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■『浄火』仕込み。朝六時半に起きて堺へ。初めての劇場でいろいろと戸惑う部分がある。場当たり後、通し稽古をしたのだが、ミス連発。揚げ句の果てには一瞬セリフが出てこなかった。ちょっとの差なんだけれどもその差が思いもよらない形で表面化してくる。今日通し稽古でミスをしておいてよかったというのが正直なところ。 劇場を出てから、本番に向かって鋭気を養うために石橋とともに新世界の串カツ屋へ。ジャンジャン横丁というところに初めて足を踏み入れた。なかなかに面白いところだった。
Nov 24, 2006
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■本日最後の稽古。休日ということもあり、昼から稽古。ただ、ボクは工藤さんと舞台監督のサコさん、前田さんとともに積込みで膳所へ。舞台美術家、今井弘さんご用達のタタキ場。膳所に来るのは太陽族公演の『虎☆ハリマオ』に出させていただいて以来だろうか。それ以降、一、二度来たかもしれないが。 工藤さん運転の車に乗せていただき、山本忠さん経営のお好み焼き屋で昼食の後、S-paceへ。二階の稽古場では、昼は岩崎さんが演出されている『カプチーノの味』、夜は深津さんのDIVE演技・演出ワークショップの稽古をやっていた。関川いわく「濃いぃ日です」とのこと。 今日もいい感じで稽古をすることができた。宣伝文句じゃなくってね。あとは劇場に行ってから、稽古場でやった作業を再現できるかといったところか。 稽古終了後、原、橋本、石橋と呑みに行く。四人だけで呑んだのは本当に記憶にない。呑んで芝居の話をするのは正直好きではないのだけれども、この日ばかりはいろいろと今回の芝居の話をして、珍しくも楽しい飲み会だった。 堺近辺に在住の方もそうでない方も土曜日一回こっきりの本番ですが見にきてやってください。
Nov 23, 2006
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■『浄火』稽古ものこり二日。今日の稽古で自分の中で役の雰囲気がつかめた感じがする。もの凄く遅いんだけれども。いつも思うのだけれども、演出の満足するラインと役者の満足するラインは異なる。演出は、言葉は悪いが「みてくれ」を気にする。それが思い通りであればそのシーンは「よし」となる。戯曲の新たな解釈や、今まで稽古してきたことを元に新たな演出プランがふって沸いてこない限り。演出家が舞台に立てない以上、その問題はついて回る。その上で、役者が自分の思い以上の何かを出してくれれば、それをいかにありがたがり、楽しむか、だ。 ところが、役者はそうじゃない。「みてくれ」以外のところを極端に気にする。いくら演出家が「出来てるよ」と言っても、自分自身納得できない「何か」が常にそこにある。猜疑心の塊となって「本当は出来ていないのに、演出家は妥協して言っているのではないか」と考えてしまう。かといって役者というヤツはプライドの塊だから演出家に対して「ダメ出しないですか?」なんてことは聞かない(聞く人もいるんだろうけれど、それもまた役者のプライドの裏返し)。 要は演出家の要請と、自分自身の満足の折衷点をいかに稽古を重ねる中で見いだすか、というところに尽きる。「自分が出来ているはずがない」と常に思い続けるのが役者の心理であり、その出来なさを演出家に指摘してもらうことによって修正が可能になる。演出家は役者に対してそのための言葉も持たなければいけない。なんとも面倒くさいことだ。■『ザ・ワールド・イズ・マイン』(新井英樹著)の第五巻を読む。本書のことを数日前のブログで「この作品は新井英樹にとって、永井豪にとっての『デビルマン』と同じような作品ではないか」と書いた。・・・なんと『デビルマン』だった・・・。自分自身の嗅覚を少し自慢したくなった。トシモンの事件のせいで日本の国際的信用がなくなるという描写があったのでもしや・・・と思ったのだが。そうきたか・・・というところだ。
Nov 22, 2006
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■『浄火』稽古も佳境に。いちびり一家の阪上くんも合流し、ようやくキャストが全員揃った。とはいえ、本番まであと三日しか稽古がない。まだまだ遊ぶ余地はあるので、楽しんでいくつもり。昨日十二分に呑んだので、今日は稽古終了後、印度屋のカレーを数人で食べに行っておとなしく帰る。それで終わり。
Nov 21, 2006
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■昨日の稽古から帰宅後、なんの話の流れからか、石橋と南河内万歳一座『夏休み』のビデオを観る。震災をモチーフとして扱い、火事場泥棒としての盗賊団、不在の父、千夜一夜の物語、なくなっていく記憶、様々な物語が重層的に語られる。改めて内藤さんの描く物語の面白さとセリフの奥行きに驚かされる。■賢司さんのブログを読んで、ボクが重松清の『ナイフ』に収録されている『エビスくん』で泣いた理由がわかったような気がする。あの主人公とエビスくんの関係は、周りからは一方的ないじめにしか見えない。ただ、あくまで一対一の関係である。エビスくんがいびつなコミュニケーションの取り方しかできなかっただけ(美化されているような気がしないでもない。あくまでも憂さ晴らしであったのではないかという見方もできる)。 この一対一の関係が他の四編とは明らかに違う。他の四編では一対他の関係で「ゲーム」として表現されている。だからこそ『エビスくん』における二人の関係は特殊でありえるのだろう。そしてラストシーンで涙してしまったボクがいる。まぁ、今ボクが橋本と石橋と一緒の現場にいることができるという状況下にあるということも加味されているんだろうけれども。
Nov 20, 2006
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■本日は『浄火』の昼稽古の為、滋賀の稽古はお休みさせていただく。照明の徳田さんが来られたので、いるメンバーで通しをする。ボクは孫さんの役を代役させていただいた。演出助手なのに、立ち位置を把握していなくって戸惑うばかり。 そういえば、昨日の滋賀の稽古でも代役をさせてもらった。しかも歌まで歌っちゃった。子どもたちに、 「本当の演技とはどういうものか、よく見ておくように」 なんて冗談交じりに言ったために、極度の緊張状態に陥り、歌をはずすはずす。客席では失笑であふれ返り、袖にいる子どもたちは「暖かく見守ろう」という空気に包まれてしまった。揚げ句の果てに、子どもたちから 「ここで、この小道具持ってはけんねんで」 とこっそり教えられる始末。自分が演出したシーンだからわかっているのだけれど、その子には小声で「ありがとう」と言っておいた・・・ような気がするが、よく覚えていない。
Nov 19, 2006
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■『ルカ追送』終わりの岩崎さんが『フロタキコ』稽古に合流。今までやってきたシーンを通して観ていただく。その上で細かな変更および手直し。稽古後、打ち合わせがあったのだが、ボクは『浄火』稽古があるため、野江にあるS-paceへ。■三枝さんから借りた『真説ワールド・イズ・マイン』(新井英樹著)1、2巻を読む。マンガの場合、作家の絵を受け入れることができるかどうかが入り口になる。当初スピリッツで連載されていたはずだが、ボクは絵が受け入れられなくって読むことはなかった・・・が、読んでみてビックリした。他の作品は読んでいないが、作者の最高傑作ではないだろうか。永井明にとっての『デビルマン』のように、これ以上のものを創ることはできないのではないか。極太く短くという感じ。途切れることなく、最高潮に引っ張り続けられたテンション。新たな登場人物が現れても、それがさらにテンションを強める。三巻以降どのように展開していくのか、物すごく楽しみ。ダレていないことを祈るのみ。一気に新井英樹のファンになってしまった。 あえて内容には触れないが、特に小学校が襲撃されるシーンは圧巻だった。このシーンに対して是も非も唱えられない自分がいる。マンガの「凄み」を見せつけられた。
Nov 18, 2006
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■昨日眠れなくって七時くらいまで起きていたので、「ヤバイ」と思い、ドリエルを飲んだら、一日中頭がボォッとなって気だるく、「二度と飲むものか」と誓ってしまった。■伊丹北中学校での講義も実際の創作に入っていって、生徒達は楽しんで芝居を創っている感じ。自分たちの向かう方向があやふやながらも見えてきたからだろう。その後、塾で授業し、創造館で稽古。忙しい一日だった。■本当に疲れていたので、今日は軽めの物を。『プロレスラー 荒ぶる言霊』。プロレスラーの迷言集。そしてその発言を著者が解説という名の突っ込みを入れていくというもの。そのほとんどのページを「監獄固め」と巌流島でおなじみのマサ斉藤の発言で占められている。たとえば・・・武藤「巌流島は大変だったんでしょ?」マサ斉藤「大変じゃないよ。お前もプロレスラーならわかるだろ!」マサ斉藤「だからねぇ、タッグマッチでは、時として1+1が1にも2にもなるときがあるんですよ」辻アナ「さあ、今日も解説は”地獄の門番”マサ斉藤さんです。マサさん、よろしくお願いします」マサ「あのさぁ、いつも思うんだけど、地獄の門番ってなに?」辻アナ「・・・・・・ということでマサさん・・・」 疲れている時はこういう読み物がいちばん楽しい。
