「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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法喜が語る
天使の涙(天使)4
イサラは仕事から戻ってくると、椅子の上によじ上り天井近くにある線香に火をつ
ける。そこにはお寺の写真と僧侶の写真が飾ってあり、その前には小さな仏像と、花
が置いてある。仕事に行く前に手を合わせ、戻ってくると線香をあげる。今日は帰り
道に買ってきたのだろうかみかんも写真の前に置いた。そして残りのみかんからひと
つ俺に手渡してくれた。
「今日はどうだった?」
「タイ語を勉強しました。」
そう俺は今イサラが仕事に行っている間にタイ語の勉強をしているのだ。本で覚えた
タイ語はそのままイサラとの会話で正しい発音に直される。時には何度言っても通じ
ない事もある。しかしそうゆう時はイサラは真剣に聞いてくれるので、俺も様々な言
い方に変えて言うのだがなかなか通じなく。”マイペンライ”で終わることもある。
タイ語は音の高低で意味が変わってしまうのである。カタカナで勉強する俺のタイ語
はイサラにとってなかなか難解らしいが、覚える方も頭が痛くなるような作業だ。な
んど投げ出そうと思ったが、英語も日本語もわからないイサラとの会話をするにはタ
イ語は必要不可欠なのである。
「何を勉強したの?」
とイサラが帰ってきてまずすることが線香とタイ語勉強の復習というのが日課になっ
た。みかんを食べながら俺のタイ語を聞くとき本当にイサラの表情は様々にかわる。
少しずつ上達する俺のタイ語を自分の事のように喜んでくれるのである。
イサラの部屋にはTVはおろか冷蔵庫すらない。あるのは小さなラジオのみ。ワン
ルームの部屋にはユニットというのかトイレと水シャワーの部屋があるのみ。なによ
りびっくりしたことにキッチンがないのである。 部屋には洋服ダンスと食器棚それ
に布団が床の隅にたたんであるだけ。このアパートは月に3000バーツかかると
言っていた。そしてイサラが店からもらう月給は7000バーツ。高熱費を抜くとイ
サラ一日100バーツしか使えないのである。それはバーでのドリンク代とほぼ同じ
だ。
それでもタイの大卒平均初任給より貰っていることになる。イサラは以前スーパーで
働いていたと言うがそのときはなんと月に3000バーツのみ。これではとても生活
は出来ないだろう。日本の金銭感覚でタイを見ることはできないと思うが、スター
バックスのようなコーヒーショップでコーヒーが一杯100バーツで売られている。
映画もマックのセットも100バーツ前後。一日の働きがそれで消えてしまうのであ
る。
今のバーでお客がドリンクを飲ましてくれれば50バーツ、ショートで外出は15
00、ロングは2000バーツチップが貰える。しかしイサラはペイバーは嫌い。で
も日本人ならOKと言っていた。白人はなぜだか嫌いだと言っていた。しかしバーに来
るのは白人の方が多いのである。好き嫌いで仕事は出来ないであろう。そこは我慢と
言うことなのだろうか。
イサラの性格は本当にあっけらかんとしている。
化粧を落としながらイサラが「シャワー浴びた?」と聞いてきたので、俺はタイ語
で「浴びた。」と応える。水シャワーは昼間暑いときなら気持ちが良いが、朝や夜だ
と少し冷たくぶっるとなるので気合が必要である。
「私、シャワー浴びるね。」
「OK.」
イサラはシャワーを浴びに行く。出てくると、洗濯をするのだが、「真一は?」と聞
いてくる。イサラはいつも俺のものも洗ってくれるのだが、俺の洗うのはTシャツ、
パンツぐらいだ。居候の身で洗濯までしてもらうのも気が引けるので、今日は自分で
洗ったのだ。
「ありがとう。もう洗った。」
イサラは不思議な顔して、にこっとした。
洗濯が終わると、仕事の帰りに買ってきたガイヤーンと言う焼き鳥ともち米とソム
