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ハッスル老健 脳卒中にならないための本
ハッスル!「老健」 介護老人保健施設のすべてがわかる本 ゆまに書房 世界一やさしい脳卒中にならないための本 健学社
2023年01月12日
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カテゴリ: 国内旅行365
こんにちは。
10 カ月ぶりの更新です。
ご無沙汰して申し訳ございません。かなり間が空いてしまったというレベルではありませんね。
コロナ禍で、これまで普通にしてきたことができなくなり、これはいかんと、いろいろ新しいことにチャレンジしていました。結果が出るのは、まだ先になりそうですが…。
本日は、久しぶりの「​​​ おもしろ歴史ウォーキング 武蔵国編​​​​​ ​」からのネタです。



 新たに取材したネタと写真をもとに書き下ろした本書は、東京周辺の歴史スポットの紹介で人気を博しております。
今回は、第5章の『 国分寺、庭園、名水、古刹、総社など、歴史ファン必見のスポットが満載! 古代武蔵国の県庁所在地を歩く 東京都国分寺市・府中市 』をお送りさせていただこうか、と。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
すべての記事は、​ ​こちら ​​ですよ。
是非、本書もご覧いただければ幸いです。
実は、今回の記事。ウォーキングの途中でデジカメを握りつぶしてしまったのです。液晶にヒビが入って、撮影する際に写真が確認できなくなってしまいました。
写真の構図がゆるい部分が多々ありますことをお詫びいたします。
1.古代の武蔵国の中心地であった国分寺と府中
今回ご紹介するのは、東京のベッドタウンとして発展を続ける国分寺と府中です。
 でも、それを聞いたら奈良時代の住人は怒るでしょうね。
 なんといってもこの辺りは、律令時代の旧武蔵国の国府があったところです。武蔵国は、今の 東京都と埼玉県、神奈川県の一部を合わせた広さをもつ大国で、そこの県庁所在地とも言うべき場所。
 当時はこちらのほうが、現在の東京 23 区なんかよりずっと都会でした。
 なんて言うと、大森貝塚のある品川区や大田区から、縄文時代の都会はこっちだと言われそうですが…。
 国分寺や府中は、これまで何度か訪れたことがありますが、ここ 10 年間は行っていないような。
最近の東京は、半年も行かないと様変わりしていますからね。その変貌ぶりを眺めるのも、ウォーキングの楽しみの一つ。
…ということで、国分寺と府中の「今」を探るべく、 JR 中央線の国分寺駅から歩き始めることにします。



2.国分寺崖線を利用した絶景が見事な国指定の名勝・殿ヶ谷戸庭園
 まず向かったのは、駅の南口の近くにある都立殿ヶ谷戸庭園。都立公園ということで、入園料が大人 150 円とリーズナブルなのがうれしい。



 入口でもらったパンフによれば、この庭園は、武蔵野の自然の地形を巧みに生かした「回遊式林泉庭園」とあります。
ここは、大正の初期に、後の満鉄副総裁・江口定條の別荘として整備され、昭和 4 年には三菱財閥の岩崎家の別邸となった場所なのだとか。
 庭は、国分寺崖線の谷を利用し、崖の上の明るい芝生地と崖下の湧水池がコラボで楽しめるらしい。庭園の名前は、かつてこの場所が、国分寺村殿ヶ谷戸という地名であったことに由来するそうです。
平成 23 年には、国指定の名勝に指定されたのですか。今日は天気も良いし、庭園の絶景が撮影できそう。
 …ということで、バッグからデジカメを取り出そうしたのです。そのとき、しっかりデジカメを握ったまま、スイッチを押してしまいました。
 レンズが自動で伸びると同時に、バキッという嫌な音が…。
液晶画面を見たら、クモの巣状にヒビが入っている。
画面が真っ黒な状態で、画像が確認できませぬ。しかも、その日は、スマホを持って行くのを忘れていました。
 写真が撮れなかったら来た意味がないと、さすがに青くなりましたね。ただ、写真を液晶画面で確認できないだけで、撮影は普通にできるみたい。
 目を瞑ったままシャッターを切る感じですが、こうなったら、チャレンジするしかありませぬ。
 …ということで、ここから先の写真は,構図が緩めになりますがご容赦ください。対策として、いつもの 3 倍写真を撮り、その中から使えそうなものを厳選したつもりです。
 アクシデントに見舞われながらも、何とか平常心を装いつつ園内の散策を開始します。




