作った陶芸の茶碗やお皿に
2人で作った野菜を盛り付けて・・・
庭でニワトリとヤギを飼って暮らそうね。
雨の日は、主人は読書して私は針仕事。
私たちは毎日そんなことを、お酒飲みながら話して
日々のストレスを発散させていた。
あと、10年がんばったら・・・
そう言いあって、がんばってきたんだもの。
だから、私はもう自分の人生・・
一人で行きていく人生の設計が立てられないのです。
今の職場の人も優しい人ばかりです。
でも、この会社にこれから定年まで勤めていいのかなって・・
自分の人生・・・これでいいのかなぁ
このマンションで、年老いていくのかなぁ
今朝は、お仏壇に主人の大好きなコーヒーを供えました。
いつも、お茶なんだけど・・
毎朝、お茶を入れて、お花のお水を換えてお経を唱えて
私の1日が始まります。
お経もすっかり覚えました。
来年は1号が成人式。
主人が、1号の生まれた年のワインを買ってお祝いしようと言っていたので
ネットで探すつもりです。
2年前。
主人から最後にもらった結婚記念日のプレゼントは
クマちゃんの柄のひざ掛けとアメジストの小さなピアス
会社で足元が冷えるって言ってたから、買ってくれたようです。
でも、クマちゃんの柄なんて、どんな顔して買ったんだろ・・
ひざ掛けは・・・しまいこんだまま。
ピアスは亡くなってからずっと付けてます。
私の誕生石なんです。
今日は、朝まで飲もうかな・・