タムというサラダを出して夜食である。ガイヤーン、もち米、ソムタムはイサラの故
郷イサーン料理である。これらを毎日食べても飽きないという。ガイヤーンの表面は
香ばしく確かに日本で食べる鶏肉よりも噛めば噛むほど口に鳥の味が広がりおいし
い。一般にタイで食べられている米はさらさらしている米だがイサーンではこのもち
米が良く食べられると言う。さらさらした米はカレーやチャーハンではおいしいが手
掴みで食べるイサーン料理にはこちらの方がいいようだ。そしてこのもち米も噛むほ
どに米の味が出てきておいしい。ソムタムというサラダは日本ではフルーツであるパ
パイヤの熟していない青いのを千切りのようにしたようなものをベースにトマト、
ピーナツ、桜海老、インゲンなどをいれ味付けたものでなかなか辛いサラダである。
今日のソムタムには生のカニが混ざっていた。少し心配だったが食べてみるとほのか
な甘味がありおいしい。
食事が終わるとやっと、就寝でいつもだいたい3時頃になる。床に薄い布団を広げ
ねる。俺が来るまでは一人で寝ていた布団はとても二人で寝るような広さでもない。
肩を半分落としながら横になる。そうするとイサラは自分のスペースを俺にあけてく
れる。熱帯夜のバンコクでは掛け布団など必要なく代わりに抱き枕というものがあっ
た。これを抱いて寝ると暑くて汗で寝苦しい夜も汗がたまらなく快適に眠れる。薄い
タオルケットのようなものをお腹に掛けたらイサラはスースー寝息を立てていた。イ
サラの規則的な寝息と扇風機の音だけが部屋に響いている。
夕方6時に出勤するイサラは夜1時半までゴーゴーバーで踊っている。交代でス
テージに踊るのだがかなりの重労働だろう。冷房の聞く店内で水着姿だが、踊りが終
わると汗ばんでいる。毎日ひたすらに踊り続ける。休みは月に2回だけ、もしそれ以
外に店を休むと1回に付500バーツの給料から引かれるらしい。給料が7000
バーツなのに1回休むごとに500バーツなんて正気の沙汰ではない。それでも学歴
もなく仕事のない彼女らにとっては生きるためにこの仕事に入ってくるのだという。
イサラはイサーンのカラシンから来たと言う。家は農家だが、父は近くの寺で出家
しているとのことだ。一般にタイ人は一生に一回は出家して寺で生活するのだ。それ
はタンブンの一種で仏に帰依すると言うことが人間に大切な勤めなのである。タンブ
ンは朝早く家の前を通る坊さんに食事を与えたり、寺に行って寄付したりと日常生活
に溶け込んでいる。絶対的な仏教社会ではたとえ今つらくてもタンブンすることに
よってその辛さから開放されて、来世で幸せになるようにという願いが込められてい
る。 イサラの安らかな寝顔を見ているといつのまにかに俺も寝ていた。
イサラが起きるのは12時頃である。早く起きた俺は家を出て散歩に出かけた。ま
だ10時過ぎだというのにアスファルトから反射する熱気に空気は淀んでいた。日差
しはまぶしく日陰から出ると目がくらむほどである。このあたりは木造のアパートも
多く車の通りも少ない。それでも油断しているとバイクがぎりぎりを抜けて行くので
危険である。垣根からは小さな黄色い花がブドウの房のように咲き乱れていた。その
下では猫が昼寝をしている。
真黄色の花を少しちぎり、イサラの家に戻る。コップに水をいれ花をさしている
と、イサラがその音で目が覚めたらしい。
「サワディーカー」
”サワディー”は朝でも夜でも挨拶の言葉だ。
「何してるの?」
「これイサラにあげる。」と花を差し出すと。
「綺麗ね。ありがとう。」
と起きながら布団をたたむ。イサラは起きるとまず部屋の掃除だ。掃除といってもた
いしてすることもない。第一いつも綺麗に整備されているのだから。それでもイサラ
はしっかり毎日掃除をしている。
掃除が終わると、
「お腹空いた?」
「うん。」
「食べに行こう。」