 傾斜地を下り、まずは、湧水が流れ込んでいるという次郎弁天池を目指しました。



 国分寺崖線の高低差は、思ったよりありますね。
 次郎弁天池の中の島には、金沢の兼六園のような雪つりがありました。



 池のほとりの湧水源からは、毎分 37 リットルの湧水が池に注いでいるらしい。



 池の近くの急な石段を上ると数寄屋作り風の茶室が…。



 池にかかるイロハモミジの紅葉が見下ろせることから、紅葉亭と名付けられたそうです。赤く染まった世界の中でお茶を飲んだら、最高でしょうね。



 庭園の中には、木造家屋も残っているのですか。



解説板を見ると、ここは岩崎家別邸の一部で、現在は、食堂として使用されていた場所が展示室となっているのですか。
中には、岩崎家別邸時代のパネルなどが展示されていました。
3.武蔵野の面影が残るお鷹の道と日本の名水 100 選のひとつ・真姿の池湧水群
 殿ヶ谷戸庭園を出て、目の前を走る都道立川国分寺線を国分寺方面に向けてひたすら歩きます。しばらく行くと、通りの両側に緑の公園が現れました。
ここは都立武蔵国分寺公園。旧国鉄・中央鉄道学園や郵政省の官舎であった逓信住宅の跡地に造られた公園らしい。



私が若い頃に行ったときはなかったと記憶しています。調べてみると、それぞれ 2000 年代の初頭に開園したのですか。
広大な芝生の円形広場の周りには、旧中央鉄道学園時代からのサクラやケヤキ、イチョウなどの巨木が存在感を持って佇んでいました。


広い池に流れ込むナイアガラの滝のような景観も見事ですね。


大通りを渡り、逓信住宅の跡地に造られたというエリアへ。こちら側のエリアは、林の中に作られた遊歩道を歩くことができるのですな。


近くには、武蔵国国分寺の跡があり、公園内にも遺構が残されているのですか。


この辺りは、当時の寺域の北辺に当たるそうで、寺の区画溝が今も存在しているらしい。
さらに進むと、さきほど殿ヶ谷戸公園にもあった国分寺崖線が目の前に現れます。




 急な崖を下ると、真姿の池に到着しました。


この池は何度も訪れていますが、いつ来ても水がきれい。それもそのはずで、日本の名水 100 選に選ばれているのですよ。ペットボトルに水を汲んでいる人を何人か見かけました。




近くの解説板には、真姿の池の由来について以下のように書かれています。
848 年、不治の病に苦しんでいた玉造小町という美女が、病気平癒のため国分寺を訪れ祈願したそうです。すると、 21 日目に一人の童子が現われ、この池に案内したとのこと。そして、この池の水で身を清めるように言って姿を消してしまったらしい。
玉造小町は言われたとおりにしたところ、たちどころに病は癒えて、元の美しい姿を取り戻したそうな。
 それ以来、人々はこの池を「真姿の池」と呼ぶようになったとか。


 伝説といっても年号が特定されており、信憑性の高さを感じてしまいます。当時、似たような事例はあったのかもしれませんね。
 それにしても、奈良時代から 1000 年以上も水質の高さを保っているのは驚きです。
 真姿の池から武蔵国国分寺へ向かう道には、お鷹の道という意味深なネーミングがつけられていました。


 明治の直前まで、国分寺一帯は尾張徳川家のお鷹場で、その行き来に利用した道というのが由来らしい。
 昔来たときは、京都の嵯峨野一帯を思わせる風情あふれる道だった記憶があります。清流の小川と雑木林や竹林が調和して、武蔵野の面影が自然の姿で残されていたような。


 さすがに現在は、住宅地が広がり当時の面影は薄れつつありますね。
 ただ、興味深い歴史スポットも増えていましたよ。たとえばこの長屋門。


 もちろん当時からここにありましたが、現在は、この中を見学できるそうなのです。
 ここは、旧本多家長屋門と言い、江戸時代末期、国分寺村の名主であった本多家の屋敷の表門と先代当主の隠居所を兼ねて建築されたらしい。
 門でありながらも、座敷や縁側、トイレなどを備える立派な 2 階建て住宅ですね。


