「英知の辞典」
<14
>
OSHO
新しい人間 NEW MAN その2 p31
宗教が失敗したのは、それが見えない世界を指向し、この世を無視したからだ。この世を無視することはできない。この世を無視することは、自らの根を無視することだ。科学が失敗したのは、それが越えた世界、内なるものを無視したからであり、ひとは花を無視することができないからだ。花を、実存を最も奥深い核を無視してしまえば、生はその意味を失ってしまう。木に根が必要であるように、人間にも根が必要だ。そして根は地中にしか存在できない。葉をうっそうと繁らせ、何千もの花々を咲かせるためには、木は成長するための空の広がりを必要とする。そうして初めて木は自らを実現する。そして初めて木は意義を感じ、生は意味あるものになる。
人間は木だ。宗教が失敗したのは、それが花についてしか語らなかったからだ。それらの花々は哲学的なもの、抽象的なものにとどまり、けっして具体的なものにならなかった。具体的なものにならなかったのは、それが大地によって支えられていなかったからだ。そして科学が失敗したのは、それが根のことだけに注意を払ってきたからだ。根は醜く、花を想像することすらできない。
西洋は過剰な科学に苦しんでいる。東洋は過剰な宗教に苦しんできた。いまや私たちは宗教と科学がひとつの人間のふたつの局面になるような新しい人類を必要としている。その橋は芸術になるだろう。新しい人間は神秘家であり、詩人であるとともに、科学者でもある、と私が言うのはそのためだ。
科学と宗教を橋渡しできるのは、詩、音楽、彫刻といった芸術だけだ。私たちがこの新しい人間を生みだすことができるなら、この地上は初めてそのありうべき姿にあんるだろう。それは楽園になる---この身がまさにブッダ、この世がまさに楽園だ。 OSHO
ZORBA THE BUDDHA
英知の辞典<16> 沈黙 Silence 2009.01.13
狂人ノート<3> ミルダッドの書 2009.01.12
私が愛した本<29> 維摩経 ヴィマルキ… 2009.01.12
PR
Freepage List
Category
Comments