Nov 17, 2006
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■『ホールドアップダウン』(監督 SABU)を観る。第一作『弾丸ランナー』からのファンだけれども、『DRIVE』が期待はずれに終わり、あまり観ることがなかった(たぶん、期待しすぎたんだと思う)。 V6をメインにした二作目。サンタの格好をした銀行強盗。奪った金をコインロッカーに隠そうとするも、小銭がなくストリートミュージシャンから小銭を奪う。ところがロッカーの鍵を落としてしまい、鍵はミュージシャンの手に。捜査中に誤って人をひいてしまった警官や、教会を燃やしてしまった牧師も鍵の争奪戦に加わり・・・ 最近のSABUはラストをまとめきれない印象がぬぐえない。『MONDAY』までの三作は本当に面白かったんやけどなぁ・・・ハラハラドキドキ。物語を緊張させたまま、ヒットアンドアウェイで見事に勝利してたんだけれど。まだ観ていない『疾走』に期待。こちらは昨日ブログに書いた重松清の原作。観てから読むか、読んでから観るか、迷いどころだ。 ■今日から石橋がわが家へ。『浄火』までの期間を共に過ごす。原家から借りた車を返すために宝塚まで同乗し、宝塚からバイクに乗せてもらい、帰宅。別について行く必要はなかったんだけれど、車中で昔話に花を咲かせた。今は朝の五時半。さすがにもう眠いので寝ることにする。おやすみなさい。
Nov 16, 2006
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■本日は堺で稽古。仕事があったので少し遅れていく。音楽をメインに稽古したんだけれども思いの外、声が通らない。舞台上にいても明らかに声が客席に届いていないのがわかる。なんとかせねば・・・。■ちんちん電車に揺られて帰宅後、疲れていたのか、すぐさま寝てしまう。五時ごろに目が覚めて、『ナイフ』(重松清著)を読了。いじめにあう小・中学生の短編が五本収録されている。あの年代のゆがんだコミュニケーションの取り方に焦点をあてて、それを「特別なもの」ではなく、「忘れてしまったもの」としているところが素晴らしい。そして読者に説得させる文章力。 なかでも「エビスくん」は中盤から後半にかけて、とめどなく涙があふれた。小説で涙するのは初めての経験(だと、思う。多分。涙でぼやけて字が読めない経験ははじめてのはず。単なる「泣ける話」ってんじゃなくってね)。著者自身「小説としての出来はさておき、いちばん好きな作品」というのもうなずける(前半部分はボクにはよくわからないが)。 ■実は重松清は塾のテキストで多数収録されている作家で、生徒相手によく解説している。部分的に読むことはあっても一冊読むのはこれが初めて。この出会いに感謝しなければいけない。早速、早々と大学に合格した教え子に本書を推薦しておいた。入学までに読んでくれるといいのだが・・・まぁ読まんだろうなというあきらめもあるにはある。誰もがだれもそこまで手間暇かけて生きちゃあいない。
Nov 15, 2006
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■昨日借りたビデオ屋と同系列の店が「当分100円レンタル」をやっていたので、またまた一気借り。『デカレンジャー』の第四巻を観る。ボスが<地獄の番犬>ことデカマスターに変身するという奮える第十三回を収録している。■当初、数回に一回は『水戸黄門』の由美かおるばりにデカピンク(なんちゅうネーミングだ・・・)の入浴シーンがあったのだけれども段々少なくなっている。不評というか、不毛だと気付いたのだろう。平成仮面ライダーシリーズ(Blackシリーズは除く)がいわゆる<イケメン俳優>を揃えて世の奥様方のハートを見事にキャッチした。それに対抗して世のお父様方を巻き込もうという作戦。けれど、日曜日の朝七時半に入浴シーンをみて喜ぶお父さんがいるだろうか? いくら「合法的」であったとしても。デカピンクはそれ専用のキャラクターという位置づけなんだけれども、お父様方にはデカイエローの方が人気は高いんだろうな。「なんじゃらホイ」「ドーンとやってみよう」クールビューティと形容される彼女に時代錯誤な言葉をあえて連発させたのには<意図>を感じる。 この巻以前にデカイエローをメインにした回があった。エスパーであるという自分に悩んでいた彼女がいかにして自分の境遇を克服し、デカレンジャーとなるのかを描いている。この回にも<意図>を感じてしまう。セーラー服を着せ、しかも雨の中ずぶぬれになって、「自分は孤独だ」と思い悩む。そして宇宙人に襲われた彼女は「犬」に助けられるという結末。『サイキック青年団』並に深読みをすると・・・皆まで言うまい。
Nov 14, 2006
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■近くのビデオ屋で半額レンタルをやっていたので、『デカレンジャー』を三巻借りて、一気に。まだ当初はキャラクターが確立されていなかったのかなと感じた。 <ある集団の中に、場違いな新人がやってきて、彼に振り回されながらも集団自体が成長していく> ということをやろうとしているのだけれども、まだキャラクター紹介の段階で、おおきな亀裂というのも生まれてはいない。『踊る大捜査線』なんかはこうしたものの典型。 ■『トリック劇場版』も借りたので観る。映画版だからといって変な気合いが入っていないのがいいなぁ。野際陽子の「文字ネタ」が今回は不発だったのが少し気になると言えば気になるが。
Nov 13, 2006
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■日曜日朝恒例の『仮面ライダーカブト』を観る。ワームサイドの中ボスとも言える敵との決着。当初ライダーを圧倒したその敵をどうやって倒すのかが見物だったが、カブトのハイパーフォームではなく、物語の展開上、付け足しとも言えるドレイクが倒した。ただし、その決着の付け方は脚本上じゃなくって、演出上で処理していた。 仮面ライダーホッパーシリーズの二人は登場当初からギャグ要員なんだけれどもどうオチをつけるんだろう? もともとライダーシステムはZECTが開発したもののはずだが、ホッパーシリーズの二つは謎のまま。どうやって手に入れたとか、誰が作ったのかとか・・・後半でどうやって伏線を回収するかに注目。■『浄火』の昼稽古が中止になったのでUgly ducklingの芝居を観にウルトラマーケットへ。劇中、何度となく繰り返される「無知なボクは未来を語ってもいいのでしょうか」というセリフが印象的だった。万歳の奈良さんがいらっしゃったので、うどんをおごってもらい、しばし歓談。そして稽古へ。
Nov 12, 2006
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■本日は『浄火』昼稽古。場所は実際に上演する堺、ちぬが丘大ホールにて。話には聞いていたけれども、かなり面白い劇場。客席が三面で、完全な三面(ファッションショーのような舞台)ならまだしも、やや円形に広がっているので、とても戸惑いを感じる。舞台監督のサコさんいわく、「円形舞台よりもむずかしいで」行きに、阪堺電車(いわゆるチンチン電車)に初めて乗ったが、なかなかに風情のあるもの。稽古も含めてあと三回は乗ることになりそうだが・・・片道四十分は長いなぁ。■稽古後、『ルカ追送』をアイホールで観る。小説『ロカ』の後日談という形で物語が始まる。ラスト近く、ボクも泣くには泣いたのだけれども、それが芝居によるものなのか、それとも「<中島らも>という作家がもういないという圧倒的事実」によるものなのかはわからない。 らもさんの本は何十冊と持っているが、とうとうお会いする機会がなかった。一度だけ、阪急梅田近くの動く歩道でお見かけしたことがある。いつも通りの黒ずくめの服を身にまとい、音楽を聞きながら真正面の一点を微動だにせず見つめておられた。ラストシーン近くで思い出し、その視線の先に何を見ていたのか、想像してみた。 「ぼおっとしとっただけや」 そんな声が聞こえるが、それでも何かを感じてしまうんです。
Nov 11, 2006
