犬・イヌ・いぬ(と、愛すべき動物たち) 0
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昨日、過去記事を読み返してみて気付いたんですがね。今年になってからの記事、やたらとポジティブ!健康的!な内容に満ち満ちているじゃないですか(笑)。おいおい、どうしたんだ、自分...。過去の記事、特に2011~2012年辺りの時期に書かれた記事(人間不信に陥り、「エイブラハム」にかぶれた後目が覚め、その結果、妙にひねくれた物の見方をしていた時期、ね。)と比べると、随分な変わり様です。えっとですねー、どうも最近はジメジメ、ウジウジした内容を書く気がしないんですよ。何年も前の出来事を蒸し返しては、悶々とした気持ちに浸る...という不毛なサイクルの繰り返しに、いい加減、嫌気が差したみたいです。で、最近、久々に思い出し、お気に入りとなっている一言が、こちら。「愛はただでさえ難しいから ラブソングまで難しくする必要はないんだよ」(エンペディアEnpedia・フレディー・マーキュリーの項より。)1991年・晩秋にAIDSでこの世を去った、クイーンのヴォーカリスト、故・フレディー・マーキュリーが、生前に語ったとされる言葉です。確か、原文はこういう感じの文脈ではなかったかと記憶しています。「現実世界の恋愛は、とかく複雑で、ややこしいもの。夢は破れるし、理想通りに進まないことだってしょっちょうさ。。だから、自分で書いて歌う歌ぐらいは、シンプルに、わかりやすく行きたいんだ。」フレディーが言いたかったこと、今ならば理解できるような気がします。これ、愛や恋の歌だけでなく、全てのことにも応用できるのではないでしょうか。私たちはみな、複雑で、先行きの見えない、現実世界に生きています。悲惨なこと、残酷なこと、何とかしたいけど、でも、どうにもならないことは、身の周りにいくらでもあります。ゼロになる日は恐らく来ないでしょう。少なくとも、私たちの存命中は。フレディーも、クイーンも、そうした現実から目を背けてはいません。じっと見つめています。観察しています。85年のLIVE AIDから、「悲しい世界(原題・Is This the World We Created...?)」。リアルタイムで見られて幸せでした。(日本語訳はこちらをご参照ください。)目を背けようと、耳をふさごうと、負の情報や負のエネルギーは容赦なく私たちを襲います。少しずつ私たちの心の平安を脅かし、私たちの身体をむしばんでいきます。世界が暗い話であふれていることはよくわかっています。逃げるつもりはありません。でも、こちらのブログは、それとは違う場所にしたい。立ち寄ってくれた人が、少しでも気分が晴れるような、そんな憩いのページにすることを、敢えて選択したいのです。敬愛するフレディーが、シンプルでストレートなラブソングを書き続けることを選んだように。既に十分なくらい汚染され、悪臭を放っている大気の中に、わざわざ進んで自分が臭い息を吐き出す必要は無いでしょう。そういうのは自分一人で、プライベートな空間で静かに処理すればいい。公の場に撒き散らさなくともいいのです。上のフレディー発言の出所は、こちらのCDのライナーノーツ(ブックレット中の解説)のはずです。ザ・フレデイ・マーキユリー・アルバムフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)楽天ブックスで詳細を見る元・ミュージックライフ編集長で、現在はフリーの音楽評論家の東郷かおる子さんによる文章でした。生前、フレディー・マーキュリーにインタビューした際、完成したばかりのアルバム「Mr. Bad Guy」を何度も、何度も繰り返し聴かされて困っちゃった~...ってな感じの、今となっては微笑ましいエピソードが入っていたように記憶しています。日本からアメリカに引っ越して来る時、CDプラケースも、小冊子も置いてきてしまったんですよね〜。正確な文章を引用できないのが残念無念、です。東郷さん、現在もお元気でご活躍中のようです。かつて、ダリル・ホール様【送料無料】セイクレッド・ソングス [ ダリル・ホール ](↑このLP、枕元に立てかけて毎晩幸せな気持ちで眠りについておりました...。うぅ、眼福〜。)を崇拝していた者の一人としては、ミュージックライフの編集後記で毎回堂々と「ダリル様命」を公言しまくる東郷さんには、親近感と共に「いいなー、取材と称して至近距離で会えちゃうなんてさー...ソレッテズルイヨナ~、ブツブツブツ...。」といった複雑な感情をも抱いていたこと、懐かしく思い出しました。お互い、残念ながらダリル様とはご縁がありませんでしたね。ははは...(苦笑)。いささか古い記事になりますけど、「東郷さんって、どんな人?」と思い出してみたい方のために、写真付きで、どうぞ。30年前とほとんど印象が変わっていないなんて、すごいお方だ...。2011・11.24 (フレディーの命日!!!) 映画.com 「“Queenの伝道師”東郷かおる子、F・マーキュリーに思いを馳せる」さて。話を冒頭のフレディーの発言に戻しますが...フレディー流の「ラブソングぐらいはシンプルに行きたい」という考え方。これ、エックハルト・トールの言う「ペインボディ」という、私たち人間誰もが心の奥底に持っている「魔物」に対して持つべき、きわめてまっとうな姿勢ではなかろーか、と思うのですよ。人間には古い記憶を長々とひきずる傾向があるから、ほとんどの人はエネルギーの場に古い感情的な苦痛の集積を抱えている。私はこれを「ペインボディ」と呼んでいる。。(「ニュー・アース」第五章 ペインボディ ---私たちがひきずる過去の古い痛み より)【送料無料】ニュー・アース [ エックハルト・トール ]誰にでも、辛い過去や、厳しい現実はあります。もちろん、将来への不安や心配も。「そういう生き方、辛いよ」と親切な誰かが忠告してくれたとしても、ついつい過去の苦痛へと意識が舞い戻ってしまい、その苦痛を追体験せずにはいられない。それが平均的な人間、つまり、われわれです。精神的苦痛から完全に解き放たれた人なんて、地上世界ではほとんどいませんでも、別の在り方もできるよ、ってことをエックハルト・トールさんは教えてくれています。何もわざわざ「ペインボディ」の方向へベクトル向けて、何度も何度も過去の苦痛や、過去が原因となった現在の不幸へとトリップしては、自分をミジメにすることはない、ってことを。そんなことする必要はありません。一体誰があなたに「そうしろ」って命令したんですか。あなたでしょ。あなた一人が、自分で決めてやったことです。だったら、止めるのも、あなたしかいませんよね。誰も助けてなんかくれませんよ。「楽だから、つい...」「つい、惰性でいつもの悪口大会に...」「相手の不幸話に刺激されて、『私の方がもっとすごいわよ!』と、無駄に張り合い、後味悪い...」こうしたエネルギーのダダ漏れ&無駄使い行為、そろそろやめませんか。過去や未来にばかり考えを馳せていないで、不純物のない、【今】この一点に集中する。静かに立ち止まり、自分の内側を観察することから始めましょう。一人ひとりの意識の在り方、少しずつ変えていきたいですね。これ以上、私たち一人ひとりのペインボディに好き放題やらせてはまずいですよ。日本という国全体のペインボディ、そして人類全体の集合的なペインボディを手の付けられない程に巨大な猛獣へと変えてしまわないためにも。トールさんの本を読んでいない人にもわかりやすい作りになっていますので、ぜひご覧になってみてください。素晴らしい動画をアップロードしてくださったsave100millionさん、ありがとうございます!
