2003年09月21日
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障がいのある子どもとその兄弟姉妹のためにアトリエとして、もう4、5年開催してきている。
当初はラポール主催だったが、同じ顔ぶれにばかり投資はできないという公共施設の方針で、解散することになり、だけど、参加者たちが継続を希望してくれたので、オーバと参加者たちによる自主企画として改めて活動を継続している。
とにかく、ここでは、決まり事がない。
イメージは、学校帰りに寄り道した裏山。
こどもたちだけの秘密の時間。
そこにこそ、アートが隠されていると思う。
だけど、障がいのある子どもたちには、ほとんどそういう時間が持てない。
たいていは、先生か親が目を光らせている中で生活している。
工作をはじめれば、技術やアイデアを教えられ、字を書けば正しい文字を教えられる。


教育と芸術は分けて考えたほうがいいと思う。
国語の時間には漢字を教えるべきだろうが、とにかく、表現をしたい!という気持ちのときには、その感情を吐露することのほうが大切で、別に正しい文字でなくてもいいはずだ。

セロテープの使い方やはさみの持ち方、糊の付け方が間違っていたってどうってことはない。
こういう風にしたいというイメージがあれば、失敗しても必ず、そのイメージに近付けてつくるはず。
いつか、自分で失敗をくり返して、自分なりの使い方を発見するはずだと思う。
実際、糊をメディウム的に使う方法もあるだろうし、日比野克彦がセロテープと段ボールでデビューしたときには、鮮烈な印象だったし、どれが正しいなんて、そんなことは、その人にしかわからないはず。

大体、相手に何かを教えてしまったら、そのとたんに、教えたわたしがやりたかったことしか見えてこない。
そんなのは、もったいないよね。
相手のこと知りたいから、知らないアイデア見てみたいから、この活動をしてるんだもん。
その人のやることじっくり見てみないと何が出てくるかわかりやしない。
自分の考えがおよばないようなすごいこと、他人は考えていたりするもんで、だから、おもしろい。


基本的には、マンツーマンだが、誰が誰の担当とかそんな野暮なことはしたくない。
たいていの子どもは障がいがあってもなくても、特に枠のないところでは、それほど障がいを感じさせない。
枠があるから、障がいに思えてきてしまうだけなのだ。
障がいのない子だって、たまには、自分のことだけ見ていてほしいと思っていることがあるし、その時の、参加者の気持ち、ボランティアの気持ちに応じて、活動の中で自由に混ぜこぜになってもらっている。

時々、「何をやってもいいというが、どこまで許していいのかわからない」というボラさんの言葉を聞くが、じっさいには、何をどこまで許せるかは、人によって様々である。

だから、「自分にとっていやなことは、いやっていえばいいだけです」と答えている。

そんな感じのアトリエなので、ボラさんの中にもいろんな人が混じっている。
実は、きょうは、運動会の振り替え日ということで、参加者人数のメドがたたなかったので、あまりボランティアの募集をしていなかったのだが、実際には、いつも通りの人数が来るらしいということで、あわててボランティア探しをした。

そして、いつかは、よんでみたいと思っていたナゾのミュージシャンたんばりんにも声をかけてみた。
調子が悪いといっていた彼だが、なんとか駆け付けてきてくれて、はじめはかなり緊張していたみたいだが、子どもたちが参加するにつれて、本領を発揮しはじめた。
やっぱり、彼をよんでよかった!
子どもみたいな大人、彼こそはピーターパンのような人なので、すっごく馴染んでいた。

以前、まったくタイプがちがうが、躁鬱のおじさんも来ていてくれたことがあって、彼は、自分からは何もしない、ただ、ぼーとしているだけなのに、そのオーラのなさにナーバスな子どもたちは惹かれるらしく、特に、小学校高学年の女の子とかに大人気だった。

たんばりんも、このおじさんも、ビニールシートを畳むというようなお仕事では、あまり役に立たないんだけど、お仕事とも思えないお仕事では、他の人にはできないような仕事ぶりを発揮する。
かれらこそ、ボランティアの鏡じゃないかと思う。
知的な障がいのある人の多くもそうかもしれないが、円という通貨の単位で換算してしまうととても安くなってしまい、まるで価値がないかのようだが、ちがう目線で見てみると全然ちがう尊さがある。

オーバの活動は、そんな円と地域通貨のはざまのような活動だが、地域通貨的な価値がもっと認められる世の中になれば、オーバも、子どもたちも障がい者も、ボランティアも、もっと生きやすくなるのになあ。





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最終更新日  2003年09月27日 02時08分52秒
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