フアンタジ-「神よ、その腕もて」
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■神よ、その腕(かいな)もて闇を■作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/ 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 第1回 2030年、火星、マリナ=シティ郊外。 イグルーが点在している火星の都市郊外、火星嵐が吹き荒れてにいる。ほんの数m先も見えない。 男達は音もなく、一つのイグルーに近づきつっある。重装備だ。このあたりは郊外だけに人影はない。 うす汚れたイグルーの一つに近づく。宇宙服を着たまま、イグルーの外部モニターを、一人の男が押す。 「開けろ、CC、お前がそこにいるのはわかっている。手をあげて出てこい。まわりは取り囲んでいる」 イグルーの中の男は色めきたった。部屋の片隅で子供の泣き声がする。妻であろう女が子供を抱いていた。 「CC(シーシー)、奴らだわ。どうしてここがわかったのかしら」 「しっ、だまれ、ジャネット。お前の側の窓から何人の人間が見える」 「5人よ」「で。どんな武器を持っている」 「重反動砲らしいわ」 「くそっ、人間3人に、軍相手の武器を持ってきてやがる。どうせ相手は、俺一人なんだ」 男は女の方を振り返った。 「お前とカレンは出ていくんだ。コーヘン一族も、お前達を殺すはずはないはずだ」 男の顔にうっすらと汗がうかんでいる。「いや、ダメよ。あなたは殺されるわ。コーヘン一族に逆らうものとして」「問きわけのがい事をいうな。お前達が一緒にいれば俺の生き残るチャンスがそれだけ減るんだ。生きていれは、必ず、会いに戻ってくる。いいな」 「わかったわ。あなたがそういうならば」 「時間がないぞ。イグーごと吹き飛ばすぞ」外から男達の声がインターフォンを通じて聞こえてくる。 女と子供は、すばやく宇宙服を着込んでいる。 「いいか、俺はいない事にするんだ」 女と子供は・イグルーの外へ出て行った。男達のチーフらしい男がインターカムで話しかけた。 「お嬢さん。やっとお会いできましたね。お父さんがお待かねですよ」 「あんな人、父ではないわ。会いたくもないわ」 「そうおっしゃるものではありませんよ。それはそれはとても心配しておいでです。ところで、奴はどうしたんです」 「あの人は今、シティの方へ仕事呼出迎いていないわ」 男がニヤリと佩うのがヘルメットを通して見えた。 「お嬢さん。嘘はあまりお上手ではないようですな。これをごらんなさい」 トレーサーのテレビモニターに、光点が輝いている。 「明らかに生体反が、まだあのイグルーの中にあるんですよ」 女は青ざめる。「ペットよ。ヘットのハクサ犬よ」「ペットですって、大きなハクサ犬ですな。じゃ、イグルーごと吹き飛してもいいわけですな。お嬢さん」 「やめて、わかったわ、彼は中にいるわ」 「そうそう、素直になって下さい。コーヘンさんからあいつを生きたままで連れてこいと命令されていますのでね。さあ読んで下さい。CCの命は私が保障しますよ」 「CC、出て来て、もうダメ」「くそっ」CCと呼はれた男は、舌打ちした。「約束する。お前の命は保障する。彼女の父親の前につれていくだけだ」 「俺はコーヘンの前に突き出されるのが一番恐いよ」イグルーの申の男は始めて答えた。 「先の事を考えるなら早く出てこい。この子を父なし子にしたくはないだろう」 「わかった。急にぶっぱなすなよ」 イグルーから、ゆっくり宇宙服を着込んだ男かでてくる。 「ちえっ、あんたか、クーガル。コーヘソのおべっか使いめ」「そのムダ口もこれまでだな」クーガルと呼ぼれた男達のチーフは、となりの男に合図した。寅反動砲が、CCの方を向き、引き金に手がかかった。 「約束が、違うわ!」女が叫ぶ。急に女は重反励磁を持つ男に、飛びつき、発射を阻止しようとする。 が重反動磁は発射された。CCは身についていた。 火星嵐がすべてを洗い流すように吹き荒れている。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/ 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2011.10.01