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2004年12月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
小さい頃からご飯を食べる時、じぃちゃんに「お米粒のこしたら、目潰れるで」とか「お百姓さんが泣くで」とか言われて育ってきた。意味なんてわからなかった僕は、時には怒られながら食べていた。じいちゃんは僕にとって絶対だった。

じいちゃんは手先が器用で、冷蔵庫を拾ってきて直したり、鎌や鍬を作っては近所に配ったりしていた。いつも遊んでいた川の石陰にはアユがいることも、あの山の竹やぶの向こうにはキイチゴがいっぱいなっていることも教えてくれた。

そんな大好きだったじいちゃんは僕が15歳の時に急に倒れた。
肝臓ガンだった。
僕が体育の授業を受けている時だった。
病院に行く車の中、僕は泣きまくった。妹も従兄弟も泣いていないのに年長の僕だけ、前が見えなかった。
泣いてる僕に母さんは「泣いてたら、おじいちゃんを不安にさせるよ」って言われて、病室の前ギリギリで涙を止めた。
痛みを和らげる鎮痛剤はじいちゃんの脳を赤ん坊に戻そうとしていた。三日後のじいちゃんは僕とうまく会話ができないくらいになっていた。

僕はじいちゃんが死んでしまうことを察していた。

病床で僕はじいちゃんの息子になったと報告した。
変わった名札を見て、嬉しそうだった。
わかってたんだろうか・・・。

じいちゃんにさんざん言われた飯粒のこと、米の大切さ。
来年、精米機などを扱う食品機械メーカーに勤める僕は、米に対する考え方を見直している。
じいちゃんといた景色を思い出しながら。

養子縁組など形だと言う人もいるが、僕の中には確かにじいちゃんは生きている。





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最終更新日  2004年12月18日 01時30分00秒
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