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■とうとう三十歳になってしまった。といっても別に特別な人からお祝いの言葉をいってもらうわけでもプレゼントをもらうわけでもない。淡々としてものだ。別にボク自身が誰かに誕生日プレゼントをあげているわけではないのでそんなもんだろう。別に特別な日と言うわけでもないし。■伊丹の北中学校での授業だったのだけれど、三回目ともなると慣れたもので、多少わいわいがやがやとうるさくて、話なんて聞きやしない雰囲気だったが、初めて体を動かしたのだからこんなものだろう。柔軟体操につきあってくださった音楽の先生が腰を痛めてしまったのが、なんともおかしくも哀しかった。■深夜まで『火車』(宮部みゆき著)を読みふける。92年に出版されて、ボクも二年ほど前に買ってなぜか読まずにいた本。久々にミステリを読みたくなって手に取ってみたら、これが面白いなんて言葉では言い表されないほどの出来。■休職中の刑事が親戚の頼みで失踪した婚約者を探すというところから話が始まる。その婚約者が実は周到な手口で他人になりすましていたというもの。結局のところ、その婚約者は見つかるのだけれど、ラストに至る過程が物凄い。 なぜ婚約者は失踪したのか? なぜ他人の名前を語らないといけなかったのか? なぜ刑事は事件を追おうとするのか? さまざまな事象を伏線にして、その事象に対するモチベーションをこれでもかこれでもかとたたきつける。ミステリで「人間」の哀しさをかくも描いた作品に初めて出会った。 ■ちなみにこの作品、ある一部分がボクが教えている塾の教材で使われている。ちょうど読んでいる途中で、「いやにみたことのある登場人物だな」と思いながら予習をしていると、出典が『火車』で驚いた。そこでは、「ペットを殺されてしまった少年の成長物語」として切り取られ、紹介されている。出題者のイタズラ心なのか、それとも宮部みゆきの筆力なのか、それともその両方か・・・。
Nov 10, 2006
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■DIVEの仕事で大阪大学の教職課程の学生さんを相手にワークショップをする。深津さんから「六十人だから」と聞かされていたのだが、実際六十人を相手にワークショップをするのはかなり疲れた。第一、ワークショップの手伝いをしたことはあっても、自分自身が講師として仕切るのは、演劇初めて十年になるけれども今年の夏の中学・高校ワークショップが初めてだったのだ。■せっかく久々に大学というところに足を踏み入れるのだから学食くらいは食って帰ってみようと思ったのだけれど、三時半時点で食堂は閉まっていた。時間をつぶそうと喫茶店を探すも、見つからず、中途半端な時間が出来てしまった。その上、どこでタバコをすっていいやらわからないものだから、イライラだけが募っていくばかり。コーヒーを二つほど自販機で買って読書しながら時間をつぶす。■ワークショップの方は、まぁなかなかできたんではないだろうか。役者を目指す人向けのものではないので、加減が難しい。「こんなこと言っても通じないだろうな」なんていうあきらめが先にたってしまったのだけれど、結局は勝手に何かを感じ取る人は感じ取るだろうし、そうでない人はそうでないのだろうと思い、淡々と進めてきた。終了後、お手伝いの院生の方に、「どれだけ役にたつかわかりませんけどね」と自嘲気味に言うと、「ちゃんとしたカリキュラムとして組まれてあっても役に立たなくて、しかもつまらない講座はいっぱいありますよ」と慰めてくれた。つまらなくはなかったんだな、と思って取りあえず自分としては満足することにしておいた。
Nov 9, 2006
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■『浄火』の資料用に三枝さんからお借りした『橋のない川』(監督 東陽一)を観る。■奈良県の被差別部落を舞台とした大河ドラマ。長尺もので、しかも役がどんどん変わっていくような構成は苦手やねんなぁ・・・事件の単なる積み重ねのような気がして。みなもと太郎の『風雲児たち』のような壮大な伏線があればもっと楽しめたんだけれど。■けれど、その事件の積み重ねのなかで描かれる恋愛模様がなんとも水々しかった。明治天皇の崩御に際して開かれた集会で、淡い想いを寄せる女の子にこっそり手を握りしめられる主人公。提灯片手に高橋悦史を先導して歩く大谷直子の後ろ姿。橋の上での高橋と大谷の別れのシーン。この映画は恋愛映画として観るべきなのだろう。
Nov 5, 2006
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■急に冷え込んだせいか、どうも頭が痛い。風邪薬を飲んで滋賀の稽古にいくも、頭がぼおっとしてしまう。前日三時まで呑んで頭が痛いと言う原さんとの頭痛コンビでまだあたっていないシーンを稽古。■50人も出ている舞台だから少人数のシーンはどうしても後回しになってしまう。全体の振り付けを原さんにまかせて二人だけのシーンを丁寧にあたっていく。芝居経験の浅い子達だから「このシーンはこういうシーンじゃないか」「舞台の大きさを考えるとこういう動きの方がいいんじゃないか」「そういうように解釈するのならこういうアクションを入れた方が効果的なはず」なんてことを話しながら進めていく。初めての本格的な稽古ということで二人の吸収の度合いも早い。「自分の為に時間を割いてもらっている」という意識がそうさせるのだろうか。演出(じゃないんだけれど)の言葉をどん欲にくみ取ろうというその姿勢に頭が下がる思いになる。ボクは決して大した人間じゃないんだけれど・・・。
Nov 4, 2006
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■またまた久々の更新。伊丹の北中学校での授業やら滋賀のミュージカルやら浄火の再演の稽古やらで忙しい毎日を過ごす。本当にありがたいこと。今年はとりあえず仕事して借金返そうと思ってたんだけどな・・・バイトしたくない病がまたもや出て来てしまいそう。■元劇団員の石橋が出演する『ルカ追想』の元ネタとなっている『ロカ』(中島らも著 実業之日本社)読了。敬愛するらもさんの半自伝的小説。短編『DECO-TIN』の元ネタらしきものや、『笑芸人』でモロ師岡との対談で語っていたネタなど、さまざまな話題が満載の本書。名曲『いいんだぜ』の別バージョンの歌詞も収録されている。『ガダラの豚』並に壮大な物語になりそうな予感を残しながら未完で終わってしまうのが本当に残念。■「ほんとうにみんな、らもさんの本って読んでるんですね」と石橋が驚いていた。東京からこっちに戻ってきた当初泊まりあるいていた彼だが、厄介になる先々でらもさんの本を見たという。そりゃみんな読んでるよ。でも・・・「らもさんの本好き」っていうのはなんとなく言いにくいんだよなぁ。「ほぉ、じゃあ何々は読んだのか?」「CDは聞いたのか?」「コントや落語の台本に目は通したのか?」「こんなエピソードは知ってるか?」うっかり言ってしまったがために、いわゆる「らもキチ」から何十倍にもなって返ってきそう。関西でいちばん読者に思い入れを抱かせる作家なんだと思う。そんならもさんのエッセイを一日一本は筆写するのが今のボクの日課になっている。すこしでもらもさんの文体に近づきたいがために。でも、まぁ、無理だな。こんな文章かいているようじゃ。
Nov 2, 2006
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■伊丹北中学校での演劇の初授業。中学生に台本も書いてもらって発表してもらうことにしているので、かなりのことを盛り込んでしまい、少々消化不良になってしまったかも・・・。■『ドラえもん』のキャラクターをそれぞれあげてもらい、のび太にとっての<協力者>か<対立者>に分けてもらう。そして、ドラマの中でのそれぞれの役割を解説していく。その上で『ドラえもん』の一般的な劇構造を解説。まぁ、物語の基本的な構造に触れてもらうというのが今回の狙いなので、それが少しでもわかれば良しとするか。宿題は「ドラえもんの最終回を教えてください」というものと「ルパン三世 カリオストロの城のプロットを完成させてください」という穴埋め形式のもの。二週間後の提出率が楽しみ。
Oct 13, 2006
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■久しぶりなのでいろいろと思い出しながら・・・。■焚火の事務所公演『浄火』再演の為の顔合わせ。諸事情あって初演メンバーが半数以上出演できないため、新たに出演していただく役者さん達との顔合わせ。読み合わせをするよりも、初演時の熱気を知ってもらうためにという三枝さんの意図があり、DVDを鑑賞。■自分のことが好きで好きでたまらないくせに、自分の芝居を観るのは本当に嫌になる。「あの時こうしておけば良かった」「全然動けていない」「典型的な<悪目立ち>だ・・・」とかいろいろと思ってしまう。まぁ、自分で思っているほどはよく見えていないもんなんですな、やっぱり。録音した自分の声を初めて聞いた時のあの感覚。演じている自分が体感している熱気と客席から見ている時の差はあって当たり前なんだけど。■早めに顔合わせが終わり、おなじみの『桂』で飲み会。土地の立ち退き問題で三日後に閉店するのだという。なんだか旭区も住みにくくなるなぁ。
Oct 12, 2006
