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2013.09.24
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カテゴリ: バイク
往復1時間もあれば戻って来られるだろう。

無明橋を目指して、張り切って登り始めた親分・子分。

無明橋をめざして

我々がこの日最初の登山者なのでしょう。
次々とクモの巣の洗礼に。
実はクモが苦手な親分、棒切れを振り回しながら進みます。

それにしても先日の雨のせいなのかよく滑ります。
早くもハアハア、ゼイゼイ・・。
後に着いてくる子分に、ライディングシューズは溝がないからとか
汗で革パンが太ももに張り付いて脚が上がらないとか、



けもの道のような道筋に、多少彷徨いながら最初の鎖場に。
ちょっとビビりながら上がります。

最初の鎖場。実はまだほんの序の口なのでした。

“おぉ~、やったなあ”
とちょっとはしゃぐ親分・子分。
今思うと、これはまだまだほんの序の口なのでした。


それから、どちらに進むか迷う分かれ道に幾度となく遭遇。

『この岩峰は転落の恐れのある危険な箇所があります。
事故等が発生した場合でも責任は一切負えません』
という立て看板はよく目にするのですが、道順の案内板は見かけません。

行く道は自ら選べ・・ということなのですね。


それからというもの親分・子分の迷走が始まります。

だいぶ上がってきました。


断崖の上の灯篭のある所へ行ったり、来た道を戻ったり。


やがて稜線部分に出たところで、目の前に立ちはだかる鎖場。

この写真では伝わりませんが、目の前にするとすごい迫力で迫ります。

“これを登るの・・・?!”
いや、迂回する道があるはず・・と、ここから更に迷走。
それからしばらくの間、おそらく周辺の道らしき道はすべて歩きましたが、



今から下山をして食事をしてもフェリーにぎりぎり間に合うのか・・、
そんな弱気なことが一瞬よぎる親分。


“とうさん、やっぱりここを登しかないよ!”

と、いきなりスイッチが入った様に子分のひと声。

“よっしゃあーっ!”

・・・、とまあ勢いはありますが、そこは慎重に。

慎重に慎重に。落ちたら・・・。



ほどなくというかやっと到着です。

無明橋。到着です。

それまでの強烈な鎖場のせいか、幅1メートルはありそうな橋に
恐怖心はほとんど。
達成感で気分も高揚。

平気です。でも・・ひきつっています、親分の顔が。

残っていた最後のお茶を2人で分けて乾杯です。


さあ下山です。
時間に余裕もないし、帰りは違う道を下りてみよう。

近道の様な気もするし・・。


ふたりして滑り降りるように(実際に何回か滑りこけながら)下って行きます。
ふと・・どうもおかしい。
高度は確実に下がっているのになかなか麓に出ないな・・。
やっと舗装された道路に出ましたが、登り口付近の景色と違う。

ちょうど通りかかった郵便配達のカブの青年に尋ねると、ちょっと困った様な申し訳なさそうな表情。
どうやら山の反対側に降りたようなのです。
元の場所に戻るにはぐるりと山の周囲を歩いて戻るしかない、5、6キロはあると・・。

すでに水分を汗で出し尽くした親分、絶望感でクラクラ。

・・ですが、子分の手前、ありがとうございますと歩き出します。
まあこの時点でフェリーの時間には間に合わないことが判明したので、とにかく歩きます。
サッカー少年の子分は比較的元気な様子。
疲労困憊の親分は足を引きずるようにトボトボ。


日頃運動不足だからこんなことになるのかな・・。
もし自分が、ひと気の無い田舎道を歩く親子連れを見かけたらどうするだろう・・。
それにしても喉が渇いたな・・。
これが修行なのか・・。
などといろいろなことをぼんやり思いながら。

少し歩いては道端で休むを繰り返します。
周囲は稲穂が垂れ始めた田んぼ、それがいつしか山の中へ。

その間、なぜかチビがしきりと話しかけてくるのです。
正直なところ返事をするのもおっくうだったのですが、あれは今思うと疲れ切っていたワタシを
何とか励まそうとしていたのですね・・。

多分、本人も相当きつかったはず。
う~む、偉いぞ少年。


そして歩いて小一時間位たったでしようか、ブワ~ンとカブのエンジン音が。
さっきの郵便青年です。
『この先ずっと山で自販機がありませんから~』と手には2人分のペットボトルのお茶が。

地獄に仏とはこういうことなのでしょうか。
我々親子のことを心配して、わざわざ買ってきてくれたようなのです。
ありがたいです。
お茶もですが、その心優しき青年の気持ちが胸にしみます。


それからというもの息を吹き返した親分子分、会話も弾みながら元の登り口へ。
11時半ごろに出発して、もう15時前です。

お昼をと約束していた食堂のご婦人も、駐車場にバイクが1台ずっと残ったまま
下山してこないのを心配しておられました。
歩いて戻ってきたことに驚きながら、『まあ無事で良かった。ボクもがんばったね~』
と、おむすびまでサービスしていただきました。




チビが小学校1年生の時から始めた親分・子分のバイク旅。


今回も、いろいろな方に助けられお世話になりました。
人の親切や優しさが・・・、ほんとうに感謝です。



それから息子のココロの成長も感じられて、父はちょっとうれしいです。

k1100rs





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Last updated  2013.09.25 08:10:28
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