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[身体障害者手帳(身障手帳)] カテゴリの記事
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⑧等級と給付内容について（その他給付内容と申請手続きのときに感じていたこと）
他にも，「障がい福祉のしおり」にはJRやタクシー，バス等といった交通機関の割引，公の施設の利用が無料になる等の軽減措置に加え，訪問入浴サービスや日中の一時支援，重度身体障害者用自動車改造費助成や駐車禁止の対象除外などといった生活の援助となるものが記載されていました．これらは，必要に応じて追々申請していこうと考えています．長くなりましたが，身障手帳のことで聞いたり調べたりしたことをざっくりとまとめました．やはり高い等級であるほど受けられる恩恵が多いので，複雑な心境ですが長男の下肢1級は確実に家計の助けになりますし，大変ありがたいことと思います．しかし，すべてにおいて申請が必要です．もちろん，病院関係の方々が精神面も含めてサポートしてくださいますが，当たり前ですが基本的には障害をもつ子どもの親がしっかり動いていかなければなりません．私の理解力や容量の悪さも影響していますが，ある程度時間がかかると思いますので，とにかく聞いて教えてもらうのが肝要と思います．さて，ここからは申請手続きのときや，最近思ったことをつぶやかせていただきます．私たち夫婦は，幸いにもお互い職場に恵まれ，ある程度の分業？（妻→介護メイン，私→申請手続きメイン）ができたり，病院のご厚意で2名体制の付添介護を許してもらえたので，協力しながら長男を看ることができています（次男と，次男の面倒をみている親には申し訳ないですが…）．ひとりで長男の介護を中心に日々過ごしながら，今後の生活面や経済面を整えていくことは私にはできないだろうし，仮に介護だけで良いとなっても，ひとりで色々なことが低下していく長男の近くにいることは，人柄の良い医療スタッフがたくさんいる恵まれた環境なのですが，たぶん耐えられなかっただろうなと思っています．（妻は3月中頃から４月下旬まで長男と2人で頑張ってい ました．もちこたえてくれた妻には感謝しかありません．）長男が何事もなく成人を迎えて社会人になっていたら，長男は身障手帳で受けられる手当金以上のお給料をもらえた可能性もあったろうになぁとか．私たち夫婦が長男の難病をきっかけに，改めて人に恵まれているなぁとか，自分を見つめなおす機会になったり，福祉制度のことであったり…色々な学びがあって良い経験ができたように，長男自身が良い経験ができた！と感じることができる日はくるのだろうかとか．子どもの身障手帳を申請することになるなんて思いもしなかったのでシンプルにショックだなぁとか．難病で目も耳もダメになって，まともに思考することすらできなくなっていそうな子どもを目の当たりにして中々しんどい思いをしてるんだから，申請とかしなくても自動で色々給付してくれるシステムがあったら良いのに…と自分勝手なことを思ったり．やっぱり時間的にも金銭的にも健康でいるほうが絶対良いよなぁ，健康ってなにものにも代えがたいなぁ．などと，割と色々なことが頭をよぎりながらも家族が生活していくために必要な手続きをこなしていました．最後はまとまりのないぼやきになりましたが，身障手帳についてはひとまずこれでおしまいです．また何か追記したいことができたら都度まとめていきます．以上、身体障がい者手帳について8回に分けてお伝えしました．
2022.07.27
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⑦等級と支援内容について（軽減措置編）
○税金の軽減所得税と住民税が一定額控除されます．対象は，障がい者と特別障がい者となっており，控除額は特別障がい者のほうが高いです．（「特別障がい者」とは，身障手帳１・２級，療育手帳A判定，精神障害者保健福祉手帳1級の方々で，「障がい者」は特別障がい者以外で障害者手帳をもっている方々，と区分されています）税務署に問い合わせたところ，年末調整の時期に職場の事務に身障手帳を持っていることを伝えるよう教えていただいたので，諸々落ち着いたら申請しようと思います．○自動車税の減免障がい者の通院，通学，通園，通所，生業のための運転を月に4回以上行っている自動車1台に対して減免が適用されます．自動車税の減免対象となる方々が割と細かく決められているので，身障手帳の「肢体」のみ紹介しますと，上肢は１～３級まで，下肢は1～6級すべて，体幹は１～３級・５級でした．（体幹の4・６級の条件が空欄だったので存在しない，ということなのかもしれません．体幹の客観的な評価って難しい印象なのでざっくりとせざるを得なかったのかなぁ，と思いました．）申請について総合振興局の納税課に問い合わせたところ，現状では申請はできないとのことでした．というのも，障がい者を一定回数乗せている実績が必要とのことで，月4回以上の送迎運転を6ヶ月続けて，その後2か月以内に申請する必要があるとのことでした．また，申請には証明書が必要なので，5か月ほどたったら納税課に証明書の郵送をお願いして，通院なら病院へ，通所なら通所施設へ証明書の記載を依頼する流れになるそうです．ちなみに，月1回の通院+月3回の通所＝4回，といった感じの合算もOKだそうで，その場合は証明書を2通郵送してもらえば良いみたいです．以上が，私たちが申請したもの（または今後申請予定のもの）になります．