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■DIVEのワークショップが開催されるのでその募集チラシを作成し、天満橋のドーンセンターで印刷。理事長の深津さんにわざわざお越しいただきお手伝いしていただく。詳細はこれからまた各劇場で出回ると思いますのでそちらをご覧下さい。DIVEホームページにも近々アップの予定です。■バイトまで若干時間があったので、本屋に立ちより、『ガイバー』24巻と『知りすぎた、私』を購入。■『強触装甲ガイバー』24巻。遅筆のうえにも遅筆な漫画家、高屋良樹作。単純なヒーローバトルものと言えばそうなんだけれども読んでしまう。獣神将カブラールの真の姿がとうとう公開されているのだけれど・・・デビルガンダムやん! 出るわ出るわガンダムヘッドが。パクリというよりオマージュととるべきなのかどうか迷うところ。■『知りすぎた、私』は前・新日本プロレス社長、草間政一著。一年の契約を残しながら社長を辞任した彼が書いたこの本はともすれば暴露本とみられがちだが、なかなかどうして。なにも暴露はしていない。「<経営>という観点から<プロレス>を見る」という至極まっとうなもの。その観点が面白い。FMW社長だった、故・荒井昌一氏の著書と読み比べて見たいと思ったが、まだ売ってるかなぁ。
Oct 11, 2006
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■昨日、今日と滋賀県立ミュージカル『フロタキコ』の稽古。台本はこの度、滋賀芸術創造館の館長に就任された北村想さんの作品。演出はいつもボクがお世話になっている劇団太陽族の岩崎正裕さん。諸事情あってボクが演出補佐の一人に名を募らせていただくことに。■北村想さんには想流私塾で台本の書き方を教えていただいてからもうかれこれ七年ほどのおつきあい。名古屋在住の想さんとは卒塾したらお会いすることはなかなかないだろうと思っていたのだけれど、年に何度かはいろいろな形でお会いさせていただいている。といっても、諸先輩方とは違って出来の悪い弟子のボクは飲み会でも師のされるお話にただうなづいたり関心するだけ。演劇の現場をご一緒させていただくのは今回が初めて。いやまして気合いも入ろうと言うものだ。■本日は十一時半に集合してミーティング。アイホールでの公演でお忙しい岩崎さんにわざわざ滋賀までお越しいただいてこれからの稽古の方針を立てていく。演出「助手」ではなく「補佐」なのは岩崎さんが不在の日があるのでその代わりに稽古をつけさせていただくという大任があるから。とはいえ、演出ではないのだからあまりでしゃばることもできない。その辺りが難しい。■とにもかくにも土日は滋賀でのミュージカルの稽古。幻想的な素晴らしい台本を総勢50人近くの子どもたちと一緒に作り上げていく舞台です。本番は来年の三月。奥野のミュージカル初体験。是非ともご覧下さい(ちなみに出演はしません。念のため)http://www.shiga-bunshin.or.jp/souzoukan/index.html
Oct 8, 2006
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■バイトを終えてかなり遅れてDIVEの理事会へ。奥野待ちで保留になっていた事務的な用件をお話させていただき、呑みに呑む。■したたかに酔って帰宅し、テレビをつけたらオリエンタルラジオが司会をやっている番組をやっていた。正直オリエンタルラジオが面白いと思ったことは一度もなく、「害のない」芸人と思っていた・・・■その番組に出て来たのはビックリマンシールコレクター。スーパーゼウスから何からとにかくすべての種類を集めている(しかもお札でいうピン札状態で)猛者。そんな人を目の前にしてオリエンタルラジオの向かって左のメガネが 「いちばん高いシールってどれっすか?」 「シールなんて貼るものでしょ こうやって、こうやって」 と恐れ多くもヘッドロココのシールを取り出し、はがした上でコレクターのTシャツに貼り付けてしまった。 これを無法といわずしてなんと言おう! 売れていたら何をやっても許されるのか!? コレクターがそれを手に入れるための過程を全く想像出来ない人間が「笑い」をやっていていいのか? 「笑いとは差別である」 といったのは中島らもさん。だからこそ、差別であったり、言葉狩りに対しては文字通り自分の血を流し戦ってきた。芸人と名のつく人に対して初めて嫌悪感を通り越して怒りを覚えてしまった。当然自戒の意味も込めて・・・。 ■凍りつく現場と引きつった顔のコレクター。その横で自分がしてしまったことに気がつかず、無邪気に喜ぶ若手芸人。むなしさだけがボクを支配しそうになったところで、ケンドーコバヤシが一言。 「お前! シールを貼るなんてことした人間はお前が初めてやぞ!」 素晴らしい。こういう芸人さんがもっともっともっと評価されないとおかしい。
Oct 5, 2006
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■たまっていた事務作業をしながら録画していた『芸能人格闘技No1選手権』(というタイトルだったと思う・・・)を観る。第二回大会だそうで、第一回のチャンピオンは『草野キッド』ではじけにはじけている草野仁。ルールは原則レスリングのフリースタイルなので打撃技はナシ。この辺り、名シリーズ『やりすぎ格闘王』のパクリ・・・いや、影響か。日本テレビ系列での放送だから、会場がNOAHのホームグラウンド、ディファ有明。■先日放送していた『クイズ紳助くん』では無我ワールドプロレスリングの旗揚げシリーズに密着していた。突撃隊のなかで長身の芸人が練習を経てエキシビジョンマッチで竹村豪氏に挑むというもの。いいのか、西村は? 「インディーはあげない」と豪語していたはずじゃなかったのか? 芸人やったらええんでっか? まだ旗揚げシリーズでっせ。芸人がハッスルならともかく、新日本系団体のリングにあがったのには驚いた・・・ってことはバラしたのか? いや、まぁ公然の秘密ということにはなっているけれど・・・■PRIDEやHERO'Sに参戦する金子賢にしてもそうだけれども、今求められているのは「意外に善戦した」ということなのかなぁ。けどやらされる側はたまったもんじゃないだろう。神取忍を試合でボコボコにしたあの天龍も「カイヤとは初参戦ならやりたいけれど、二度目ならやりたくない」といっているし、いよいよもってレスラーはいかに相手の力を引き出すかにかかっている。その相手が誰であっても。冗談でもなんでもなく、たとえ箒であっても。なんだかなぁ・・・。
Oct 4, 2006
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■昨日の埋め合わせを各方面にする一日。■再び『ルパン三世 カリオストロの城』を観てプロット作成。中学生にいきなり「プロットつくってきて」ではあまりに乱暴なので穴埋め形式にした。この作品を選んだというのは単に直感。公開が1979年なので中学生の親の世代なら観ているだろうという下心もあった。まぁ、保護者対策といったところか。■改めて観てやはりこの作品はよくできている。「映画とはなんぞや」なんてことはボクにはよくわからんが、エンタテイメントの要素をこれでもかと言うくらい詰め込んである。スピルバーグも絶賛したというカーチェイス、城に捕らわれているお姫さまとそれを救おうとする主人公。一度は失敗に終わり(ここが極めて重要なんだよな)、ふたたび立ち上がって敵との戦いに勝利を収め、姫を助け去っていく主人公。■後半の展開が若干早すぎるきらいがあることはある。一旦敗北した時点で次元も五ェ門もルパンの元を去っていくというのが王道といえば王道。この作品では次元は観客の視点という役割しかないし、五ェ門に至っては「またつまらぬものを・・・」「可憐だ・・・」くらいしか見せ場がない。「次元でないと・・・」「ここは五ェ門の斬鉄剣がないと・・・」という場面がないのが気になる。ただ、それを盛り込もうとすれば二時間の作品になってしまうかな。■ウィキペディアの情報なのだが(何かあれば必ずここを見ている。最近の情報源はまずはここ)、この作品で宮崎駿とルパン役の山田康雄は一悶着あったらしい。そのエピソードには素直に感激してしまった。■一度試してみて、次回以降はみんなが普段観ているものをとりあげてプロット造りの宿題を出してみようと思う。
Oct 2, 2006
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■ふとしたことから伊丹の中学校で総合学習の時間に演劇を教えることになった。お話をいただいた時点でカリキュラムを作成したのだけれど、第一回目の資料作成のために『ルパン三世 カリオストロの城』を観て、資料をつくる・・・が、初回の授業は十月十三日。「そんな急がんでもよかったかな」と思い、アウトラインだけ作成。■夏休みにアイホールで演劇ワークショップを中学生、高校生にそれぞれ一日ずつ担当させていただいたが、今回は来年一月までの長期間。隔週金曜日の九回。最終日には作品発表もするのだとか。別に演技の授業でもないので、生徒に創作してもらい、それを演じてもらうことにした(このあたりは以前までアイホールでされていたワークショップの形式をパクらせていただいた)。■せっかくなので自分自身がいちばん弱いプロットの部分を勉強してそれを元に前半は授業していこうと思っている。まぁ、こういう機会でもなければ積極的にせんからな、ワシは。■例によって断続的にしか眠りが来ないので資料作っていたら約束の時間ギリギリに。中学校の先生と方針を話させていただく。ぼぉっとしていてうまくしゃべれたかどうか覚えていない。なぜか土曜日と勘違いして滋賀でのミュージカル公演の稽古に行ってしまった。本来はバイトに行かなければいけなかったのだけれど、なんだか憂鬱になり、家に帰って寝てしまった。そんな一日。友人との約束もすっぽかしてしまった。・・・なんだこの文章?
