世界で一番愛する人と国際結婚

キューバの暑い夜 3




一体、何日間ベッドに横になっていないのか、もう分からなくなった。
恐らく天皇誕生日の日が最後だと思う。


クリスマスイブは日本で今年最後の出勤日だったので、深夜まで働き、
その後六本木のサルサクラブに行って朝まで踊った。


LAにはクリスマスの正午に着いたが、午前0時の出発までの間、
12時間近く街を走り回っていたので全く寝ていない。

疲労もピークに達している。



ハバナの宿に着いた後、私がベッドでうとうととし始めた頃、
トロント経由で私より2時間遅れで到着したあや子ちゃんも、
宿に無事着いた。



私達は夕食を食べ、早速出かけることにした。


ラテンの国では切っても切り離せないもの、ナンパ。
『私達はもうおばさんだから関係ない』、と安心してたらとんでもない。
次から次へと、ほぼ1分おきにキューバ人男性がやってくる。



彼らの英語力と私達のスペイン語力は、ほぼ同じ。
1分しか会話がもたないのに、全然離れてくれない。
それにCubanoは摩擦好き。スリスリ、ベタベタ、なれなれしい。


でも、一人の男性と一緒にいると、他の人からはしつこく
されないことに気づき、感じのいい人がいたら仕方なく
一緒にいることにした。



一番有名なクラブ、カサ・デ・ラ・ムシカの前で、偶然飛行機で
隣あわせたフランシスコに出会う。

喜びの再会?で、彼と一緒に中に入る。


そのクラブはライブバンドが入っていて、ダンスホールがすごく広い。
私達は、楽しく飲んで、そして踊った。


その時、キューバ人の男性全員がダンスが上手いわけではないのが
分かったが、憧れの本場のキューバでのダンスはとても楽しく
夜がふけていった。


それにしても、キューバ人の挨拶のキスの長いこと。
なんだか顔をかぶりつかれそうな勢いだった。



つづく

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