☆青☆のありがとうの時間

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2007.03.13
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カテゴリ: 謡のお稽古
なんか、お能が身近になってきたところで、今日の日経新聞(国際版10面)「こころの玉手箱」に能の面の写真があったので、思わず目がとまった。
オムロン会長の立石義雄さんが能のことを語っている。
立石電機創業者であるお父さんのすすめで、高校生の時から能を習ったのだそう。
謡ではなく、仕舞もあわせて習われたようだ。
バレーボールをする一方で能をたしなみ、自ら「能楽」部卒というほどのめりこんだというのだからすごい。
ちょっと引用。
「香気にあふれたせりふは、抑揚の一つ一つまで細かく定められている。これを腹の内から声に出して型通りになぞると、六百年の伝統の線上に自分が今つながるように思えるから不思議だ」
う~ん、さすがのお言葉!

謡の先生がよくこぼすのだけれど、昔は、会社の役員さんクラスというのは、何かしら趣味を持っていて、謡をたしなむ人も多かったのだと。

能も偉い人たちが習ってるおかげで、家元も潤ってたって部分があるのだろうけれど、そういうこともなくなってきて、この先、心配だとも。
立石電機創業者のお父さんも創業するのに苦労したはずなのに、多趣味で絵、旅、音楽、短歌、謡曲も楽しんでたとも書いている。
そうういう心の余裕というか豊かさが、ビジネスでの成功にもつながっているんだろうか。

私が謡を習っているというと、「高尚な趣味だね」と言われるけれど、私自身は、白状すると、謡もカラオケもそんなに大きな区別をしていないかもしれない。(キャー、先生が聞いたら卒倒するかも?)
そもそも謡を習い始めたのって、謡ってなんのことかもわからないのに、友達にお稽古連れて行かれて、そこで初めて、能の歌の部分だってわかったくらいだから。
一度、稽古に出てしまったら、お断りするって事の出来ない気の弱い私は、結局、ずーっとズルズル続けて、今に至ってしまってるだけのことだから。
「高尚」なんて言葉を言ったら、おにいさんが吹き出してたよ。
私のいい加減さがわかってるからだろうなぁ~。
謡が面白いのは、お腹から大きな声を出せるということと、その声や他の人の声が耳に入って気持ちがいいのと、謡っている時に集中してるから、終ってからのなんとも言えない気持ちよさってのがあって、アルファー波が出てるぞーって感じで、表面的な満足感っていうのは高い。
そこに、日本語の美しさをあらためて感じたり、物語が面白いなあって思ったり、なんか伝統芸能に触れてるぞ~って自己満足感があったり、それに難しいけど、練習すると上手になるってのがわかって、それが面白かったり、なんか、そんなんで続けてるんだよね。

能を高尚なものととらえて関わっている人はそれでいいだろうし、それが大事だろうけど、そんな大上段に構えないでも、もっと気軽に楽しむこともできるんじゃないかなあとも思う。


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毎月第1・3・5土曜日、午前10時半から日本人会本館にて練習してます。





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Last updated  2007.03.13 19:20:41
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