Oct 1, 2006
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◆座長の原から奨められた『職業欄はエスパー』(角川文庫 森達也著)を読んでいる。超能力者三人の私生活に迫っていくというもの。「超能力」者ではなく、超能力「者」に焦点をあてているところがとても面白い。焦点が超能力「者」に当てられているのだから「超能力を信じるのか信じないのか」という問いは意味を成さない。自分が直感的に立てた問いにしつこく、果敢に迫っていくその様がまさにドキュメンタリー。◆『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』を見てから『タモリ倶楽部』に流れるボクは観ていないのだけれど、『オーラの泉』がどうやら人気らしい(「らしい」というのは『やりすぎコージー』でかなり話題になっていたから)。 その中で前世を言い当てるコーナーがあるのだそうだが、もし放送禁止用語に該当するような前世だったらどうなるんだろうか? 「あなたの前世は・・・江戸時代にね、主に長州藩、いまでいう山口県ね、そこを行脚していた・・・(ピー)です」 江原さんには見えてしまうんだからしょうがない。誰にも前世があるというのであればゲストの中にそういう人も出てくると思うんだけどなぁ・・・なかなか「『オーラの泉』で放送禁止用語連発!!」なんて情報は入ってこない。 ◆こういう「信じる」「信じない」というところではなく、江原さんのような人に焦点をあてたのが本書。まだ途中までだけれども超能力者の一人の言葉 「本来は金儲けと超能力は両立しないですからねぇ」 というのが何故かボクには印象に残っている。
Sep 27, 2006
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◆不眠症がひどくなって来たので思い切ってブログを再開する。とはいえ、いつまでつづくものか・・・大体不眠症といってもいつの間にか寝てしまっているので言葉の選択を誤っている。単に完全な夜型の生活になってしまったというだけのこと。なんだかさみしくて寝ることが出来ないというのが本当のところ。本当に不眠症で悩んでいる方には申し訳ない。タバコの本数が日に日に増えていって、B型でただでさえこらえ性のないところに集中力や持続力までなくなっているのは事実・・・と、こんなことを書いてどうなるのか・・・まぁいいや。どうせオレなんか・・・と初代仮面ライダーザビー改め仮面ライダーキックホッパーこと矢車想のようにつぶやいてみる。◆ところで、『仮面ライダーカブト』が面白い。何がおもしろいってあなた、次から次に仮面ライダーが出てくる。出しどころをこころえているというか、物語の展開がダレて来たところで新たなライダーが出現してくる。現在確認されているので六人(パワーアップしたライダーも含めると七人)。来週には七人目の(もしくは八人目の)ライダーが出てくる予感。グッズ開発は追いついているのか? それとも前回の響鬼の当てつけか? などと思ってしまう。(以下、ネタバレ注意)◆ウルトラマン時代の実相寺監督の影響によるものか、名作(とボクは思っている)料理対決を二回にわたって放送したかと思えば、その後意外な展開。ひよりが実はワームだったとか、ハイパーゼクターで時空を超えるだの・・・どう回収してオチをつけるんや?ってな感じ。サソードが実はワームだったという辺りからもしや・・・と思っていたけれども、加賀美もそうじゃないのか? ガタックに変身できるようになる直前でワームに殺されたはずやろ?(「殺された」というのはウィキペディアがソース。この辺り記憶があいまい。加賀美に擬態していたワームはガタックに倒されたんだっけか。それとも別のワームが? ガタック最強説はいつの間にか消え去ってしまっているし、ガイバーのように装着者を自己修復出来る機能があるというのなら話は別だけれど・・・)◆だらだらと長く書いてしまいました。まぁ、今日はこんなところで。ブロッケンJrは時間超人に殺されて、ジェイドの存在そのものが消えてなくなってしまうのではないかと危惧している奥野でした(となるとスカーフェイスは孤軍奮闘でサンドバック状態になり噛ませ犬街道まっしぐらか・・・あのスカーフェイスが・・・)
Sep 26, 2006
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◎四月十日(月)■年も改まったのでそろそろ再開しようと思い、日々の出来事を。■『セレブリティ』(監督 ウディアレン)を観る。ケネスブラナー演じる主人公は芸能記者として生計を立てている。本来は小説もしくは脚本で成功したいのだけれども、そのどちらとも評価は芳しくない。 そんな彼が取材対象の女優と浮気をしたのがきっかけで離婚してしまう。新たな恋愛と自由を求めて。 脚本を売り込もうと映画スターに近づくも、カジノに、ドラッグ、セックスに付き合わされ散々な目に。小説を売り込もうとすれば、恋人に一部しかない原稿を捨てられてしまう。 そしてとある映画の試写会。彼は前妻と出会う。彼女は離婚後、ふとしたきっかけで教師からテレビレポーターに転身していたのだという。これがなかなかの人気を得ていて、その番組のディレクターと結婚したのだそうだ。 結婚していた時とは別人になった彼女と同じ会場で映画の試写を見る主人公。彼は何を思いながら映画をみていたのだろうか。 ■セレブに翻弄される男女二人を描いたコメディ。大笑いできるようなところはないのだけれど、ウディアレンらしい人生の皮肉さを描いた佳作。
Apr 10, 2006
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■本日は昼夜の二回公演。初日は場当たり、ゲネプロ、本番の三回回しだったのでそれを思えば、体力的には全く問題ない・・・のだけれども、初日には初日打ち上げという魔の飲み会があるからなぁ・・・。昨日の疲れと酒を抜いて万全の状態で臨めるように劇場へは昼入り。■お客さんの反応が各回で全く違うであろうということは想定の範囲内であったけれども、ここまでとは思わなかった。初日と今日の昼公演は劇場におおげさではなく、笑いの渦が巻き起こっていた。まじめに、極めてまじめに生きる登場人物の様が笑いを引き起こすのだけれども、これほどまで笑ってもらえるのは想定外の出来事だった。■かと思えば、今日の夜公演は・・・しーん・・・。ところが面会にきていただいた方に聞くと好評。いわゆるニヤニヤ笑いが続いていたのだと言う。ボク個人としてはそちらの方が好きなんだけれども二回の前例ができてしまうと、ウケないとさみしくなってしまう。大きく声を上げて笑うのはただ気持ちよくなって芝居を観てもらえない可能性が高くなるので、ニヤニヤが一番狙っているところなんだけれど。つくづくボクと言う人間はムードに弱いんだなと思ってしまう。■今回の芝居は、役が真面目になればなるほど笑える芝居。最後の一回は三時開演です。是非ともお越しくださいませ。
Feb 4, 2006
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◎二月二日(木)■本年一発目のあさひ日誌。■苦しんだ末に脱稿した『赤い善意』の本番初日も一日前に。朝一からホール入りして稽古。前日に仕込んでいるので今日は純然たる稽古のみ。これまで造ってきたところを丹念に返し稽古。更なる発見を重ねる。まだまだ改良の余地はある。いつもそうだけれども時間と体力との勝負。■前回公演の反省点とリーディング公演でのお客さんの反応を元に書き直した今回の台本。原点回帰であり、かつ今までの集大成と言った感じに仕上がった。役者が真剣に演じれば演じるほどおかしさの深みにはまっていくとい感じの舞台にしあがっているはず。■一日中稽古に稽古をかさね、工藤さんと原とで焼き肉屋へ。終電まで飲み、食い、語った。実は工藤さんと芝居の話をするのって久しぶりだったりする。有意義な時間であり、また公演であったと思う。それが確信に変わるかどうかはお客さんの目にさらされた時のはず。とうとう明日が本番。皆様是非ともアイホールへお越しくださいませ。
Feb 2, 2006
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■次回公演の資料を探しにいきつけの天六の書店に行くと、『三谷幸喜のありふれた生活4 冷や汗の向こう側』があったので衝動買い。■『新撰組!』や『なにわバタフライ』の執筆の裏側が書かれている。佐藤浩市の芹沢鴨、野田秀樹の勝海舟などなかなかするどいキャスティングだったがそれに関するエピソードも。著者と同世代である野沢尚の追悼の意味も込めてのエピソード二本が興味深かった。■このエッセイに書かれている映画は全てみることにしている。名前は知っているけれども観たことのない映画も。そうでなければ、ウディアレンだってビリーワイルダーだってジャックレモンだって、知るのはもっとあとになっただろう。今回気になったのは奥さまは魔女。でもDVDはレンタルしてないし、BOXでしか売ってない・・・う~ん・・・。■どうでもいいことだが、三谷幸喜といえば一年ほど前にネットで購入したその場しのぎの男たちのDVD料金が未請求だったというメールがやってきた。今更なんでやねん・・・と思うけれど、まぁよく利用しているショップなので許すとするか。ものすごく損した気分にはなってるけれど。