2022.07.26
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⑥等級と給付内容について（手当編）
○特別児童扶養手当20歳未満の重度の障害のある児童をもつ親または養育者に支給される手当です．1級または2級の方々が対象となり，支給額は1級のほうが高いです．○障害児福祉手当障害が重度で日常において常時介護を必要とする20歳未満の方が対象です．厚生労働省によると，等級ではなく「重度」としか記載がないので，おそらく1・２級の方々が対象なのだと思います．また，特別児童扶養手当と違って障害児本人が対象となるため，振込口座として長男の預金通帳が必要でした．ただし，紹介した２つの手当は，所得が一定額以上の場合は支給されません．私たちの場合は，所得の確認は役所の障がい保健福祉課がしてくれて，2つとも無事に申請がとおりました．手当は毎月入金されるのではなく，特別児童扶養手当は4か月に1回，障害児福祉手当は3か月に1回，前月分をまとめて入金される…はずです．現在も夫婦2名体制で長男の付添介護入院をしている我が家にとっては非常にありがたい収入源です．（身障手帳とは全く関係ありませんが，介護休業制度による給付金が私たち家族の金銭的な生命線になっていますので，これも追々紹介できたらと思います．）
2022.07.25
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⑤等級と給付内容について
ここでは，等級の違いでもらえるものともらえないものがあること，やはり等級は高いほうがより手厚い支援を受けられるというお話を何回かに分けてまとめていきます．厚生労働省の「平成30年度雇用実態調査」によると，身障障害者の障害の程度は，身障手帳の等級で１・２級を重度，３・４級を中度，５・６級を軽度として定義されています．「③障害部位と給付内容について」でお伝えしていた内容で，等級が低いと欲しいものが品物リストにあっても対象外となり，全額自己負担になる可能性がある…というお話がありました．重度の障害を抱えている方には自己負担が少なくなるよう手厚い支援があるわけですが，品物の他にも手当や軽減措置などの恩恵を受けられるものがあります．具体的なお話は次回以降になりますが，役所でいただいた「障がい福祉のしおり」をもとに，我が家で手続きした（もしくはこれからする予定）のものを紹介していこうと思います．
2022.07.24
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④障害部位と給付内容について２
③の続きです．実は，給付内容は一律に決まっておらず，地域によって給付してもらえる品物が違ったり，対象者が微妙に違ったり，基準価格が違ったりするということをお伝えしました．そこで，住んでいる地域で給付してもらえるものは何か把握したり，必要になるものは何かをリストアップして，身障手帳をどの障害部位で申請するか考えていく必要があります（ソーシャルワーカーなど病院の方々が相談にのってくれます）．さて，今後の介護生活を考えると，必要な品物が複数ありそうです．欲しい品物は基準価格におさまるかという問題もありますし，欲しいものが多ければ1割負担(←収入によって異なります)と言えど出費がかさばりそうです…．ということで，利用者負担の軽減措置というものがあります．世帯収入で軽減される金額は異なるのですが，月毎に自己負担の上限額が決められています．負担する上限額が決まっているので，欲しいものを同じ月にまとめて申請すると自費が少なくて済むことになります（ただし，基準価格からはみ出た分の金額は全額負担になります）．つまり，欲しいものを早めにリストアップしておくと身障手帳の申請に関する話がスムーズに進み，出費もおさえることができます．ソーシャルワーカーや相談員の方々から給付に地域差があることを聞けたおかげで，役所へ品物リストのコピーをもらえるようにお願いできました．相談員の方に別地域の品物リストをもらっていたので，役所からもらったリストと見比べて違いを実感することもできました．また，品物の購入は同月にまとめたほうが良いということも私にとって重要な情報でした．今回のような大事な内容をいつも伝授してくださるので非常に助かっています．
2022.07.23
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③障害部位と給付内容について