2 階には、建物の変遷にまつわる資料や当時の暮らしの様子などが展示されていました。
 長屋門の近くにあったのが、七重の塔の大きな模型です。知ってはいても、古代にこんな高くて優美な塔があったのは信じられませぬ。




4.タモリが作った楼門のある国分寺と全国屈指の規模があった武蔵国国分寺跡
 お鷹の道に戻り、武蔵国国分寺跡へ行く前に国分寺へお参りします。


 跡ではなく、リアルに建物がある国分寺で、武蔵国国分寺の後継寺院になるのですか。江戸時代に造られた建物が数多くあるらしい。
そういえば相模国の国分寺跡へ行った時も、近くに国分寺というお寺があったのを思い出しました。
 こちらは江戸時代に造られた楼門で、東久留米にあった大名の菩提寺から移築されたのですか。




(以下、 「​ おもしろ歴史ウォーキング 武蔵国編 ​​ に続く)
この楼門は、なんとタモリが作ったらしい。
サングラスをかけたタモリがどうかは微妙ですが、江戸時代にタモリがいたのは驚きでした。
このあと、高さ 60 メートルあったと推定される七重塔や金堂、講堂などの巨大な礎石が残る武蔵国分寺跡へ。近くには国分尼寺跡もあり、どちらもしっかり整備されていて当時の様子をイメージすることができました。
そこから府中駅に向かって歩きます。途中には府中高札場、そして藤原秀郷や源義経、新田義貞、足利尊氏など東国武士界のスーパースターゆかりの高安寺などがあって、見どころが目白押し!
ほかにも、武蔵国の総社であった大国魂神社など、歴史好きには見逃せないウォーキングコースでした。
東京周辺の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。
(参考)
目次より
第1章 城跡、藩校、郷土資料館がセットで揃う、武蔵国の貴重な城下町・岩槻を歩く 埼玉県さいたま市
1.小田原だけではなく、岩槻にもあった城の総構
2.江戸城を築いた太田道灌ゆかりの芳林寺
3.かつては岩槻警察署の庁舎だったさいたま市立岩槻郷土資料館
4.埼玉県で唯一残っている江戸時代の藩校・遷喬館
5.さまざまな戦乱の舞台になった戦国最大級の水城・岩槻城
6.岩槻城址公園に残る江戸時代の二つの城門
7.現代に残る岩槻城の痕跡をさがせ
8.今も時刻を知らせる岩槻の貴重な「時の鐘」

第2章 縄文時代を体感できる水子貝塚公園と戦国の城のビジュアルを再現した難波田城をめぐる旅 埼玉県富士見市
1.埼玉県富士見市で、ウォーキングの新たな楽しみ方を発見
2.3つのテーマの景観が楽しめる富士見江川プロムナード
3.ハナショウブの時期には是非訪れたい山崎公園
4.縄文時代のムラを再現した水子貝塚公園
5.縄文時代が身近に感じられる水子貝塚展示館と資料館
6.美しく整備された戦国の平城・難波田城
7.難波田城公園の江戸時代を感じる明治の古民家

第3章 のぼうの城・忍城の痕跡と市内随一の桜の名所・水城公園を歩く 埼玉県行田市
1.のぼうの城の大ヒット前から注目していた「忍の浮城」
2.江戸時代の存在感が伝わってくる大長寺の大仏
3.日本一の足袋どころ、行田を知っていますか
4.三階櫓の眺望と行田の歴史文化がコラボで楽しめる行田市郷土博物館
5.市街地に残る大城郭・忍城の痕跡
6.「忍の浮城」の名残をとどめる水城公園は、市内屈指の桜の名所