Dec 12, 2005
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ボクが芝居を始めた時、もうすでにあなたは様々な場所で活躍していました。関西学院大学の劇研卒業ということを人に話した時、必ず出てくるのがあなたの名前でした。その度にあなたの活動範囲の広さを思い知りました。ボクが劇団を始めた時、あえてあなたとは違うことをしようと思いました。それでないと意味がない。知りあって十年にもなろうというのに現場を一緒にしていない後輩はボクだけでしょうか(他にもいたらごめんなさい)。「先輩と後輩だから」という関係に、ある種甘えることで現場を共にするのではなく、続けている中でお互いの接点が見いだせた時、現場を共にしたい。そんな時が来るだろうと思っていました。もはや、それも出来なくなってしまいました。メールや電話で情報を知り、実際にあなたとあったその時もボクの心はふわふわと浮いていました。何の思いも抱けないボクはなんて冷たい人間なのだろうと思いました。ところが、知人に電話で知らせるその時、声が震え、涙が出てきて仕方がありませんでした。あなたがお亡くなりになったという事実を受け入れざるをえないことにがく然としてしまいました。現場でのあなたとの思い出は一切ありません。一緒に現場を共にできなかったことが唯一のそして痛恨の心残りです。門田剛さん。心よりご冥福をお祈りします。
Dec 11, 2005
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■もう何度目になるだろうか、ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 幻の傑作DVD永久保存版(5)のDVD第五巻を観る。先日放映された、「笑ってはいけない」シリーズの第二弾。一泊二日の温泉旅館の旅の中でさまざまな笑いの仕掛けが繰り広げられる。浜田・山崎・田中の三人はその仕掛けに対して笑ってはいけない(時には仕掛けがなく笑ってしまうこともあるが・・・)。もし笑うとお尻をムチで打たれるというもの。■ボクがプロレス好きだからだろうか、一番笑ったのはココリコ遠藤扮する「ダイナマイト四国」。猪木のダーの要領で「1、2、3、シッコクシッコク」と叫ぶその語呂の良さと動きのダイナミックさに笑わされてしまう。マスクそのものはメキシコの覆面レスラーがするそのものに模してあるのだが、なぜかマスクの外にソバージュされた髪の毛が豊富に出ている(これは獣神サンダーライガーがモデルだろう)。■プロがプロを笑わせるというこの設定、観るもののセンスも問われてくる。こういう場合、奇策で勝負していい人間とそうでない人間がいるんだよなぁ・・・。石原裕次郎の物まねで有名なゆうたろうや次長課長の桂きん枝の物まねなど、「これ」という芸を持っている芸人の強さを感じる。山崎邦正の引き出しの多さにも驚かされた。実はこういう時に真価を発揮する芸人だったのか。
Dec 1, 2005
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■リーディング公演が終わったので少々息抜きのために、かねてより興味を抱いていた機動戦士ガンダムthe origin(1)機動戦士ガンダムthe origin(2)を購入。■今どきなんでファーストガンダムなんだろうという思いはさておき、なかなかに面白い。ホワイトベースのクルーもかなり増えているし、ガンキャノンとガンタンクがすでに量産されていて旧式として存在しているところが面白い(ま、戦争を扱うのだから、増えたクルーはキャノンやタンクとともに華々しく散っていってしまうのだが)。安彦良和の解釈では、V作戦はあくまでガンダムというプロトタイプのデータを基にその量産型(ジムがそれに相当すると思われる)を連邦の豊富な資金力で製造し、ジオン軍を打倒するというもの。前述した通り、そこにキャノンとタンクは含まれない。アムロがガンダムに乗れるのは父親のコンピュータを盗み見していたという解釈もされている。新解釈と言うよりもディティールを細かくして物語に厚みを出していると言った感じ。なかなかの力作。■なんでもガンダムを世界発信するために企画されたのが本作なのだという。月刊誌『ガンダムエース』はこの作品を掲載するために創刊されたらしく、出版社の力の入れようが見て取れる。続きを早く読みたいものだ(ぼちぼち買うことにしよう)
Nov 30, 2005
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■『赤い善意』リーディング公演終了。今まで関わった公演の中で最も苦しく、しかし楽しく、実りのある公演だった。■初稿が上がって稽古を始めたのが本番の五日前の水曜日。金曜日の稽古には大改訂をして再度稽古。土曜日の稽古に再度改訂して、日曜日に上演台本完成。稽古なんてやったのかどうかわからない。それでもつきあってくださった客演さんに感謝感謝。■リーディング公演を演出するのは初めてだったもので、どのようにすればいいのか全くわからなかった。リーディングが到達点ではなく、本公演のために戯曲をお客さんに評していただくと言うもの。創作過程を見せていく「ワーク・イン・プログレス」という手法。となれば、凝った演出はかえって不要。かといって、戯曲が観客にとって浮かぶものでなくては評価もなにもしていただけない。動きはなるべく簡素に、でもダイナミックに、というのを心がけてみた。■お客さんは少なかったけれども、ポストトークでは有意義な意見を聞くことができた。太陽族の岩崎さんにも来ていただき(まさかきていただけるとは思っていなかった)、徹底的に具体的な意見を多数言っていただけた。改訂に際してものすごく「ため」になった。こういった上演形態はかなり有益だということを改めて思った。これから約三週間で改訂作業。そして本公演の準備。がんばらなくっちゃがんばらなくっちゃ(by マザロン人)
Nov 29, 2005
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■執筆の合間に付けたテレビで『あめトーク』というのをやっていた。雨上がり決死隊がゲストとトークをするという趣旨。■今回のゲストは大川興業の江頭2:50。「トークオンリーで」と、いつものポーズをしようとするたびに宮迫に止められてしまう。しかもお題は「オレとIT」「オレとワイン」など到底答えられそうにないもの。打つ手を全て封じられて苦悩する江頭。蝶野正洋のテーマソング『CRASH』が流れ、まさにクラッシュして踊り狂う様に腹を抱えて笑ってしまった。そこまで追い込むか?■追い討ちとしてあのテーマソングにのってレイザーラモンHGが現れる。ヒートアップする観客席。嫉妬する江頭。さらにトークのお題は「吉本の秘密」「吉本に入ったきっかけ」。そつなく答えるHGに対して「オレは大川興業だっつーの!」と絶叫し観客席へ飛び込むお約束の展開。■果てには全裸になり、観客から取り上げた鞄の中にイチモツを入れようとする始末。これにはさすがのHGも止めに入り江頭に三角絞めを決める(これにも爆笑してしまった)。■二人が並ぶとHGが正統派に見えてしまう(まぁ実際のところそうなりつつあるが。風化する芸人とはとても思えない)。元・学生プロレスチャンピオンのHGもガチの江頭には勝てなかったということか。
Nov 12, 2005
