***ふりかえってもいいじゃない***

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天使になった恭ちゃんのページ


恭ちゃんその1

≪恭ちゃんへ≫
  恭ちゃんが一人で空へ旅立ってからもう7年ですね。ママはあいかわらずです。この頃は少しは恭ちゃんのいない暮らしにも慣れたかな。
そうそうママねえ、恭ちゃんにあやまりたいことがいっぱいあるんだけど聞いてくれるかな。

きみが赤ちゃんだった頃、すぐ上のお兄ちゃんがまだ1歳になったばかりだったから、きみにおっぱいをちゃんと飲ませてあげられなかったね。いつも途中でストップになっちゃって泣いてたね。お兄ちゃんもまだ小さかったから、おっぱい飲んでる恭ちゃんがうらやましかったんだね。今だったらお兄ちゃんも大きいからやさしく見ててくれただろうにね。

きみが1歳になった頃、ママは、たまたま虫の居所が悪くって、一度だけきみを
たたいてしまったね。きみはびっくりしてヒーヒー息が止まりそうになって
た。ごめんね。胸がいたい。

きみが2歳になった頃、電車でお出かけしたときに、ラガールカード(電車のカード)をきみがなくしたと勘違いして、きみをずるずる引っ張りながら捜してまわったね。あとでママが自分のポケットに入れてたのに気がついてあやまったんだったね。

きみが3歳になった頃、オムツがなかなかとれなくて、おしっこ出たのに教えてくれなくてママはいらいらして壁をバンバンたたいておこっちゃったね。
悲しそうな顔してた。
ごめんね。ごめんね。

でもきみは、こんな気が短くてたよりないママなのにいつでも「ママ好き!」って言ってくれたね。ありがとう。
ママもきみのこと世界一好きだよ。

もしもきみが生きていてくれたなら
もっともっといろんなところへ遊びにつれていってあげたかった。きみがお兄ちゃんと一緒に乗りたがっていた幼稚園バスの、一番前の席に乗せてあげたかった。
ピカピカのランドセルをかついで学校へ行けたらどんなにたのしかったろうね。
きみの笑顔はすばらしかったろうな。ママはいつも考えてます。きみに会えるその時まで。

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