結局は、『今』飲み頃でないワインを語っても飲んでも不完全燃焼だし、『今』飲み頃のワインは語らずとも飲めば必ず心を満足で満たしてくれるから、ヴィンテージというのは、“今飲み頃に入っているかどうか”が“良し悪し”よりも遙かに重要なファクターのように感じる。しかし、特に最近の“良い”ヴィンテー ジは“飲み頃”とは程遠くても悲しいほど高価である。高価だから“飲み頃”ではなくても買って飲むという行為を批判するのは簡単だが、それは結局は自分が決めることであるので、与えられたチャンスの中から最大限の楽しみを引き出す工夫をするしかない。2000年のラトゥールを1本しか持っていない人が今それを開けたからといって、たやすく批判するのは控えたい。自分がそんなことをしないと決意すれば済む話である。自分がそれよりも(自分にとって)意味のある行為をする気概があるかどうかの方が大切であると思う。
私は基本的に“ポテンシャル”を感じるのが好きでワインを買ったり飲んだりしてるのではない。“今旨い”ワインを飲みたい一心でワインを買って飲んでいる。
(後で読むとちょっと力が入り過ぎですね^^;;)
ということで、“ボルドーにとって83年とはいかなるヴィンテージであるか?”という問いのためではなく、『83ボルドーは飲み頃で旨いに違いない』という期待と確信でこのようなワイン会を開催しました。そのような“問い”のワイン会もよく開きますが(例えば02ブルゴーニュはどうか?とか)、本当は期待と確信に満ちた会をできるだけ開きたいものです。“今飲んできっと旨いに違いない”からワイン会を開くということです。今回はそういう意図の会です。
“05ボルドーはどれほどのポテンシャルのあるヴィンテージか?”という問いのバブリーなワイン会がこれからたくさん開かれると思いますが、私はそのような会は限定された興味しか持ち合わせていません。
しかし、、、もしそのような会を開く場合はぜひ私を呼んで下さい^^;;;;;;)
さて、83ボルドーの話題です。今回水平で飲んでみて、“今”“飲み頃に当たる確率が非常に高いヴィンテージ”と言えそうです。
20年ちょっとという経過年数の量的な側面と、83年ヴィンテージの出来という質的な側面が、ちょうど良いバランスで味わいに発揮されているようです。格付けされていないシャトーも決して腰砕けになっていないし、1級あるいは2級クラスのシャトーでも決してガチガチではない。つまり、ほとんどのワインが飲み頃に含まれているということです。
このようなヴィンテージは意外に少ないです。90年代はありえない(91、92だって結構硬いです)。80年代では、81、83のみでしょう。70年代だと79あたりでしょうか。
と前置きが長かったですが本日のワインリストです。
1)NV Pommery Brut Royal
2)92 Pommery Brut Millesime
3)89 Louise Pommery
4)83 Ch. Fombrauge, Saint Emilion
5)83 Ch. Lalande Borie, Saint Julien
6)83 Ch. Les Ormes de Peze, Saint Estephe
7)83 Ch. Prieure Lichine, Margaux
8)83 Ch. Pontet Canet, Pauillac
9)83 Ch. Canon, Saint Emilion
10)83 Ch. La Lagune, Haut Medoc
11)83 Ch. Leoville Barton, Saint Julien
12)83 Ch. Mouton Rothschild, Pauillac
今日は白は無く、まずシャンパーニュ3本です。ポメリーブリュットのホップ、ステップ、ジャンプです。ポメリーを3種類ミニミニ(クラス別)垂直はとても タメになりました。ポメリーの共通点も何となくわかりましたし、格の違いもわかりました。ポメリーは、基本的にコク・重みよりも、果実の甘みが素直に前面に出るタイプで、ミレジム、ルイーズと格が上がるにつれて広がりやふくよかさが確実に増して、余韻も見事に格が上がると長くなります。シャンパーニュは、同じ銘柄で格ごとに飲み比べるのも楽しく勉強になると思いました。
そして83ボルドーを9本連続です。
6のペズが非常に色っぽい香り。色も味も薄めですが、余韻が長く甘みが広がる。
7のプリウレリシーヌはココア、ブラックベリー、熟成感、甘い香り、タンニンもほどよくこなれて飲み頃。
8のポンカネはポイヤックの硬さというか強さがまだ残り実直だが若干単調。
9のカノンは裏切らない。私はカノン大好き。ブーケ、腐葉土、スーボアとはこのことか。
10のララギューーーーーーン(宮迫風に)は、ミント、複雑味、締まりがある良いボルドー。
11のバルトンはすっとした杉に黒いベリーがしっかりあり、ドライなテクスチャーに果実味が詰まっている。
12のムートンは、花束、腐葉土などさすがに香味の格が違う。皆これまでとの格の違いを表情で自然に表している。
















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