前回お伝えした障害部位によって，給付内容が違うことをお伝えしたいと思います．ここでは，私たちの住んでいるところで定められている給付内容を例に挙げていきます．というのも，地域によって給付を受けられる「品目」や「対象者」，「基準価格（この金額までは1割負担ですよ，という価格）」が微妙に違うことがあるのです．少し脱線しますが，基準価格について触れておきます．例えば欲しいと考えているポータブルトイレの値段が10,000円だったとします．Aという地域でポータブルトイレの基準価格が10,000円だったら，自己負担額は1,000円で済みます．もし住んでいる地域の基準価格が4,000円だったら，4,000円の1割は400円ですが，欲しいポータブルトイレは10,000円なので，基準価格からはみ出た6,000円分は自己負担となり，トータル負担は6,400円になる…といった具合です．さて本題の障害部位と給付内容についてですが，特殊寝台（電動ベッド）を例に挙げてみます．特殊寝台の対象者は，下肢または体幹機能障害2級以上で原則として18歳以上の方，もしくは難病等により寝たきりの状態にある方とされています．極端ですが仮に，上肢・平衡機能・内部障害が１級で，下肢・体幹が3級だったとしても対象外となり，特殊ベッドが欲しい場合は全額自己負担ということになります．給付してもらえる品物は他にもたくさんあって，さらにひとつひとつの品物に対象者となる条件が定められているので，しっかりチェックしておかなければなりません．障害者手帳の種類でも給付内容が違うのに，身障手帳のなかでもさらに給付内容が違うし，地域によっても違うし，品物はたくさんあるし（←ありがたいことです），基準価格の意味を勘違いしてたり…ということで，私は理解するのにちょっと時間がかかりました．
2022.07.22
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②身障手帳の対象部位について
前回は，障害者手帳は3種類あって，身障手帳はそのうちのひとつであること，また3種類それぞれで受けられる支援内容が違うことをお伝えしました．次は，身障手帳交付の対象となる部位について以下にまとめます．～対象部位～1.視覚2.聴覚3.平衡機能4.言語機能5.咀嚼機能6.肢体（上肢，下肢，体幹）7.内部（心臓，呼吸器，腎臓，膀胱・直腸，小腸，免疫，肝臓）これらのどれかが永続的に障害されていれば手帳が交付されます．長男は「肢体」の下肢１級と上肢２級をもっています（英検などの資格なら素直に喜ばしいのですが…）．ただ，長男の疾患は今もなお進行していることに加え，入院加療中で身体機能が変化する可能性もあり，障害の程度が定まらない（＝障害が永続的なものではない可能性がある）ので，再認定を受ける必要があります．私たちの場合，再認定時期は来年の７月とお知らせが届きましたので，忘れないようにしなければなりません．
2022.07.21
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①身障手帳とは
今後、息子が在宅生活を送るための準備として夫が身障手帳を申請してくれました。その申請の手続き方法やサービスの中身についてまとめてくれましたので、全8回に分けてお伝えします。😃障害者基本法のなかでの「障害者」は…身体障害，知的障害，発達障害を含む精神障害，その他の心身機能の障害があることで生活に支障がある方々とされています．そのような方々の生活を支援する法律（障害者総合支援法）に障害者手帳制度というものがあります．今回，長男は身体障害者手帳（身体障害のある人用）の1級を取得しましたが，そのほかに，療育手帳（知的障害のある人用）と，精神障害者保険福祉手帳（発達障害を含む精神障害のある人用）の3種類があります．この3種類の手帳は，それぞれ受けられる支援内容（お金や介護生活に必要な品物の給付など色々あります）が異なり，さらに等級といって障害の程度によっても支援の手厚さが変わる…というものになっています．身障手帳の申請は，交付申請書（私の場合は病院の方が準備してくれました），医師の診断書（病院窓口で申請しました），本人証明写真（3ヶ月以内のもの），マイナンバーカードもしくは番号通知カード，健康保険証，印鑑が必要でした．その後，神経班の医師が関節の固さや手足の長さを診てくださいました．筋力や動作レベルについても評価が必要なのですが，長男の病状では医師の指示に従うことが難しいので，代わりに私たちが問診を受けて対応することになりました．長男は知的障害にも該当する可能性があるので，身障手帳と併せて療育手帳の申請も可能なのですが，日常生活すべての動作が障害されていて，在宅では電動ベッドや車いすが必須（＝ほしい支援）と考えていることから，これらを手に入れるのに適している身障手帳の申請を優先して，必要であれば後々療育手帳も検討することになりました．在宅での介護生活のことや，仕事時間を確保するために…など色々なことを考えて，どんなモノが欲しいのか，どんなサービスがあったら長男も私たち家族も嬉しいか（訪問看護，教育，リハビリテーション，入浴，余暇活動…）といった感じで，今後の生活をなるべく具体的にイメージしておくと，地域医療連携センターや相談支援専門員の方々との話し合いがスムーズに進むのだろうと思います．
2022.07.20
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