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■少々興奮したままの執筆だったので、クールダウン。なんだか眠れそうにないので久々にワールドプロレスリングでも観るかと思ったら、地上デジタル放送のアンテナをつけるのだとかで放送は休止。なんじゃそりゃ。■で、チャンネルをひねると(古い表現・・・でも適当な言葉が見つからんな「変える」じゃしっくりけえへんし、ニュアンスがなぁ・・・)、今田耕司と東野幸治司会の『やりすぎコージー』という番組に見入ってしまった。なんでも吉本一の格闘王を決めるのだとか。うたい文句が「笑いZERO」。学生時代、井上康生と柔道でしのぎを削った芸人や元暴走族の総長で喧嘩無敗という芸人などなど・・・。吉本の格闘王といえば、うちのおとんに似ているオール巨人師匠なのだが、残念ながら今回は参戦せず。■となると注目はレイザーラモンHG。なんと彼はかつて「ギブアップ住谷」の名で学生プロレス、京都統一ヘビー級チャンピオンという王座に就いている(レイザーラモンという芸名自体、スコットホールのかつてのリングネーム)。ハッスルに出場するほどの実力者でありながら、学生時代はあの新日本プロレスの棚橋弘至と対戦している(ちなみに棚橋のリングネームは「ターナー・ザ・インサート」。後の刺傷事件を考えると笑えるのか笑えないのかようわからん)。■対戦相手は元アマチュアレスリング東京都チャンピオンのくまだまさし。解説に菊田早苗を配する凝りようで、なかなかの本格的な試合になりそうと期待に胸を膨らませるが、本当に「笑いZERO」なのか、という不安も。ドロップキックを見舞った隙をつかれて秒殺されるんじゃないかと思っていたら、なかなかどうして。元海人レスチャンピオンのタックルを切る切る。さながら藤田vsミルコ戦のようだったといえば言い過ぎか。菊田早苗も思わず「レベル高いですねぇ」とつぶやく。さて第二ラウンドは? と思ったところで次回へ持ち越し。えぇ? 消化不良だ・・・来週も観ることにしよう。
Nov 6, 2005
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■劇団太陽族公演『晴れて風なし』を精華小劇場にて観劇。交際していた女性を利用して会社の金を横領してしまった四十手前の男が過去と現在、少し先の未来を行き来する話。JRの列車事故で娘をなくした父親、仕事をしながら登山活動にいそしむ女子契約社員、男に騙されて横領の片棒を担いでしまうアルバイト、一見、「勝ち組」に見える係長などなど・・・様々な人間の人生が彼の時間で交錯していく。■「タイムマシンに乗って少し前にでも戻ることが出来れば・・・」そんなことは誰もが一度は感じたこと(ボクの場合は特に色恋ですな・・・)。それでも現在を生きる人間はその現在しか生きることができない。いや、過ぎていく時間の中では現在というものも存在しないのかもしれない。それはさながら電車の先頭車両に乗る乗客のよう。山の頂から下を見れば、いろんなことがみえてくるのだけれども、まださらに上はあり、決して到達点ではない。様々な比喩を用いながら物語がすすんでいく。■普段執筆中はどんな芝居を観ても、自分が追いつめられてるものだからいつものようにみれないのだけれどもこの芝居は全く違った。岩崎さんの立脚点とボクの立脚点の違いをひしひしと感じながら興奮してしまった。
Nov 6, 2005
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■月曜MissingLink『自爆父さん』を観にジャングルインディペンデントシアター2ndへ出かける。以前客演させていただいたA級MissingLinkさんと、月曜劇団の合同公演。これまで作・演出をしていた土橋君が台本のみ提供。演出を月曜劇団の上原君がするという趣向。合同公演ブームなのかな?■離婚訴訟に負けて子供と会うことが出来なくなった父親たちが子供に会いたい一心でバットマンやマリオに扮して世間の注目を浴びようとしている。それがある日、ひとりの人間が仲間に加わったことによっていつの間にか、会が右傾化していってしまう・・・といった話。■いわゆるところの「エンタメ系」を意識したつくりになっているのだけれど・・・「そりゃあんた、ちがうでしょう」と何度も思ってしまった。遠慮して書いてるって言うか、ボクが好きな土橋君の良さっていうのがなくなってたんじゃなかろうか。彼の戯曲の手触りと言うか、そういうものは残ってたんだけれども。まぁ、人のことならなんとでも言えますわな。■作家が演出家を兼ねていると自分のいわゆる「演出力」なんてヤツと相談しながら台本を書いてしまう。作家と演出家が別れるところの強みは「さぁ、これをどうやって演出してくれるねん」っていう作家から演出家への挑戦ができたりする、いい意味での「無責任さ」。もし、ボクが自分の書いた台本を人に演出してもらうってことになったら果たしてどうなるんだろうか? なんてことを思いながら観た。
Oct 29, 2005
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■少しの残業を経て、ぎりぎりで芸術創造館へ。大阪現代演劇祭連続シンポジウム「演劇フェスティバルの可能性を探る」を見る。この手のシンポジウムにしてはかなりの客数。五、六十人は参加していたのではないか。各地域の文化政策にかかわる人たちを招いてのもの。そうそう、津村卓さんがおっしゃっていたのだけれど、「『文化行政』というのはもう古い。今や『文化政策』。他の地域では具体的にどのような『文化政策』を打ち出してまちづくりをしていくか、というところに来ている。そういう意味では大阪はかなり遅れている」とのこと。かなり印象深かった。■まがりなりにも表現者として作品を発表している以上、その説明責任が生じる。それは時に来ていただいたお客様であったり、同じ作品を作る仲間であったり、他の劇作家であったり、助成金をもらう地域の担当者であったり、情報を宣伝していただく記者さんたちであったり、まだ演劇をみたこともないどこのだれかもわからないひとであったり。自分たちの表現が社会においてどの位置づけにあるのか、その定義づけをきっちりとしないといけないなと切に感じた。■帰宅して、各種ウェブサイトを見ているとどうやらパリーグは千葉ロッテが優勝したらしい。これでもう二、三年後にはプレーオフ制度はなくなるなと確信した。それでいいのか? だって4.5ゲーム差をつけての一位通過ですよ? それが優勝チームにならんっていうのはやっぱりおかしい。ボクは別に阪神ファンじゃないけれども二年前のあの雪辱をと思うじゃないですか。そこにドラマを見るわけで。それでもホークスは強かったとか、ようやく雪辱を果たせたとか。森監督率いる西武ライオンズ対野村監督率いるヤクルトスワローズの時のように。大体、阪神対ロッテで何を面白がれるのか? これでもし西武が勝ち上がってたらどうするつもりだったのか。勝率五割に満たないんですよ? そんなチームが優勝っていうのはちゃんちゃらおかしい。選手がどんどんメジャーに行ってしまうのも無理は無い。まぁドラマ性があるとすれば、万年最下位を独走していて、裏日本シリーズなんて言われていた両チームが表日本シリーズで対戦できるといったところか。王監督やホークスに変なジンクスがつけられないことを祈るのみ。ちなみにボクは近鉄ファン。もはや日本シリーズの楽しみはスーパースターズとメッツのどちらが勝つかに絞られた。
Oct 17, 2005
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■朝起きて『マジレンジャー』を観る。「あぁ、やはりそうなのか」という展開。敵方の孤高の剣士が実は主人公たちの父親だったというもの。この父親は伝説の剣士らしく、敵方のボスをかつて自らの命と引き換えに封印したとのこと。それが何故敵方となってしまったのか、どうも記憶を失っていたらしい。もしくは操作されていたのか・・・謎は次回以降で解明されるのだろう。第二回目で彼は敵方の剣士として妻、つまりは主人公の母親マジマザー(!)を殺してしまう。それはどう説明していくのだろうか。 ・良心の呵責に耐えかねて、敵ボス(もしくは中ボス)相手に玉砕 ・実はマジマザーが生きていたので一安心。一家で協力してボスに挑む ・玉砕するが、その後に実はマジマザーは生きていた。すれ違う夫婦 ・なかったことに まぁ、いろいろと考えられるけれど・・・。前作『デカレンジャー』との差別化を図るために、本作はわかりやすい(つまりは「こうあってほしい」)設定でぐんぐんと主人公を成長させていく。まぁ、わかりやすく展開させるんだろう。
Oct 16, 2005
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■飛ぶ劇場『IRON』をアイホールへ観に行く。ぎりぎりに家を出た上に雨だったので、開演直前に着いてしまった。しかも案内していただいたのが客席のど真ん中。すでに観る体勢を整えているお客さんの間をかき分けて席に着く。さぞ迷惑な客に見えただろう。反省。■九州から船で三時間ほどにある島に架空の国が存在する。そこで使われている言葉は日本語だが、日本ではない。その国の国立卓球部の話。その他にも芸能部があり、彼らは一般労働者と異なり待遇面で優遇されている。とはいえ、食事の配給制がしかれるなど、経済的に豊かではない国。そんな生活から抜け出したいというものが数名現れて・・・。■ディティールの細かさに驚かされる。例えば、国際大会に出なくなった理由を定義することで、この国を出ようとすれば密航しかないという結論が提示できる(何年か前のオリンピックで選手が行方不明になったという事件があったからそれを想定しているのだと思う)。そうすることで彼らの絶望的な日常を描いて見せる。その一方で日本からこの国にやってきた人物も描き、物語を相対化させている。その手腕が見事。■観劇後、原と打ち合わせ。先日アイホールの山口さんとお話しをさせていただいて、また『IRON』に触発を受けた部分を話し合い、次回作の構成を話し合う。