2014.03.02
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"Musicians want to be the loud voice for so many quiet hearts." - Billy Joel(世間に大勢いる、寡黙な心の持ち主を代弁する大きな声になりたい。それがミュージシャンの願いさ。 -ビリー・ジョエル)ここのところずっと70年ー80年代洋楽ネタが続いていますが、最後の〆(シメ)にもう一発だけ行きましょう。これが済んだら、不思議・たのしい・あやしぃ...の精神世界ワンダーランドへと戻ることにします。前回、デイヴ・リー・ロスにまつわる記事の最後で少し触れましたが、南半球はオーストラリア・シドニーで今週末にいよいよ開催されるStone Music Festival。↑エアロスミスの部分が新たに加わりましたね!しっかしねぇ...ビリー・ジョエルデイヴィッド(デイヴ)・リー・ロス/ヴァン・ヘイレン(←あのー、弦楽器と打楽器担当のヴァン・ヘイレン一族の3人はどうしたんでしょうか。)エアロスミスまさか、ここまで強烈な個性のお三方が共同で記者会見開くなんて、夢にも思いませんでしたよ。ピアノマン+ダイヤモンド☆デイヴ+エアロのとっつぁん達...凄い光景です。これをシュールレアリズム(超現実主義)の極致、と呼ばずして、一体何と呼びましょうか。しかも、皆、年取って丸くなったせいか、互いの業績をほめ合ったり、軽~くツッコミ入れたり、仲良しアピールも忘れなかったり...と、【和気あいあい】なんですよね~。そっ、皆、「大人」になったんです。比較的常識人に近い(と、思う)ビリーはともかく、30年前にはやんちゃし放題でパーリーエブリナーイト!!!なロックンローラーだったデイヴ・リー・ロスとエアロスミス。彼らがこういう場に同席して何のトラブルも起きない、っていうのは、ちょっとびっくりでした。えーっとですねー、あまり昔の洋楽に詳しくない方のために、この3組の微妙な芸風の違いを日本スポーツ界の人材に例えて申しますと、野村克也・元楽天監督(基本的にボヤキ系でクヨクヨ屋なんだけど、ジョークを出そうと努力するサービス精神の持ち主:ビリー・ジョエル)アントニオ猪木(次に何やるか、どこへ飛ぶかが全く読めない「野獣派」:デイヴ&ヴァン・ヘイレン。)元横綱・北の湖 日本相撲協会理事長(見た目はコワモテなんだけど、昔からのイメージを守り続ける「保守堅実派」:スティーヴン・タイラー&エアロスミス。)といった感じでしょうか。平成生まれの方にとっては、この3人も、十分「古い人達」になってしまうかなぁ。わかりにくくてすみません。とにかく、「スポーツ新聞によく出る人」という以外に、あまり共通項が見つからない人達、ってことだけは確実に言えます。まぁ、ヴァン・ヘイレンとエアロスミスには「アメリカンハードロック」という音楽的な共通項がありますけどね。なので、猪木さんと北の湖さんも、一応格闘技つながりってことにしておきました。このビデオ、一番の見所は0:24からの約10秒間。女性記者が、スティーヴン・タイラーのふさふさとゴージャスな頭髪をさかんにほめまくっていたところ、向かって一番左のビリー・ジョエルが、おもむろに野球帽を取り、光り輝くスキンヘッドをあらわに。会場一同、大爆笑。女性記者、「あぁ、ごめんなさい、ビリー。ごめんなさい...」と、恐縮しまくり。この時のビリーの隣のデイヴ・リー・ロスのコテコテリアクション、マスターカードじゃないけど、「プライスレス(priceless)」ですねぇ~!昭和臭さがもう、最高っ☆まるでドリフのコント。...いや、これはむしろ笑福亭仁鶴さんかも!? この、「ニカーッ!!!」の決め顔は。もっと長く記者会見の様子をご覧になりたい方は、おなじみVan Halen News Desk(VHND)上にあります、こちらの記事へ行ってみてくださいね。会見のハイライトとなった各出演者の言葉もまとめてありますよ。あのですねー、この、妙に和やかな雰囲気って、ロックミュージック界というやくざな業界の荒波、そして、【アル中・薬中・リハビリ中】という人生の修羅場をくぐり抜けた者同士にしか分かり合えない、一種、【戦友】のような独特の連帯感から来てるんじゃ...。どうもそういう気がしてなりません。ビリー・ジョエルも、スティーヴン・タイラー(エアロスミスのヴォーカリスト。*注、参照。)も、一時期アルコールやおクスリと手を切るため、専門のリハビリ施設に入院していたことがありますから。残るデイヴに関しても、クスリ持ってる持ってないで警察沙汰になった過去があるみたいですし。やはり、ロック業界にいる限り、酒と薬と女性という問題はどうしても付きまとうんですね。【*注:「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ等に出ている女優のリヴ・タイラーは、スティーヴンの実の娘です。あまりにも有名な話ですけど。】まぁ、こういう業界では誘惑も多いし、ツアーに次ぐツアーという過酷なスケジュールや、前作を超えなければ、というプレッシャーから、手軽にプイッと現実逃避したくなる場面だって多いのだろうとは思いますがね。つまづいたり、道を踏み外したりすることもあるでしょう。肯定するつもりはありませんが、理解ならできます。ビリー・ジョエルも、ここ十数年の間は波乱万丈でした。娘と5歳ぐらいしか年の離れていない若妻との短い結婚生活 → 誰もが予想していた通りの離婚劇。そして、アルコール依存症という地獄。しかも、時期を同じくして前妻クリスティー・ブリンクレーとの間に生まれた娘さんが市販薬の過量服用で病院に運ばれたり...と、家庭的にはまるで「いいこと無し」でした。そのビリーが、ここまで立ち直って、これだけ毛色の違う人々とジョーク飛ばし合いながら記者会見できる程になったのは、何はともあれ、めでたいこと。今後は体を大事にして、平和で満足の行く老年期を過ごしてもらいたいなぁ。30年以上ビリー・ジョエルを応援している者として、切にそう願います。また誰かを好きになって、愛されて、幸せ感漂う素敵なラブソングでも書いてくれたら、往年のファンとしては嬉しいんだけどなぁ。冒頭に紹介した彼の言葉をもう少し意訳しますと、「口数少ない、静かなハートの声を代弁し、音楽へと仕立て上げ、ボリュームを大にして世界へと発信する。」ぜひ、末永く続けていってもらいたいですね。こういう仕事は。ポール・サイモンなどと並び、ビリー・ジョエルは【抒情詩】というジャンルをポップ&ロックミュージックの世界で育み、しかも幅広い人々の好みにアピールできる才能を備えた一種の天才、と、個人的には考えています。量産しなくたって構いません。