第4章 武蔵国トップの古墳があるさきたま古墳群は、特別史跡をステップに世界遺産登録を目指す 埼玉県行田市
1.埼玉の名前発祥の地、行田
2.令和初であるとともに、埼玉県初の「特別史跡」に指定されたさきたま古墳群
3.前方後円墳の形にまつわるエトセトラ
4.さまたま古墳群と田園調布の深い関係
5.国宝の鉄剣が必見のさきたま史跡の博物館
6.武蔵国最大の二子山古墳と国宝が出土した稲荷山古墳
7.将軍山古墳は、実物の横穴式石室を建物の中から見学できる
8.のぼうの城で、石田三成が本陣とした丸墓山古墳

第5章 国分寺、庭園、名水、古刹、総社など、歴史ファン必見のスポットが満載! 古代武蔵国の県庁所在地を歩く 東京都国分寺市・府中市
1.古代の武蔵国の中心地であった国分寺と府中
2.国分寺崖線を利用した絶景が見事な国指定の名勝・殿ヶ谷戸庭園
3.武蔵野の面影が残るお鷹の道と日本の名水 100 選のひとつ・真姿の池湧水群
4.タモリが作った楼門のある国分寺と全国屈指の規模があった武蔵国国分寺跡
5.訪問するたびに、見やすくわかりやすくなっている武蔵国国分尼寺跡
6.府中高札場は、都内に当時のまま残る 2 つしかない高札場のひとつ
7.かつては、新田義貞や鎌倉公方の軍事拠点にもなっていたという高安寺
8.古代に武蔵国内の神々を合祀した総社であった大国魂神社

第6章 興味深い歴史アイテム満載の「葛飾区郷土と天文の博物館」と戦国の巨大城塞・葛西城の痕跡を巡る旅 東京都葛飾区
1.江戸川区の葛西ではなく、葛飾区にあった葛西城
2.お花茶屋地域のネーミングに関わった八代将軍吉宗
3.事実上の奥州の国主であった武将が創建した普賢寺
4.リニューアルしてピカピカになった葛飾区郷土と天文の博物館
5.桜の季節は、贅沢なウォーキングが楽しめる曳舟川親水公園
6.子供たちのニーズに配慮したアイテムが満載の上千葉砂原公園
7.美しい桜並木の亀有さくら通りと長崎奉行を務めた旗本の墓がある宝待院
8.戦国の巨大城郭、葛西城の痕跡を探せ!
9.ギネスブックにも乗っている「こち亀」の舞台・亀有

第7章 前田利家をはじめとする豊臣方の大軍を迎え撃ったと言われる武蔵丘陵森林公園周辺の城を巡る 埼玉県滑川町、熊谷市
1.国営武蔵丘陵森林公園の周辺には城跡がいっぱい
2.豊臣の大軍を迎え撃ったという伝説が残る羽尾城
3.東松山市の大城郭・青鳥城との関連の伝承が残る羽尾神社
4. 304 ヘクタールの広さを誇る森林公園は、見どころがいっぱい
5.山田城が未完成の理由に対する一考察
6.不可解な縄張りの謎の城・山崎城

第8章 歴史好き垂涎の見どころ、エピソードが目白押し! 日蓮宗の大本山・池上本門寺を歩く 東京都大田区
1.日蓮上人が入滅された場所に建つ池上本門寺
2.加藤清正が寄進した長い石段がある
3.大本山の風格が漂う昭和に再建された仁王門と大堂
4.重要文化財に指定された関東最古の五重塔がある
5.古今東西の有名人のお墓がいっぱい
6.日蓮上人に帰依していた池上宗仲の館跡に作られた本行寺
7.丘陵の斜面に、約 370 本の紅白の梅の花が楽しめる池上梅園

第9章 都会の喧騒から一瞬で大自然にワープできる等々力渓谷と巨大古墳がコラボで楽しめる散歩道 東京都世田谷区
1. 23 区唯一の渓谷と古墳がコラボで楽しめる街
2.地域のランドマークを競う古墳と五重塔
3.等々力渓谷へ行ったら、忘れず訪れたい日本庭園
4.桜や紅葉が楽しめる見晴らし舞台がある等々力不動尊
5.古墳の形の変遷が興味深い御岳山古墳と横穴古墳
6.帆立貝型古墳として最大級の大きさを誇る野毛大塚古墳
7.昭和の歴史に触れられるゴルフ橋は、等々力渓谷のアイコン





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最終更新日  2023年01月12日 12時44分13秒
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