2003年07月26日
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はじめて作ったクスクスは、たぶん、大成功。
おいしくみんなで食べました。
真島くんの話は、とっても共感できるだけに、すごくおもしろく、すごく重かった。
なかなか、ふつうに生きてたら、向き合えないと思うんだけど、そこを向き合ったうえで、考えるっていうのが、研究者の研究者たるゆえんかね。
矛盾を矛盾として受け止めながら、生きるのが人生、、、だけど、つらいよねー。
以下、きょうの参加者にあてたメールを貼付けますので、その深い内容は読み取ってみてください。



みなさま

きのうは、お集りいただいてありがとうございました。


基調講演の後は、分科会とかでなく、お食事会がいいでねー。
講師+受講者うんぬんでなく、リラックスした感じで、それぞれにお話ができて。
説明し忘れていましたが、お食事のときに、うすくかけていた音楽は、「JUJU」とよばれる西アフリカ(ナイジェリア)の音楽で、ちょうど、ブアブレが幼いながらも臣民として働いていたであろう1930年代ころから50年代くらいの音源のものです。
たぶん、そのころ、ブアブレに鞭をふるっていた黒人と同様、19世紀に奴隷から開放されて帰ってきた黒人たちが、西アフリカにブードウー教を持ち込んだように、西洋の楽器や音楽のエッセンスを持ち帰ってきた中で生まれた新しいアフリカ音楽のひとつです。現代でも、ナイジェリアのキングサニーアデなどのナイジェリアのポピュラー音楽はジュジュと呼ばれているようです。
JUJUとはキリスト教とつながりの深い楽器のひとつであるタンバリンのことで、一節に寄ると、現地ナイジェリアの黒人たちが、白人化してしまった帰還黒人のひとたちのことを「黒いイギリス人」とばかにして呼んでいたのと同様に、軽蔑して「ジュジュ」と呼んでいたらしいです。

とにかく、話はつきないですね。
どうにでも、広がるし、考えれば考えるほど、身につまされるというか。

きのうのメンバーは、
(以下、おおざっぱな紹介=余白なしですみません)
福祉施設の施設長
福祉関連NPOでバイトしながら批評を書いている人

文化人類学を学びながら、アジア美術館で学芸員をやってる人
文化人類学を学んだ後パフォーマーとしてニパフなどに参加している人
音楽療法を勉強中の人

残念ながら、元水戸芸の学芸員の方は、体調を崩されてこられませんでしたが、ある意味、バリバリのアート系業界の方(もしくはアート系業界経験者の方)がいらしたら、またおもしろい展開だっただろうなと思います。
たとえば、アジ美で学芸員をしている人が戦争にまつわる人の作品を(間違っていたらごめん)を集めた展覧会を開くにあたって、詳細なキャプションを作ろうとしたところ、「作品が作品でなく、資料になってしまうか

実際には、いろいろな場面があるのでしょうが、「芸術」業界では、少なくともその最高峰である美術館の考える「作品」と「そうでないもの」、「芸術」と「芸術でないもの」に関して、話を聞いてみたいのですが、どうも、排他的な感じがして、なかなか話す機会ももてません。
話をするには、まず、オーバの活動を、わかりやすく語らなければならないというプレッシャーを感じてしまうのです。ときどき、業界の方が話す「作品」「芸術」の意味と、オーバのいっている意味がすれちがっていて、下手をするとなぜか喧嘩ごしになられてしまったりもして、、、。

オーバは、常に、この「いかに活動をわかりやすく説明するか」という命題と向き合っていて、説明したいんだけど、説明してしまうと「別物」になってしまうというジレンマと闘っているような感じです。
おかしなもので、活動をするから、説明が必要なのだけれど、その説明をするために、活動をしているんだともいえるのです。

こんな堂々めぐりをしているわたしたちは、よっぽど欲深いのかもしれません。
スタッフ『ス』は「自分はきっと享楽的なんだ」といってました。
この欲望をある程度のお金で解決できていたら、と思うと、「キリギリス」とか「ロータスイーター」といわれても、仕方がないですね、、、、やっぱり。
でも、享楽的なわりには、それほど、楽しいばかりでもない人生って、、、、なんなのでしょうか。

自分の興味のある人たちだからこそ、かかわればかかわるほど、消費に加担してしまう。
そしてなんとか自分にできることといったら、消費を遅らせること。
まさに、オーバの活動そのものって感じです、、、。
重いです、、、。

小学校のときの卒業文集の「将来のわたし」のコーナーに、「何の」ということもなく、ただきっぱりと「研究をしたい」と書いた、あの真島少年も、やはり、あっちの世界とこっちの世界のぎりぎりの線上に立つ学問に身をおいて、今まさに「研究している」事実。そして、だからこそ出てくる「余白」の問題とその「説明のつかない説明」について、真摯に向き合っている姿が、あの後もボディーブローのようにじわじわと効いてきました。
また、きょう、「ブアブレ」というキーワードの元に、ばらばらにやってきて偶然集った人たちも、それぞれの現場において、同様の思いを重ねあわせている感じがあって、お互いに語られなかった話にこそ、共感できたような気がしています。

本当に、終わってみると、なかなか余韻が消えない濃い夜でした。
あらためてみなさんありがとう。
また、ゆっくりお話がしたいです。






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最終更新日  2003年07月28日 01時20分17秒
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