良いものだけを、大切に作り続けていって欲しいです。ロックンロール色の強い曲も数多く書いているビリー・ジョエル。でも、やはり彼の【ピアノマン】+【街の吟遊詩人】という側面(このStone Music Festivalの面々とは全然噛み合わない側面!)が表に出ている曲の方が、彼ならではの持ち味が引き立つように個人的には思います。記者会見でも、ビリーは幾度も自分のことを「ピアノマン」と称していました。それを聞いてほっとしましたよ。あぁ、やっとホームベースに戻ってきたな、って。一時期、彼の音楽で、ピアノがすっかり後ろの方に追いやられていた時期がありましたからね。「ストレンジャー」収録の隠れた名曲。つい真似してみたくなる、印象的なピアノのイントロです。そして、このアルバムは、初期の「屋根裏に埋もれていた名曲達」(Songs in the Attic)をライブ演奏したものをまとめた、彼の「裏・ベストアルバム」。1981年に発売されました。【送料無料】ソングズ・イン・ジ・アティック(初回生産限定) [ ビリー・ジョエル ]どれも甲乙付け難い名曲なのですが、選ぶとすればこの2曲、でしょうか。正に【ピアノマン】の本領発揮!って感じで。ヴォーカルの伸びも冴え渡ってます。何年経っても、何回聴いても、ちっとも古びない。色あせない。これからもずっとそうあり続けるだろう、と確信できる一枚です。===================================================================~★おまけ★~十年以上前になるでしょうか。週末、何気につけていたテレビでこの「トータルジム」というフィットネスマシンのインフォマーシャルが始まった時、腰抜ける程びっくりしました。チャック・ノリス(アメリカ版千葉真一...と、たった今、決定。)と共にせっせとワークアウトしてるのって、ビリー・ジョエルの元妻だった人気モデル・クリスティー・ブリンクレーじゃないですか。あぁ、あの「アップタウンガール」(山の手のお嬢さん)が...。ビデオで記憶していたリッチでセレブでゴージャスだったクリスティー・ブリンクレーとの落差に、に、思わず涙せずにはいられませんでした。こりゃ、完全にみうらじゅん氏の定義する「関西仕事」(*注)だわ。【*注:関西仕事=様々なしがらみ上、どうしても引き受けざるを得ない、もしくは、名前を売りたいがために引き受けざるを得ない、トホホな仕事。関西の芸能界ではよく見られる慣行で、若手の芸人さんばかりでなく、過去に売れて、現在やや落ち目となっているタレントなどに押し付けられるケースが多い。...このようにみうらじゅん氏が語っているのを昔、読みました。深夜や地方ローカル局によくある、今ひとつ垢抜けない感じの通販番組とか、ローカルなイベント(お祭りとか商店街のイベントとか)への出張司会なんて~のは、「関西仕事」の宝庫...らしいです。Wikipediaでの説明は、んー、近いんだけれども微妙に的を外しているって感じがしますね...。】
2013.04.19
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冷たい缶ウーロン茶買ってたら面白いだろうな~、なんて夢想したりして。でも、これ、東京周辺に住む皆さんにとっては、十分有り得るシナリオなんですけどね。あのー、もうとっくの昔にご存知です...よね?ヴァン・ヘイレンのヴォーカリスト、デイヴ(デイヴィッド)・リー・ロス(David Lee Roth)が去年の5月から東京に住み、自転車であちこちに出没しているってこと...。デイヴィッド・リー・ロス日本在住説を追う http://ototoy.jp/news/732372月にこちらのCafe Tricoさんのブログで知ってしまった「六本木周辺に棲息中」との情報、「J-WAVEのフライデーキングはデイヴィッド・リー・ロス」http://cafetrico.tea-nifty.com/index/2013/02/j-wave-fadb.html(ジ、ジョン・カビラさんとのツーショット!何たる豪華競演...。←J-Wave開局時からのファンなもんで...。今でも某外資系自動車保険のCMに喜ぶ私。)その後、ヴァン・ヘイレンの総合情報サイトVHND(Van Halen News Desk)でもしっかりと裏を取りました。昨日、VHNDに掲載されたこちらの写真。電信柱、そしてグリーンに白抜き文字というお馴染みの住所表示が「日本だよ!」と堂々と主張しています。数日前に掲載されたオーストラリア・ブリスベンタイムズ紙とのインタビューによると、現在、彼には真剣にお付き合いしている若い日本人女性の恋人がいる、とのこと。"I live in Tokyo and hang out with a girl half my age and it’s no longer a legal issue [laughs]. It was not an impulsive move to come here. We are in love and my girlfriend is Japanese. As far as getting married now, I still don’t think it’s for me. I have issues, which stem from my past."「東京に住んで、自分の年(58)の半分の若い女の子と付き合っている。もう法的に引っかかる年じゃないし(笑)。衝動的にここにやって来た、というわけじゃなかったんだ。今、恋愛中。相手は日本人さ。この先結婚するかについてだけど、どうも自分は結婚には向いてないんじゃないかな。過去から引きずっていることもいろいろあるし。」★原文はhttp://www.brisbanetimes.com.au/lifestyle/what-i-know-about-women-20130403-2h66p.html でご覧になれます。複数のソースが報じているように、一旦「日本を離れた」のは事実のようですが、"I live in Tokyo."と数日前に掲載されたインタビューで語っているデイヴ。このliveという動詞の現在形から推測するに、どうやら近い将来、彼が東京の「我が家」に戻って来る可能性、大いにありそうですよ。日本に滞在しながら、デイヴは剣術の修行に励み...北町奉行の遠山さまと張り合っちゃうような特大サイズの彫り物でもって、「絵人間」へと変身し...お寺で御仏の教えに触れ、がん闘病中の同僚・エディ・ヴァン・ヘイレンの速やかな回復を祈念し...