2004.10.30
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今日は神戸・新開地、新劇会館にて開催されていた第二回新開地映画祭へいってきました

神戸新開地はかつて「西の浅草」と言われた歓楽街。
花街・福原や20以上もの映画館・劇場を抱え、まちを訪れる
人々のあいだでも たいそう艶やかな物語があったことでしょう。

映画を含む芸術や女性を形容するのによく使われる「官能美」や「エロティック」という表現。
でもそもそも「エロティック」ってなに?
新開地では普段女性が見る機会が少ないロマンポルノをフィルターに「エロティック」を探っていこうと思います。
男子禁制。女性のみ。一日だけの秘密の花園へようこそ!
(パンフレットより抜粋)


といってもトークショーなどがある日以外は淡々と映画が上映されるだけ。
中にはかなりきわどい作品も・・・。

私のお目当ては「月曜日のユカ」。若き日の加賀まりこさんの映画です。まずはジャケットギャラリーを。



「カラダはいいけど、キッスはダメよ。」
船会社社長の”パパ”と若い恋人を持つユカ。
男の喜ぶ顔を見るのが生きがいのユカの刹那的な姿をドライに描いた物語。

大胆な構図や照明、編集効果による不可思議な映像センスがとても40年前の作品とは思えません。

もう加賀まりこのかわいさにやられました。まさに「和製ブリジットバルドー」!!
映像について評価されることの多い中原監督だけに加賀まりこの小悪魔的魅力が120%引き出されています
「ユカ」というこの役にこれ以上はまる女優はいないでしょう。

お話の内容はあってないようなもので、白痴すれすれの純粋さで愛を求めるユカの姿は痛々しくも、イライラしてしまいます

パパときたらユカを商談相手に売り渡してしまう・・・。あたしがこんなに愛しているのに。
傷ついたユカはパパを葬って、ヨコハマの街をひとりぼっちで消えていく。きっとまた喜ばせる男を探しに。
愛を知らない女の子の、愛を求めてさまようお話。

映像や構成、テンポはすごくよかった。けれど、話の内容はあんまり好きでなかった。
「ベティ・ブルー」のように痛々しいくらい、狂うほどに愛し合うようなお話が好きなので
ドライで空虚な愛のお話にはあんまり魅力を感じません。
でもでも!!作品としてのこの映画はお話も含めてすごくよかったです。好き嫌いではなく。
この映像にはこのドライなストーリーがぴったりはまっていました。





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最終更新日  2004.11.02 01:01:29
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