Oct 15, 2005
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■とうとう初日。朝十時に劇場入りし、スタッフさんとの調整。すでにきっかけは合わせているので、一度通してみて気になるところをつぶしていく。ランスルーというやつ。ま、なんかあれば止めますよっていう感じですな。ま、特に止めないと芝居が進まないっていうほどのことはなかったので、終わってから調整をする。■そしてゲネプロ。通し稽古は何度もしているのに、変な緊張がある。なんなんだろうな、これは。役者としていろいろと反省するようなことが多かった。■本番も入れると今日は三回通していることになる。やっぱり役者としての反省点がいろいろと。頭は疲れてなかったんだけれど、からだが疲れてたのかな? もう、かみかみだった。致命的なのはなかったけれど。■それでも、芝居は面白いものになっています。みなさま、週末は芸術創造館へ。ぜひぜひお越しください。
Sep 30, 2005
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■本番一日前。朝十時に劇場入りし、昨日出来なかったシーンをつぶしていく。一日中稽古ができるといっても、時間が過ぎるのは早い。役者も演出も瞬発力が求められる。制作打ち合わせやパンフの印刷も同時進行で行い、とうとう本番という実感が湧いてくる。そして最後の通し稽古。明日のゲネプロおよび本番に向けて最終調整。通して流れに身を任せることで初めて気付くことも多い。アンテナ張ってれば、という条件付きだが。まだまだすることはたくさんあるだろうから、それをどれだけ発見できるかっていうことだろう。
Sep 29, 2005
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■久々の更新。もう、執筆にものすごく時間を割かれてしまって更新するだけの余裕が全くなかった。自分で言うのもなんだけれど、その分結構面白い作品になっている。公演の情報は水の会ホームページへ(リンクがうまく張れない。なぜだ? ・・・。)http://www.nautilusworks.net/mizunokai/■舞台は取り壊しされずに放置された集合住宅が舞台。そこに住み続ける人たち。ある日、新たな住人がやってくるのだが、彼女の登場をきっかけにして、住人たちの生活がすこしずつ変化していく・・・といったもの。今までの作風にミステリの要素を加えた作品。■ミステリと言えば、初めて母親に勧められた本がコナン・ドイルの『赤毛組合』。小学生のボクはシャーロックホームズの鮮やかな推理に魅了されつつも、医師というエリートでありながらホームズの前では凡人となり道化を演じてしまうワトソンの人間的魅力にも魅かれていった。以降、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズ、モーリス・ルブランのアルセーヌルパンを学校の図書館で借りて読んだものだ。あと、NHKで放映されていた『シャーロックホームズ』。ホームズの声を演じていたのが『太陽にほえろ!』の山さんで有名な露口茂だということも毎回見るきっかけとなった。当時は自宅にビデオデッキがなかったから、毎回テレビの前でカセットテープに録音してすり切れるまで毎夜聞いていたものだ。それがどれだけ反映されているか、お時間よければ見に来てやってください。
Sep 28, 2005
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■『ドラッグストアガール』(脚本 宮藤官九郎)を観る。彼氏に振られた薬学科の女子大生は失意の果てに電車に乗り込む。たどり着いた先は東京から遠く離れた寂れた町。ひょんなことから開店間近のドラッグストアのアルバイトとして働くことになってしまう。 当初はドラッグストアの開店に抵抗を示した商店主たちだが、彼女に近づきたいがために足しげく通うようになってしまう。ついには彼女がやっているというラクロスサークルまで結成する。それがやがて話題を呼び、テレビの取材までやってきて・・・。 正直、クドカンの脚本にしては・・・といった出来。「次、こう展開するんだろうな」と思わせておいて、それを裏切っていく展開はクドカンらしさだけれど着地点がなぁ・・・。少々歯切れが悪い印象をうけた。 女子大生を演じる田中麗奈ばかり見てしまう。あ、それはボクだけか。
Jul 4, 2005
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■『幸福の鐘』(監督SABU)を観る。サブ監督の最新作。昔思いを寄せていた女性に「絶対おもしろいから」といって一緒に観に行った『DRIVE』がものすごく期待外れだった。「こんなはずじゃ・・・」と思って観ていたら、その子は横で大きな口を開けて寝ていた。「こんなはずじゃ・・・」それ以来、なんの音沙汰もない。少々の恨みがあって、長らくサブ作品から遠ざかっていた(設定は面白かったんだけどなぁ・・・)。 で、本作品はサブの新境地といえる。監督曰く「今回はお客さんにサービスはせず、自分の描きたい通りに撮った」とのこと。 ある日突然勤めていた鉄工所の閉鎖に直面する主人公(寺島進)。茫然としながら鉄工所を後にする彼がさまざまな人と巡り合い、その死に直面していく。主人公はしゃべらず、ただ、風景が流れすぎるだけのロードムービー。けれど「サブらしさ」は失っていない。『ポストマンブルース』ほどの傑作ではないけれど、佳作。次回作を撮っているのだというが、どんな作品になっているのか楽しみ。まぁ今度は独りで見に行くことにしよう。行く相手はいっぱいいるけどね。
Jul 3, 2005
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■久々の更新。その間に引っ越しやら携帯止められたりやらなんやらで、プチ失踪状態に。連絡のとれなかった人ごめんなさい。 今までの部屋よりも2.5倍の部屋なので快適快適。ユニットバスじゃないし。あまりにも快適すぎて毎朝五時に目が覚める。で、今日は休日出勤。憂鬱になっていたら、『ウルトラマンマックス』の第一回目の放送があったので見てしまった。 監督はあの金子修介。なぜか脚本に梶研吾が参加している(同姓同名の別人か?)。オープニングでウルトラマンや怪獣のシルエットを見せたり、第二回目にエレキングが出てきたり、ウルトラマンと主人公が合体するところなど、「原点回帰」を目指しているらしい。何よりも初代ウルトラマンの黒部進が地球防衛軍長官として出演している。 「・・・これは何かある」 『ウルトラマンレオ』でモロボシダンが長官として登場していたが、それと同じ展開にしたり? 朝風呂に浸かりながら、想像してみた。 最強の宇宙怪獣ゼットンが放つ一億度の火の玉に力尽きてしまうウルトラマンマックス・・・そこへあらわれたのは「M78星雲の天龍源一郎」の異名を持つ初代ウルトラマン! 彼は再び地球を守るために防衛軍長官となっていたのだ。レジェンドとして崇められる彼はかつて敗北を喫したゼットンに果敢に挑む。 逆水平の連打を浴びせかけ、顔面へのサッカーボールキック。そして抱え上げてからの「53歳」! ・・・ところが、抱え上げることが出来ない。ゼットンから離れ腰をおさえる初代ウルトラマン。持病のぎっくり腰がこんなところで・・・。ならばとスペシウム光線を放つのだがゼットンには届かず、その手前で倒れているウルトラマンマックスに誤爆してしまう。断末魔の悲鳴を上げるマックス。さすがのレジェンドも寄る年波にはかなわない。時間とはかくも無残なものなのか・・・。 再び放たれる火の玉。がっくりと腰を落とす初代ウルトラマン。まさに彼の命も風前の灯火。不敵に笑みを浮かべるゼットン。止めを刺そうとしたまさにその時、ウルトラマンを踏み台にしてのシャイニングウイザードがゼットンにクリーンヒット! マックスが蘇生したのだ! マックスに誤爆したスペシウム光線が彼に再び命を与えたのだ。まさにショック療法。 よろめくゼットンをみて、最後の力を振り絞りフルネルソンで締め上げる初代ウルトラマン。そして、 「マックス、オレごと狩れ~~~~!!」 そして地球の平和は守られた・・・。
Jul 2, 2005
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