(以上2点の写真のソース:VHND )そして、友達のコニちゃん(元大関・小錦)から、相撲界やプロレス界の歴史や、様々な裏話を教えてもらい...The Roth Show:Episode 9: The Ballad of Rikidozan (力道山のバラード)力道山という一人の偉大なレスラーをテーマに、ショート・ドキュメンタリーフィルムまで作ってしまいました。【渋谷駅には100近く出口があるって..そこまで多くないでしょ(笑)。でも最近は路線増えたし、もしかしたらそうなのかな?あと、「しょっちゅう利用している上野駅」って、一体何のために!?駅コンコース上のセルフ式そば屋さんにも入るのだろうか???】「力道山」(ウィキペディアより)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%9B%E9%81%93%E5%B1%B1これ、全編英語ですが、貧しかった頃の日本の町並みや人々の姿をとらえた貴重なフィルムが上手に織り込まれていて、プロレスに興味が無い人にとっても充分見応えあります。いや~、本当に貧しかったんだな、日本は...。昭和40年代生まれの私が見ても、驚きの連続でした。敗戦間もない時代の日本で、人々がいかにして立ち上がり、復興へと向かって歩み始めたか。「ガイコクジン」であるデイヴが新鮮な、それでいて、きわめてまっとうな切り口(日本で生まれ育った人だったらおおむね賛成できそうな、って意味ですよ。)でもって、淡々とした物語へと仕上げています。戦後の日本人に、困難から立ち直る力を与えてくれたレスラー・力道山。実は朝鮮半島から移住した「在日朝鮮人」であったこと、また、そうした背景を持つ彼が、【封建的日本社会】の象徴とも言えるような大相撲の世界に骨を埋めることができず、「アウトロー」「反逆者」としてプロレスという茨の道を選んだこと。この力道山もまた、暴力団などとの黒いつながりを断ち切ることはできませんでした。格闘技の世界ではよくあることですが。そんな細かな部分についても、デイヴは見過ごすことなく、結末部分で簡潔に言及しています。その辺りの「さらり」加減、うまいなぁ。もちろん、"The Roth Show"を一緒に作っているスタッフの力も大きいとは思いますが。思えば、その後のジャイアント馬場、アントニオ猪木という昭和プロレス界の二巨人に代表される「魅せるプロレス」も、元々は彼らの師であった力道山のスタイルをそのまま受け継いだもの、と言えます。相撲界とプロレス界との間に横たわる深い溝も、この時から始まったのですね。マットの外での人物像については賛否両論、いろいろと複雑な部分もある力道山ではありますが、「日本プロレスの父」として果たしたその功績は、正当に評価せねばなりませんよね。デイヴ・リー・ロスって、「バカロックの権化」と見られがちな人ですが、実はどうしてどうして、なかなか一筋縄ではいかない。様々な側面を持った興味深い人物ってことがおわかりいただけるんではないでしょうか。以前も申しましたが、「バカロック」のプロとして第一線を走り続けるには、自分自身の運命をフルに楽しもうとする姿勢、そして、人並み外れた知力が絶対に必要なんですよね。「バカ」に徹しきるにしても、頭の働きが冴えていないと、長続きしない。ありきたりな結論ですが、ま、そういうことなんだと思います。...と言った上でこちらの動画を見ると、たちまち前言撤回したくなるのも事実...。MTV史上有数の正真正銘・バカロックビデオ、"Hot For Teacher" です。4:48のところから、 曲げすら結っていないマイケル・アンソニーが謎のスモウ・レスラー役に。ペラペラのふんどし姿(苦笑)で、スキンヘッドの男性を投げ飛ばすという、キテレツ大百科な場面。バックの文字、ありゃ何語?ハングル?さすがに力道山のドキュメンタリーを作り終えた今のデイヴだったら、この突っ込みどころだらけな「スモウ」風景の間違いを指摘できるんじゃないかなぁ。いや、正直言って、直してもらいたい...です。(マイケル・アンソニーが脱退した今となっては、かなわぬ夢ですが。)言わずと知れた大ヒット作からのシングルでした。【送料無料】Forever YOUNG::1984 [ ヴァン・ヘイレン ]デイヴとその仲間たち(つまり、ヴァン・ヘイレン)、あと10日程したらシドニーの大型ロックフェスティバル Stone Music Festivalで、前回取り上げましたビリー・ジョエルと2大ヘッドライナーを務めるそうです。一体誰が企画したの、こんな珍妙な組み合わせ!!!頼むから同じ顔ぶれでもってアメリカ西海岸でやってよ、ねぇ!多分、80年代に十代~二十代を過ごした、現四十~五十代(以上)のおっさんおばさん達が、熱き青春の日々よもう一度!!!とばかりに、大挙して訪れるんでしょう。しかも、さっきチラッと見たニュースによりますと、このフェスティバルにはエアロスミスも予定されていたツアーの日程を変更してまで、参戦する模様。どんだけおっさんおばさん祭り化させりゃ気が済むんだろう(笑)。客の無関心&スルーぶりが容易に予想されるだけに、前座として登場する若いバンド連中が気の毒です。(Icehouseぐらいしか名前聞いたことないや。)
2013.04.10
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誰にでも、「あの時、あの人/あのことに出会えて良かった。」と、過去を振り返って感謝の思いでいっぱいになるような、そんな大切な出会いが一つや二つはあるものです。私の場合、まず思い浮かぶのは、「洋楽」ですね。特に、ハードロック/ヘビメタと称される、一群の「やかまし重金属系ロックミュージック」。(Heavy Metalなんで、本当はヘヴィメタとするべきなんでしょうが...まぁいいや。つい最近まで、日本の出版界では「ヴ」という表記は日陰者扱いでしたもんねー。中学生の頃、新聞のFM番組欄に「バン・ヘーレン」という情けない名前を見つけ、その場にヨヨヨと崩れ落ちたのを思い出しました...。)【送料無料】Forever YOUNG::ダイヴァー・ダウン [ ヴァン・ヘイレン ]あ、ココアの方はいまだに「バンホーテン」なんですね。今更変えられないのかな。ヴァン・ヘイレン。彼らは間違いなく、私の人生における暗黒時代~ダーク・エイジ~であった中学時代に、颯爽と現れた【救世主】でした。忘れはしません。土曜夜遅くの「ベストヒットUSA」で、ピタピタのスパンデックス製衣装に身を包み、野獣の如く長髪を振り乱しながら、ロイ・オービソンのヒット曲「オー・プリティ・ウーマン」のカヴァーを熱く歌い踊るデイヴィッド(デイヴ)・リー・ロス(Vo)の姿を見た瞬間、【バカロックこそ我が天職!人生に悔い無し!】という、常人の理解を超えた開き直りの境地へと到達した人だけが放つ、最強ビームに打たれたのです。