と近くの屋台に出かける。屋台で食べるのはクイッティアオである。タイ人である
イサラの味付けは甘くて辛くてすっぱい。それでもうまくバランスがとれている。イ
サラが俺のを味見すると、”マイアロイ”まずいという。しかし朝一番の食事には
あっさりの方が胃にもいいだろう。
今日は散歩の帰りに寺に寄ろうという。寺は歩いて10分ぐらいのところ。普段歩
くのを嫌うタイ人も寺に行くときは文句を言わない。寺に入ると靴を脱ぎ仏の前で三
回おでこを床につける。そして手を合わせ、また最期に3回おでこをつける。イサラ
は俺に向かって「チョークディー」といった。イサラは今日寺に俺の為に来たのだろ
うか?帰りの際イサラはいつもよりはなぜだか悲しい顔をしていた。
家に戻ってくると、少しタイ語の勉強を見てくれて、イサラは仕事に行く準備をす
る。
イサラは俺に鍵を渡し出勤だ。
*ホアヒンへ*
白く積み重なる袋。田んぼのように見えていた景色は塩田のようだ。
水車のようなものが風も無く止まっている。畑に強く打ちつける日差しは水分を蒸
発させ地面を銀色に輝かせている。塩の山は綺麗に整えられていてまるでコンクリー
トのように固まっている。
バンコクの都会臭さはサーイタイという南バスターミナルから20分もしないうち
に感じられなくなった。まっすぐに整備された道をバスは進んで行く。エアコンは全
快の音を立て冷気を排出しているが窓から透ける日差しは腕を暑くする。日差し側の
カーテンは俺の席以外はひかれている。外の景色を楽しもうと思ったが、この日差し
では冷房のうなりもむなしくバスないの温度は上昇する一方である。塩田を過ぎるこ
ろやもなく俺はカーテンを引く。バスが向かうのはホアヒンという王族の避暑地とし
て有名なリゾート地である。
日本からお金の都合も出来て、イサラと共に小旅行である。カラシンとバンコクし
か知らないイサラはもちろん海など見たことはない。イサラは昨晩は興奮して眠れな
かったのに、バスの中ではぐっすり眠っている。
席を立ち運転手に何かを告げると、バスはスピードを落とし脇に止まる。そんなよ
うに客を頻繁降ろすようになると道路の左右はにぎやかになってきた。ホアヒンに到
着である。バンコクから3時間。日本でバスに3時間とか乗ることはめったにないの
で、退屈かと思っていたが、3時間なんてあっという間であった。バスターミナルな
どない道路の脇にバスは止められ下車する。降りた近くにちょうどいいホテルがあっ
たのでチェックインする。
「冷房にする?」とイサラに聞くと、イサラは緊張してるのか「目をキョロキョロ
しながら、好きにしてという。」プール付きのホテルが1800円である。シャワー
もお湯の上にTVもついていた。
ホアヒンの町は徒歩で回れるぐらいの大きさだった。
バンコクからの道を挟むように並行に鉄道と海岸線がありその間が栄えている。線
路から海岸まで歩いても15分ぐらいしかかからない。線路の向こうには山が見え
る。ビーチに面してホテルが立ち並ぶ。イタリア料理やシーフードの店が並ぶ通りを
抜けると左側に小さなゲートがありその向こうに海が広がっている。ゲートの近くで
はお土産屋が並んでいてイカなどのシーフードを焼いていたりする。
ホアヒンというのは日本語では石頭という意味らしい。ビーチの所々には大きな石
が頭を出していて納得できる。ビーチに出ると馬がいて、お金を払えば乗れるらし
い。タイのビーチでホースライディング予想外なアクティビティーに驚く。昼間の日
差しが強く海水浴には気持ち良いかもしれないが、海に入っているの白人ぐらいなも
の。地元のタイ人は夕方にならないと海にはこない。タイでは日差しの強さは好まし
いものではない。日本のように日焼けサロンなんてもってのほかである。何もしなく
ても日焼けするタイでは美人の条件は色白というのが前提条件に入ってくるのであ
る。日本でも美人というと色白をイメージするが、タイでは絶対的条件なのである。
