平成竹取物語

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忘れな草9404

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June 10, 2007
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 夜、見るともなくテレビを見ていたら、西澤潤一首都大学東京学長(元東北大総長)が、モネを扱った教育テレビの番組に出演していた。研究者として不遇だった時期、ヨーロッパの美術館巡りでそれを乗り越えた話は有名だ。印象派の代表者と後世に言われたモネだが、生きていた当時は、かなり異端児扱いされた。それが、半導体研究の世界で独創的世界を開拓し続けた西澤さんの琴線に響くものがあったのだろう。

 西澤さんは、西洋の美術全体に造詣が深いわけではなく、モネについてその生き方も含め、かなり打ち込んで調べていたことが、この番組で分かった。ヨーロッパの絵画で、何が好きですか、と聞かれたとしても、何も時代や国を問わない全般的な答えを用意しなくても、十分に話について行けるし、一人の画家に打ち込んでいれば、その周辺の画家や作品に関する知識は自然身に付いてくるはずだ。

 なぜこのテレビ番組を、そのような角度から見たのか。実は前週の木曜日、参加している朝飯勉強会で次のようなやり取りがあった。ある放送局で音楽番組のパーソナリティーで活躍する女性が、この日の講師である。「音楽はわが人生」といったテーマだった。

 「Wさん(私の名前、事前に名刺交換していた)が好きな音楽は?」。ノンクラシックで、具体的に名前を上げられる音楽の知識がなかった。答えに窮し「芸能とスポーツは駄目なんです。これでもよく記者が務まったと思います」。後から「私は演歌一筋で」とでも答えればよかった、と後悔した。いわゆる朴念仁の、実につまらない答えである。

 彼女のスピーチで、ボサノバの歴史はわずか数十年だと知った。そして、その歴史を担った人々のどろどろした実人生の話もあった。ポピュラー音楽に詳しいとは、何も音階がどうの、リズムがどうの、という小難しいことは、必ずしも不要なのである。聞いて心地よい歌い手、好きなジャンルに打ち込み、それに通じていれば、ほかの音楽好きと会話は成立する。

 学生時代、自分が全く知らない世界に通じている友人と話し、自分の世界の狭さに衝撃をうけた記憶がよみがえった。。そして、知らないことを知らない、と言わないで知識不足を必死で隠して会話した若かりしころを、ほろ苦く思い出した。今は、ずうずうしさが勝り、あっけらかんと「知りません」と言ってしまう。

 マイナーでもいい、絵でも音楽でも映画でもスポーツでも、それぞれの世界で何か一つ得意なテーマを持つ。それが場をしらけさせず、会話が成立する条件なのだ。そんな処世術も身に付けずによくこれまで生きてきたものだと、本当に恥ずかしい。せめて、恥じて顔を赤らめる感受性は失いたくない。





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Last updated  June 11, 2007 07:09:03 PM
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Comments

忘れな草9404 @ 思わせぶりですみません  時間がなくて、途中のまま登録しました…
忘れな草9404 @ Re[1]:そうだったのか-ベッドの起源(07/02) ふゆゆんさん >いきなりお邪魔致しますm…
忘れな草9404 @ Re[1]:そうだったのか-ベッドの起源(07/02) ふゆゆんさん >いきなりお邪魔致しますm…
ふゆゆん @ Re:そうだったのか-ベッドの起源(07/02) いきなりお邪魔致しますm(_ _)m >欧州…

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