完全にやられました。勿論、その翌日には上のアルバム「ダイヴァー・ダウン」を買いに一駅先のレコード屋まで自転車を走らせましたよ。とーぜん!デイヴ時代のヴァン・ヘイレンと言えばアルバム「1984」に収録の「ジャンプ」が最大のヒット曲なのでしょうが、私の中ではこの「パナマ」が断然、No.1ですね。もう、【80年代バカロックの帝王・デイヴ・リー・ロス】の魅力が爆発!炸裂!どうしよー!!!って感じで、今でも気分が晴れない時には、この「パナマ」をガンガン流します。名付けて、わずか4分弱の「パナマセラピー」!80年代初頭のジェーン・フォンダから始まったエアロビクスブームの影響をモロに感じさせるビデオですねぇ。Big hairと胸毛とピタピタ衣装、という、バカロックの様式美もきちんと押さえています。ワイヤーで吊られながらステージ上を左右に振れる(懐かしい大型ステレオラジカセに注目!)メンバーが醸し出す、何とも言えない意味無し無し~の感。デイヴったら、ノーヘルメットでバイクは乗るし、最後の方では何故か新体操のリボンまで振り回してる。IQも、理性も、節操も、全て吹っ飛ばしてしまえーっ!これがいいんです。「ダイヤモンド」デイヴは、これでなくっちゃ。【バカロック】街道をまっしぐらに突き進む能力。それこそが彼の偉大さなんですから。...ヴァン・ヘイレンの話をすると、必ずデイヴ派と、彼の後釜に入ったサミー・ヘイガー派との間に激しい争いが勃発するので、ここではサミーの話には立ち入りません。優秀なヴォーカリスト&ギタリストなんですけどね。ただ、彼は、テキーラの製造・販売など、事業家としても大成功している人。【バカロックの帝王】になりきるだけの覚悟も素質も無かった、とは言えるでしょう。ま、それは個性ですから仕方ありませんよね。両者どちらもそれぞれの持ち味を活かせばいいわけで。ここで、「バカロック」とは何か、と疑問を抱かれる方もいらっしゃると思うので、一応、簡単にご説明いたしましょう。誰が本当の言いだしっぺなのかは、正直、わかりません。私が初めてこの語に出会ったのは、1992年の終わり頃、友達が「読み終わったけど、これ、黒犬べーやんが好きそうだから、あげるよ。」と太っ腹にも譲ってくれた月刊宝島 No.261 (1992年12月9日発売)に掲載されていた対談・「70年代ロック黄金時代を語る みうらじゅん×ローリー寺西(現・ROLLY)」でした。今も日本の実家に「永久保存版」として大事に取ってあります。あの世に行くまでは、何があっても絶対手放したくない一冊です。10万円出すからと言われても、売りません。うん。こちらのオークション画面中、3枚のうち一番右端に、クイーンの写真と共に「オッサン顔でマイクスタンド振り回し『死刑!』のポーズ」と見出しがついているのをご確認できますでしょうか?http://www.japanorder.com/trans/yahoo_auction_detail.php?auctionid=u37767686(あのぉ...今、漫画「がきデカ」のこまわり君の決めポーズ「死刑!」を知っている人って、2013年時点で四十代半ば以上の人に限られますかね...。) 【中古】コンビニコミック がきデカ 夏休みは死刑!! / 山上たつひこ【10P11Jan13】【happy2013sale】【画】【中古】afb...ま、この小さな画像から、大体の雰囲気をお察しください。女装趣味ケバケバファッションに身を包んだグラムロックのミュージシャンに始まり、奇行・蛮行でその名を馳せたレッド・ツェッペリン、デーモン閣下も真似した「元祖・宇宙人バンド」のキッス、それから、セクシー衣装&扇情的な歌詞だけが先走って日本で人気を集めた女の子バンド・ランナウェイズ(後にソロで成功したジョーン・ジェットがいたバンド、と言えばいいのかな。)、そして、日本で圧倒的な人気を誇ったイギリスの国民的バンド・クイーン...。「ロック黄金狂時代」というフツーっぽいタイトルは付いていたものの、実はその中身とは「70年代のミュージシャン達が、いかにハチャメチャでぶっ飛んでてバカげた行動に走っていたか」、つまり、「凡人の常識を超えた【バカ】に徹するという仕事の偉大さを理解していた真のプロフェッショナルであったか」について、関西(京都&大阪)が誇る二大巨匠が語り、絶賛しまくるという、物凄く中身の濃い対談なのですよ、これは。【バカロック】なんて、一見何も考えていないただの低IQ人間がやってる、うるさいロックミュージックだ---なんてたわけた事を言うのは、ロック(特に70-80年代初頭までの英米音楽。)について何一つ知らないんだよ~ん、と告白しているも同然です。プロフェッショナルとして、長い期間にわたってお客さんを喜ばせる程のレベルの【バカ】に徹する、というのは、結構な知力を必要とするものです。いえ、知力だけでは乗り切れません。人目や常識を気にしない、並外れた勇気だって要ります。そして、自らの手で時代を切り拓いていくのだ、人真似ではなく、自分達の手で次の時代を作るのだ、という、揺ぎ無い使命感持たずしては、本当にお客さんが熱狂できる物を提供することはできません。...「あ~、考えるのめんどくさ~。人と同じでいいよね~。」的な発想の持ち主は、永遠に【バカロック】の世界を極めることはできません。「人に流される」ということと、【バカロック】という茨の道を歩むことは、絶対に相容れない行動だからです。水と油です。そこまで突き詰めて考えると、ひとしきりの大爆笑と入れ替えに、じわじわと深い感動が押し寄せてくるから不思議です。「人生で一番【全てを突き抜けたバカぢから】が必要な中高生時代に、このような音楽に巡り会って、凹んでもまた立ち上がるだけのパワーをもらえる自分は、何と幸せなんだろう...!」って、心から思えてくるのです。そもそも、「マイブーム」「ゆるキャラ」の提唱者としても知られる漫画家のみうらじゅん氏と、そして、元すかんち、現在はソロで活躍中のROLLY氏とが、青春時代の恥ずかしい思い出話(笑)をふんだんに披露しながらの対談、と書けば、面白くならないわけがありません。折を見て、私もこちらに少しずつ抜粋&UPしていこうかな、と考えています...差し障りの無い程度に。上の対談でかなりのスペースを割かれているバンド・クイーンも、ヴァン・ヘイレンと時をほぼ同じくして私の人生に現れてくれた【救世主】でありました。「オッサン顔で『死刑!』のポーズ」と書かれているのは、勿論、言わずと知れたヴォーカリストの故・フレディー・マーキュリー。オペラやバレエといったクラシカルな舞台芸術の要素をふんだんに散りばめながらも、他方では「白鷺」「全身目玉柄」「トレパン+王様ガウン」(←これは少し時代を下ってから、80年代半ば過ぎになりますが。)