日本ではやっている色黒と言うのは素肌では勝負できないから日焼けすることによっ
て御魔化しているのだろうか?それでもタイに居ると健康的に焼けた肌はみずみずし
く魅力的である。
砂浜の石に腰掛けているとあっという間に時間が過ぎて行く。
イサラは足に来る波が面白いようだ。履いているズボンが濡れているのにも気にせ
ず波を楽しんでいる。時々こちらを見ては「気持ちいいね。」という。
「馬に乗る?」
「乗らないよ。」
「遠慮しなくていいんだよ。」
「いいの。」
「なんで?」
「怖いから。」と照れながらいう。
ビーチを南下すると、ソンテウで10分ぐらいのところにカオタキアップという岩山
がある。そこにはお寺がある。ソンテウを降りてまずはビーチに出るとホアヒンの方
に向かって大きな仏像が立っていて、その下を抜けると、急激な階段がある。息を切
らしながらやっとの思いで上り振り返るときらめく水面がまぶしい。更に奥に進むと
猿がちらほら現れてくる。猿達は人間を恐れることなく好き勝手なことをしている。
そんな猿だがいったん近くの売店でバナナを購入するのをみると、
「はよ、バナナを渡さんか。あんさん。」
「ほー、良いもの持ってるね。」
「我慢できないよー。」
「頂戴。」
「お願い。」
と、猿達が一気に回りを囲むのである。
そうするとイサラは怖がって俺の後ろに回り腕にしがみついてきた。
油断すると、バナナは猿に奪われ、えさをあげる楽しみを味わえないことになる。い
やそれどころか興奮した猿にズボンを引っ張られたり、時にはよじ上ってきて頭にし
がみつくなど、猿に好きなようにされてしまう。バナナは猿にとって理性のリミッ
ターをはずすひとつなのだろうか?
そんな猿社会でも明らかに秩序が存在するのが伺える。子猿、雌猿はバナナをゲっ
トするのは困難だ。雄猿でさえボスの前では様子を伺って怖くて差し出すバナナに触
れようとしない。もしバナナを下手にもらうと後ろからボスザルに襲われてしまうの
である。しかし恐怖のボスザルさえ見えなければ、子猿もバナナを貰いに近づいてく
る。警戒心が強いものも多いが中にはえさをあげている人のひざの上に乗ってきてバ
ナナを食べる猿もいるのである。多くの観光客が猿にバナナをあげるので猿は甘いバ
ナナでお腹もいっぱいになってくる。しかし猿はバナナを差し出すと一応はもらう。
でも貰ったバナナは一口かじってみて捨てるのである。そしてバナナに飽きた猿達は
海岸の岩場に降りて行き、海藻をむしり食べる。子猿達は海に飛び込んだりと遊ぶの
である。
猿によって観光客がお金を落としていく。そしてこの寺は繁栄しているみたいだ。
しかしそれは同時に寺の拡張にもつながり、猿の住みかを脅かしているかのようであ
る。
ここの住んでいる人達は猿のいたずらに悩んでいるらしく、犬が家の前で構えてい
る。洗濯物は檻の中である。人間が猿の生活を脅かしたので、猿達は人間の生活に
入ってくる。しかし人間はその猿を迷惑と感じる。原因は人間であるのにも関わら
ず、悪いものは猿ということになってしまう。
ホアヒンの夜はナイトバザールである。国道と垂直に伸びる通りに線路まで屋台が
所狭しと左右に並ぶ。シーフード屋台も多く、氷の上には魚、蟹、海老、貝、なかに
はカブトカニまで並んでいる。綺麗に並べられた魚介の上にはハエよけの紐がまわっ
ている。店に入り魚のフラとライスとジュース、野菜炒めを注文。魚は30センチも
あり二人腹いっぱいに食べて900円ですんだ。お腹いっぱいになってもまだ時間が
早い。海の方へ歩いて行くと狭い通りにバーが並ぶ通りにでた。バーには女性達がけ
だるそうに通りを見ていた。奥では白人男性がビリヤードをやっている。そういえば
ホアヒンは白人中年男性とタイ人女性のカップルとよくすれ違った。彼女らはこの
バーの女性なのだろうか?それともバンコクからイサラのようにきているのだろうか
?
