Jul 25, 2004
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お気楽自転車旅行もあと2日を残すのみ。私はまだMirandeである。ボルドー、Merignac空港まではあと250km位はありそうだ。うう、頭が痛い(身から出た錆)。

「百里の道も一歩から」と呪文のように唱えながら、ひたすらボルドーを目指す。行きと違い、少しあせってきているので、「あら素敵この町。ちょっとお茶でも」などと寄り道している場合ではないのだが、いかんせん人力、気分が変わると効率が上がる(ような気がする)ので、やはりあちこちでカフェストップをしてしまうのだった。

Nerac。ここのバーで私はとんでもない物を見つけてしまう。少し離れたテーブルで食事をしているカップルのテーブルに無造作に置かれたグラスは、昨年の100年記念、90回記念に作られたTour de Franceのグラス!歴代の王者がプリントされたそのグラスは、私には後光が射している様に眩しかった。

欲しい。

彼らの食事が済み、無人となったそのテーブル上のグラスは、私ににっこりと微笑みかけているようだ。

欲しい。

バーの主人が皿を片付けにやってきた。この機会を逃してしまったら、私は一生後悔するだろう。えーい、駄目でもともと、私は立ち上がった。緊張ゆえに、私の形相は恐ろしかったハズである。

「すみません、これ、どーしても欲しいのですが、譲ってもらえないでしょうか?あ、お代は払います、もちろん、しるぶぷれ。(ここだけフレンチ)」

店主は驚いた様子だったが、すぐに微笑み、

「うぃうぃうぃ、めるしーぼくぅ、Thank you sooooo much indeed!」
店中踊り歩いてしまいたいほど嬉しかった瞬間だった。

両手にとうもろこし、ひまわり畑(背中にグラス♪)を見ながら進む。時々スプリンクラーが道路にまで水を撒いているのが嬉しい。体中に水を浴び、生き返った気持ちだ。英国での常に全身に水を浴びながらのサイクリングに文句ばかりの日々とは大違いである。

Casteljalouxが今夜の宿。古い建物と新しいものが共存する面白い町だ。夕食までの間、町歩きをする。突き刺さる日差しともあと僅か、名残惜しい。
夕食のサラダにあったブルーチーズにうっとり。フランスの誇るRoquefortだそうだ。

D933とD655の交差点であるこの町は少々交通量が多く、開け放した窓から絶え間なく聞こえる車の音が気になって、少し寝不足の夜だった。

走行距離、110km。


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最終更新日  Aug 6, 2004 05:08:01 PM
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