...と、常識をぶっ飛ばす大胆ファッションでもって、常に【英国・バカロックの帝王】として時代の最先端を走り続けた人、それがフレディー・マーキュリーでした。最後はエイズとの闘いに敗れ、1991年11月にこの世をさることとなりましたが、彼はクイーンとして生前出した最後のシングル、"These Days are Our Lives"に至るまで、とことん「自分自身が、楽しみ、満足できるような人生」を求めた人でした。これは、まだまだ現役続行中!の、つい最近ヴァン・ヘイレンへの復帰を果たしたデイヴ・リー・ロス、そして全ての【バカロックの巨人達】にも共通することだと思いますが...結局、【バカロック街道を驀進!】という人生は、お客さんだけでなく、まず、自分自身が楽しんで、満足しないと到底「やっていられない」生き方なのですね。自分自身を喜ばせること。そして、さらにパワーアップした状態で明るく輝く。それが出来て初めて、世の中の人にも幸せと元気とを分けてあげられる。【バカロック】の帝王達に私たち一般人が見習うべきこと、たくさんあるのではないでしょうか。
2013.01.18
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もう一週間も経ってしまったニュースなのですが、おととい、ちょっとしんみりしてしまう記事を見つけました。アメリカの伝説的長寿音楽・ダンス番組、「ソウルトレイン」のプロデューサー、司会者(1971-1993、以降は製作サイドに専念)として名高いドン・コーネリアス氏が拳銃自殺、というニュースです。周囲の人々によると、認知症の症状が徐々に目立ち始めていたようですね。また、泥沼状態であった離婚問題も、相当のストレスとなっていたとのことです。参考:Aol Music 米音楽番組「ソウルトレイン」元司会者 ドン・コーネリアス死去http://music.aol.jp/2012/02/02/don-cornelius-dead-dies/詳しくは、ソウルトレイン公式ホームページをご覧ください。【通販限定DVD-BOXソウルトレイン】甦る青春、燃え上がるソウル!あの感動をもう一度!THE BEST OF SoulTrain(ザ・ベスト・オブ・ソウルトレイン)【送料無料】またしても一つの時代が終わっちゃったんだなぁ...と、少しさみしい気持ちになりました。認知症との闘い(ご本人が闘っていた、という意識をお持ちだったのかどうかは知る由もありませんが)、私生活では離婚絡みのトラブルなど、全てを捨てて逃げ出したくなるようなことばかりが続いてしまったのでしょう。 それでも、現役時代の彼が、「ソウルトレイン」という、あまりにも偉大な番組を私達にプレゼントしてくれた、そして、素晴らしいブラックミュージックの楽園へと私達を誘ってくれた。その事実に変わりはありません。 ...プロデューサーとして、そして司会者として。ドン・コーネリアスがアメリカのブラックミュージック界で果たした偉業の数々を思い返すと、今回のような突然の死は残念でなりません。どうか安らかにお眠りください。本当に、たくさんの喜びとワクワクとをありがとうございました。ところで、みなさんは「ソウルトレイン」って、ご存知ですか?1970年代のディスコ・ブームよりもずっと前の1971年にスタートした番組で、出演をきっかけにして大スターへの道を歩んでいった人々も少なくありません。出演者(っていうか、「ソウルトレイン・ダンサーズ」として選ばれたダンサーの人達)のほとんどがアフリカン・アメリカン、そしてその人達が踊る曲もブラックミュージックが大部分でした。ディヴィッド・ボウイー、エルトン・ジョンなど、ごく少数の白人大スターも出演したものの(あんまりディスコ/R&Bっぽくないお二人ですね...。)、そこは出演するダンサーの皆さんも、かかる曲目も、何もかもが圧倒的にブラック!!!な世界だったのです。(しかし、たった今、上のリンク先である「ソウルトレイン公式HP」で知ったのですが、日本人も久保田利伸さん、イエローマジックオーケストラ~YMO~の二組が出演を果たしているんですね!すごい!!!)90年代前半でしたね、確か。私が「ソウルトレイン」をNHK-BSの深夜放送で発見し、たちまち虜になってしまったのは。それこそ「血湧き肉躍る」という言葉がピッタリの、そんな宝箱のような番組でした。当時、日本版の司会者を務めていたのは、元・宝島(今とは全然路線違う頃の「宝島」ですよ。もっと音楽&サブカルチャーの雰囲気が濃厚でした。)編集者で、名物シリーズVOWの初期に総指揮を取っていらっしゃった渡辺祐(たすく)氏、それからバブルガム・ブラザーズの...すみません。トムさんかコーンさんか、どちらか思い出せません...どちらか。【追記。ブラザー・コーン氏でした。ごめんなさい。】とにかく、ブラックミュージック通であることだけは間違いない、そんな二人が担当されていました。まずは日本側司会のお二人がその回の見所を簡単に紹介、そしてビデオを流した後に色々とコメント投下。...っていう構成だった、と、記憶しています。90年代初頭に私が見ていた頃のドン・コーネリアスさんは、ちょうどこんな雰囲気でしたね。70年代には「もわっ」とアフロだったヘアスタイルもすっきり切られて、短髪で。こちらのクリップは、80年代UKブラックミュージック界にて幾つかのスマッシュヒットを放ったルース・エンズ(Loose Ends)が出演した回でして、1987年1月3日の放送だそうです。そして、何といっても思い出深いのは、番組の最後の「ラインダンス」!昔ながらのレビューショウで、お姉さん達が頭に羽つけて横一線に並び足上げる「ラインダンス」、じゃないですよ。(←喩えが古すぎるって?)こちらの「ラインダンス」はですね~、ソウル・トレインダンサーズの皆さんの一人一人が順番に得意技を織り込みながら中央の花道(...じゃないんですけどね、でもそんな感じ)で踊りを披露しながら視聴者に別れを告げる...という、毎回お約束の儀式です。あれがまた、実にカッコイイ!!!場面の連続で、絶対見逃したくないクライマックスなんですよねー。こんな感じです。1973年頃、と、ちょっと時代は古いですが。これらダンサーズの中からは、レコードデビュー(CDじゃないですよ、まだこの世に存在していませんでしたよね、80年代中頃までは。)を果たし、一躍スターダムへとのし上がっていった人々も多数、生まれました。"A Night to Remember"などの大ヒットで80年代を中心に活躍した3人組・シャラマー(Shalamar)のメンバーがソウル・トレイン出身、っていうのは割と有名な話ですよね。