ピンクの照明の下で化粧する女達に目をやるとイサラは暗い顔をして俺の手を引っ
張って早足でこの通りを抜けようとした。
真っ暗な海岸線は吸いこまれるような錯覚を覚え、一瞬恐怖に感じた。遠くの海面
には小さな光が浮いている。漁船だろうか。暗闇に動く物体があり驚き意識を集中す
る。目が慣れてくると犬達が冷たい砂の上で寝転がっていた。イサラとしばらく涼ん
でいると、
「真一は明日さようならだね。」
「うん。楽しかった。ありがとう。」
「私も楽しかった。でも悲しいね。」
「また、会えるよ。」というとうつむいていた。
「お腹空いた?もう一回ナイトバザール行こう。」
「うん。」と再びナイトバザールに戻るとマンゴーを買った。青いマンゴースライ
スは酸味がほどよくさっぱりしていて旨い、それに塩、砂糖、唐辛子の粉末を付けて
食べる。俺がタイに来てお好みのフルーツである。クレープのようなロティーはコン
デンスミルクが甘く旨い。するめイカに甘辛いソースを付けたものもやみつきになる
旨さである。
屋台など日本では非日常でお祭りの時ぐらいだ。なぜか屋台街は心を浮き立たせ
る。昼間は単なる通りも夜はこの通り活気ある通りになり、それは街の活気にもつな
がるのだろうか。
ホテルに戻ると、
「お腹いっぱい、疲れた。」
「シャワー浴びる?」
「うん。」
イサラがシャワーから出てくると、
「寒いよ。」というので冷房を止めて、俺もシャワーを浴びる。やっぱお湯シャ
ワーは気持ちがいい。
明日はイサラと別れて俺は朝ダイビングの為にチュンポンヘ移動しなくてはいけな
い。イサラはそのままバンコクにもどる。俺がベットに横になるとイサラが背中にし
がみついてきた。
二人が目を覚ましたのは11時だった。寝坊である。チェックアウトには間に合う
が二人はびっくりして目を覚ます。それでもシャワーを浴びてチェックアウとする。
イサラは俺を見送るというがバスターミナルはバンコク行きとチュンポン行きとは異
なる。俺は「イサラを見送るってから行くから。」というと、「うん。」と言ったの
で、先にバンコク行きのバスターミナルにいく。バスは15分後だったので、コンビ
ニへ行きジュースとお菓子を買う。バスが来ると、昨日イサラの気が付かないうちに
買ったハートのペンダントを渡す。
「何?私に?」
「そうだよ。」
「いつ買ったの?」
「昨日。」
「可愛いね。ありがとう。」
「マイペンライ」と俺が言うと笑った。でもイサラの目には涙が浮かんでいた。
「ありがとう。シンイチ。」と涙を御魔化すように抱きついてきた。
「忘れないで。」と震える声でやっというと、突然離れて「しんいち、気をつけ
て。」と走ってバスに乗り込んでいった。イサラが乗るとバスは走りだし、イサラと
の別れだった。
イサラの涙は、俺もつられそうになったが、また会えると思って涙は我慢できた。
バスターミナルに行くとちょうどチュンポン方面に行くバスが来ていて慌てて乗り
込んだ。
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