ジョディ・ワトリーはその後ソロ・アーティストとして大成功しましたけど。かっこいいな~ BGMはシャラマーのヒット曲・"Second Time Around"→"Take That to the Bank"です。ちなみに、ジョディと一緒に踊っている長身の男性・ジェフリー・ダニエル(ジョディ同様、途中からソロ活動へ。現在は新布陣で再結成したシャラマーにも参加。時々、「ダニエルズ」との表記も見つかるが、ご本人HPのタイトル通り「ダニエル」が正解。)ですが、彼はマイケル・ジャクソンに最初にムーンウォークを伝授した人物(の、ひとり)、と巷では言われています。その後もマイケルとは「スムース・クリミナル(Smooth Criminal)」のビデオの振り付けを担当するなど、ずっと友好的な関係にあったみたいですね。【追々記:「スムース・クリミナル」って、間奏部でダンサー全員が斜め45度の角度でムニョ~ッって前傾し、そのまま元に戻る...という、あの仰天シーンの入っているPV...と書けば、「それ、見たことある!」と思い出される方も多いのではないでしょうか。)...あるいは、某空耳アワーで紹介された、こちらの大発見の方が有名かも。】ジェフリーさん、実は「大阪に(も)生活の拠点を置いていらっしゃる」んですよね!大阪のみなさん、大いに威張っていいと思いますよ!ジェフリーさんといい、ビリーズ・ブートキャンプのビリー隊長(ビリー・ブランクス)といい、大阪って、何かファンキーでセレブなアフリカン・アメリカンをひきつける強烈なフェロモンでも出しているんでしょうか...。(←たった二例で、そんな強引な...。)70~80年代のダンス・クラシックスやファンクミュージックを深く愛する ダンス☆マンも、今回のドン・コーネリアス死去の知らせには、きっと悲しんでいることと思います...。ダンス☆マンの「Mirrorballism(ミラーボーリズム)」期のレパートリーって、ソウルトレインのベストヒットCDを作ると、大体重なっているんですよね...。(元ネタの歌が、です。もちろん。)《送料無料》ダンス☆マン/グレイテスト・ヒッツ(CD)...手に入るうちに、ソウル・トレインのDVD-BOXも買っておいた方がいいかなあ。
2012.02.09
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前回までの話とはうって変わってチョ~☆軟派な話題に移りますが...【送料無料】ダンス☆マン・リスペクツ・ケロロ軍曹「ダンス☆マンなんて、一昔前(十年一昔、と巷では言いますからねぇ)のキワモノミュージシャンでしょう?...そうお考えの貴方、今から私がじっくりと反駁させていただきます。私がアメリカに住み始めたのは今から13年程前。まだ誰もがノストラダムスの大予言に戦々恐々としながら毎日を送っていた、1998年のことでした。当時、アメリカでもインターネットと言えばダイアルアップ回線が主流で、今みたいにYouTubeで昔の歌謡曲ビデオや洋楽クリップを見たり、懐かしアニメの名場面や主題歌に涙したり、なんて~のは夢のまた夢、だったのです。もちろん、日本の歌謡界でモーニング娘。というチャーミングなお嬢さんたちのユニットが爆発的に流行っていたのは知っていました。でも、所詮「女の子グループ」ってことで、関心度はほぼゼロと言ってよいほど。唯一、顔と名前が一致するのは後藤真希ちゃんだけです。今でも。疎いも疎い、疎すぎる、という私ではありますが、何故か「LOVEマシーン」(1999年)「恋のダンスサイト」(2000年)「恋愛レボリューション21」(同)あたりの曲だけは、妙に気に入っておりました。邦楽なんだけど(おっと、こりゃ失言)、曲自体のクオリティーが非常に高いっ!!!と大いに評価していました。今もその見方に変わりはありません。最近、その理由が判明しました。「これらの曲、みんなダンス☆マンが編曲を手がけた作品だった!」からです。で!!!話はアニメ方向へと急旋回します。つい最近のことなのですが、うちの子供、数年間のブランクを経て(日本に住んでいた頃は、幼さゆえにまだギャグや笑いのツボも全然わかっていなかったはずなのですが、何故か毎週毎週放送を録画しろと言い張ってきかなかった。)、アニメ「ケロロ軍曹」に猛烈にはまり出しました。毎日ケロロ軍曹のビデオ(ネット上の動画含む)を、片っ端から見ています!!!どうしても朝一本見ないと、学校に行く力が出ないのだそうで。つぶれたアンパンマンじゃないんだからさぁ~、もう...。雑誌「ケロロランド」も買わされました!付録の「ケロロ定規」、週一度の日本人学校に持っていっては、皆に見せびらかして悦に入っているようです!!!昔の学年誌よりも若干お値段いい分だけ、付録も豪華なんですネ。そして、子供に負けず劣らず、今ではこの私も重度の「ケロロ軍曹」中毒になっています。このアニメ版「ケロロ軍曹」の放送がスタートしたのは、2004年。当時、エンディングテーマに流れていたのは、ダンス☆マン作・編曲・演奏(with ザ・バンド☆マン)の「アフロ軍曹」でした。主人公のケロロ軍曹が、劇中、大爆発に巻き込まれた時、なぜか必ずアフロヘアーに変身してしまう(カエル型宇宙人には髪の毛なんて無いはずなのに!!!)...という設定から生まれた、この後テーマ曲、「アフロ軍曹」。80年代初頭に流行ったThe Gap Bandの"Let It Whip"を彷彿とさせるようなベースラインが耳にとり憑いたように離れません。(コード進行ほとんど同じですよね?)こういうメチャメチャファンキーな曲(しかも演奏は極めて本格派!)に、ふざけにふざけた歌詞を乗っけてケロッ☆と歌い飛ばしてしまうダンス☆マン。って...一体何者?怪物??? ただものじゃないよ、この人っ!!! しかも、「ケロロ軍曹」には、主題歌・挿入歌を手がけた縁でなのか、時折ダンス☆マンがカメオとして作中にしっかりと登場!!!(アニメの姿で)するのです。声ももちろんご本人が担当しています。大抵の場合、「ニセモノダンス☆マン」である「ダソヌ☆マソ」が、つっまんないギャグの連発で話を引っ掻き回した後、「真打ち登場!」って感じでダンス☆マンがミラーボールに乗って登場...というパターンがほとんどです。それがまた「ウルトラマン」シリーズのお約束展開っぽくって、もう、往年の特撮モノ好きにはたまりませんわっ!あ、このダソヌ☆マソですが、NHKの幼児番組「いないいないばぁ」で「ワンワン」の中の人であるチョーさん(「たんけんぼくのまち」の長島雄一さん)が声を担当している、と知った時にははっきり言ってビビりました!プロの役者さんってすごいですね。...かくして、私は完全にダンス☆マンにK☆Oされてしまったのであります。で、早速、「子供が欲しがっているから」との見え透いた口実つけて、日本から上の「ダンス☆マン リスペクツ ケロロ軍曹」というミニアルバムをお取り寄せしました。そこからはもう、転がる石のごとく、物欲は止まることなくひたすら前進あるのみです!!!私、70~80年代の、ディスコ・ソウル・ファンクといった黒人音楽のジャンルが大好きなんですね。「おたく」という程に突き詰めて研究している、って程ではないですが。とはいえ、あんまりディ~プに玄人好みな物は苦手です。アース・ウィンド&ファイアとか、70年代のスティーヴィー・ワンダーとかのように、そこそこキャッチーな部分が無いと、ちとキツいのです。「ミュージック・マガジン」とかで活字ビッシリと小難しく語られているあたりの黒々したファンクミュージックだと、「あ、結構です。」となっちゃいまして。まぁ、そういうのは専門家さんにお任せですね。ちょうど、アメリカの長寿音楽番組「ソウル・トレイン」で流れてくるような辺りのキャッチーさが一番心地良いです。(昔、NHKのBSで深夜やっていました。釘付けになっていました。今でも放映されているのかな?)で、ダンス☆マンが曲をカバーして取り上げているのは、まさにそういったジャンルの音楽。もう、好みドンピシャリで、「ビンゴ!ビンゴ!ビンゴ!」の連発ですよ、彼の「ミラーボーリズム」シリーズを聴いていると。「超訳」(for シドニィ・シェルダン ←古っ。)の衝撃をも軽々と吹き飛ばしてしまう、驚異の「空耳訳」(実は訳してなんかいないんですけどね。)とも言うべき迷歌詞の素晴らしさについては、もう、説明の必要は無いでしょう。EW&Fの「セプテンバー」→「接吻のテーマ」、カール・カールトン "She's A Bad Mama Jama"→「背の高いヤツはジャマ」...など。それに加えて、オリジナルの良さを決して損なわないよう新解釈された、70~80年代ダンスクラシックスの珠玉のメロディー。更に、「恋と愛の天国」「なかったことにして」(郷ひろみが歌いましたね)、それからもちろん「ケロロ軍曹」に書き下ろした彼自作の曲など傑作揃いときては悪いはずがないんですよ!個人的には、大大大好きなShalamarの"A Night to Remember"を、原曲に忠実に、それでいてダンス☆マン独自の茶目っ気たっぷりの味付けでもって素敵に料理してくれたのが、すごぉーく嬉しかったです。それにしても、タイトルが「甘えてる円盤」って...(以下自粛)。普通、歌手の人がカバーヴァージョンを作る時って、カラオケボックスでやっているのと同じように、結構勝手に原曲をいじってキーを上げたり下げたりしますよね。あれ、元の曲を深く深く愛している人達にとっては、はっきり言ってすごーく嫌なものです。原曲を全然大事にしていない!と、ブーイングしたくなりますね、あまりひどいアレンジだと。その点、ダンス☆マンはさすが一流です。心からファンクミュージックを愛しています。ほぼ全ての曲で、原曲通りのキーを守っているのが、その証です。(Cheryl Lynnの"Got to be Real"は、さすがにオリジナル女性ヴォーカルの高音域が苦しいのか、少しだけキーを低くしたアレンジにしています。「やっぱりビリである」という曲です。)しかも、アース・ウィンド&ファイアを聴く人ならおわかりだと思いますが、ヴォーカルのモーリス・ホワイトって、時々バックで「イャオ~ン(本人のHPより)」 もしくは「ミャオ~ン(ケロロ軍曹作中では、こちら。)」と時々ヘンな合いの手(?)を入れたりするんですよね。ダンス☆マンは、あの部分まで、音もタイミングも何もかも、完璧にコピーしているのですから!いかに原曲アーティストをリスペクトしているかがわかるというものです。そして、何よりも私がダンス☆マンを礼賛してやまない最大の理由が、ファンから寄せられた「原曲の著作権問題についてはどう対応しているのか」との質問に対する回答に集約されていると思います。ご本人のHP「ミラーボール星へようこそ」のQ&Aコーナーより引用しました。(http://planet.danceman.jp/graffiti/f_qa.html)*ダンス☆マン関係者の方、もし、この引用に問題あるようでしたら、画面左側にある作者へのメール送信機能を使って直接ご一報ください。削除しますので。←あ、でも、もし、ダンス☆マンご本人がこの駄文を読んでくださったら、それはそれで最高に嬉しいですっ! A: よくぞ、聞いてくれました。そうなんです。今までカバーし た楽曲、全て日本語詞を英訳して原曲の作家の許可をとっています。なかには許可がとれないものがあって、アバの「ダンシング・クイーン」、ボーイズ・タウン・ ギャングの「君の瞳に恋してる」の2曲はNGが出ました。ライヴでたまに演奏する「大好き」がアルバムに収録できないのは、この理由からです。 そして、詞はダンス ☆マンのオリジナルなんですが、著作権上はカバーさせて頂くかわりに日本語詞の権利も原曲の作家が保有するシステムになっていて、ダンス☆マンのCDが売れると原曲 の作家の生活が潤うことになっています。もともと原曲の良さを知ってもらいたいと純粋な気持ちから始めたことなので、親善大使として当然のこととうけとめています が・・・。生活は苦しいです。 生活は苦しい!そ、そんなことがゆめゆめあってはなりません。原曲の作家の生活が潤うのは素晴らしいことですが、ぜひ、そんな心優しいダンス☆マンにも、大好きな音楽で潤いのある毎日を送ってもらいたいものです。そして、いつまでもいつまでも、愛とファンクミュージックの伝道師として、私達に元気をくれるような音楽を演奏し続けていただきたい、そう、心から願っています。ちなみに、私だけでなく、小学校低学年のうちの子供 まで ダンス☆マンの音楽には完璧に参ってしまいました。上のアルバム中、最も「ケロロ度」が低い楽曲「Funkannection 応答せよ! 」(だって、「恋に破れて 夜通しヤケ酒~♪」なんて、全くケロロらしからぬ歌詞なんですよ。)が一番のお気に入りだ、と、ませた評価をするのですから!(ふふふ、我が家の音楽教育ならぬ洗脳は今のところ順調に行っているらしいでありますなぁ。ゲッゲ~ロ。)おとといなんて、通っている小学校のイベントのBGMにKool & The Gangの"Celebration"が流れたとき、すぐにわかったそうです。「これ、ダンス☆マンの"V"だっ!」って。えらいぞ、うちの子!!!【2012.02.09追記... 動画、差し替えました。グッチ裕三さんの超絶・爆笑替え歌を知る者にとって、こちらはまさに夢の競演!ですね。】
2011.05.26
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