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2026年熊本地震で4キャリアが「JAPANローミング」発動 他社回線につなぐ設定方法と通信障害エリア
2026年7月28日に熊本県で最大震度7を観測した地震を受け、携帯電話各社が非常時の通信を支える「JAPANローミング」の提供を開始しました。
7月28日にNTTドコモとKDDIが提供を始め、翌29日にはソフトバンクと 楽天モバイル も対応しました。通信障害が発生している熊本県内の一部エリアでは、契約先とは異なる携帯電話会社の回線を利用し、音声通話やSMS、データ通信を継続できる可能性があります。
対応スマートフォンであれば、基本的には自動で他社回線に切り替わります。ただし、Androidスマートフォンではデータローミングの設定が必要になる場合があります。
この記事では、JAPANローミングで利用できる機能、スマートフォンの表示、つながらない場合の設定方法、各キャリアの通信障害エリアを分かりやすく解説します。
地震は7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源として発生し、熊本県内で最大震度7を観測しました。
地震の影響によって、熊本県内の一部地域では携帯電話の通信障害が発生しています。基地局の停電や、基地局と通信ネットワークを結ぶ伝送路の故障などが主な原因です。
影響エリアでは、音声通話やデータ通信が利用できない、または利用しづらい状態が続いており、110番や119番などの緊急通報にも影響が出ています。
こうした状況を受け、NTTドコモとKDDIは地震が発生した7月28日にJAPANローミングを提供しました。7月29日にはソフトバンクと 楽天モバイル も提供を開始し、携帯電話大手4キャリアすべてで利用できる体制となりました。
JAPANローミングとは、大規模な災害や通信障害によって契約先の携帯電話回線が使えなくなった場合に、他社の4G LTEネットワークへ一時的に接続できるサービスです。
例えば、ドコモの基地局が利用できない地域でも、auやソフトバンク、 楽天モバイル の基地局が稼働していれば、その回線を救済用ネットワークとして利用できる可能性があります。
携帯電話会社の垣根を越えて通信経路を確保することで、災害時にも最低限の連絡手段を残す仕組みです。
JAPANローミングは、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンク、 楽天モバイル の5社によって、2026年4月1日に開始されました。
申し込みは不要で、追加の利用料金もかかりません。ただし、平常時や小規模な通信障害では提供されず、被害の規模や通信設備の状況などを踏まえて携帯5社が発動の可否を決めます。
JAPANローミングには、「フルローミング方式」と「緊急通報のみ方式」の2種類があります。
今回、熊本県の一部エリアで提供されているのは、通常の通信を幅広く代替できるフルローミング方式です。
フルローミング方式では、主に次の機能を利用できます。
・110番、119番、118番を含む音声通話
・SMSの送受信
・送受信最大300kbpsのデータ通信
最大300kbpsは、通常の4Gや5G通信と比べると低速です。高画質動画の視聴や大容量ファイルのダウンロードには向きませんが、メッセージの送受信、テキスト中心の情報収集、地図や災害情報の確認などに役立ちます。
JAPANローミングは高速通信を維持するサービスではなく、災害時に必要な連絡手段を確保するための非常用サービスと考えると分かりやすいでしょう。
対応スマートフォンが他社回線への接続に成功すると、画面上部のアンテナ表示が「JPN-ROAM」または「JpnRoam」に変わります。
「ピクト」と呼ばれるアンテナマーク付近に、この文字が表示されていれば、JAPANローミングに接続している状態です。
対応機種では基本的に自動で切り替わるため、特別な申し込みやアプリの操作は必要ありません。
ただし、端末の対応状況、周辺基地局の稼働状況、電波の強さなどによっては、自動で他社回線に切り替わらない場合があります。また、「JPN-ROAM」と表示されていても、通信できないことがあります。
AndroidスマートフォンでJAPANローミングのデータ通信を利用するには、「データローミング」をオンにする必要がある場合があります。
設定画面の名称や操作手順は機種によって異なりますが、一般的には次のような項目から変更できます。
「設定」から「ネットワークとインターネット」または「接続」を開き、「SIM」や「モバイルネットワーク」の中にある「データローミング」をオンにします。
音声通話やSMSは利用できるのに、インターネットだけにつながらない場合は、データローミングの設定を確認してください。
なお、データローミングをオンにしたまま海外へ渡航すると、契約内容によっては意図しない海外データ通信料が発生する可能性があります。国内でのJAPANローミング利用が終わり、海外へ行く予定がある場合は、設定を改めて確認することが大切です。
自動でJAPANローミングに切り替わらない場合や、「JPN-ROAM」と表示されていても通信できない場合は、ネットワークを手動で選択すると改善することがあります。
スマートフォンの設定から「モバイルネットワーク」などの項目を開き、「ネットワークを自動的に選択」をオフにします。その後、表示された一覧から「JPN-ROAM」で始まる接続先を選びます。
ネットワーク名の末尾にあるアルファベットは、接続先の携帯電話会社を示しています。
・「JPN-ROAM D」はNTTドコモ回線です。
・「JPN-ROAM K」はKDDI回線です。
・「JPN-ROAM S」はソフトバンク回線です。
・「JPN-ROAM R」は 楽天モバイル
回線です。
契約しているキャリアごとに、手動で選択できる他社回線は次のようになります。
「JPN-ROAM K」「JPN-ROAM S」「JPN-ROAM R」のいずれかを選択します。
「JPN-ROAM D」「JPN-ROAM S」「JPN-ROAM R」のいずれかを選択します。
「JPN-ROAM D」「JPN-ROAM K」「JPN-ROAM R」のいずれかを選択します。
「JPN-ROAM D」「JPN-ROAM K」「JPN-ROAM S」のいずれかを選択します。
一つの回線を選んでもつながらない場合は、一覧に表示されている別のJAPANローミング回線を試してください。基地局の稼働状況や現在地によって、接続できる回線が異なるためです。
ネットワークを手動で選択した場合は、JAPANローミングの提供が終了した後に「自動選択」へ戻す必要があります。
手動選択のままにしていると、契約先の通常回線が復旧しても自動で接続されず、圏外になったり通信できなくなったりする可能性があります。
災害時の通信が落ち着いた後は、スマートフォンのモバイルネットワーク設定を開き、「ネットワークを自動的に選択」をオンに戻してください。
この操作は忘れやすいため、手動で接続先を変更した場合は特に注意が必要です。
ドコモ、au、ソフトバンクなどの回線を借りてサービスを提供するMVNO、いわゆる格安SIMのユーザーもJAPANローミングを利用できる場合があります。
基本的には、緊急通報を含む音声通話とSMSを利用できます。
一方、データ通信に対応しているかどうかは、契約しているMVNO事業者によって異なります。音声通話はできてもデータ通信が利用できない可能性があるため、Wi-Fiなどの代替手段も併用することが重要です。
また、すべてのスマートフォンがJAPANローミングに対応しているわけではありません。端末によっては他社回線への自動接続やデータ通信を利用できない場合があります。
7月29日時点では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、 楽天モバイル の4キャリアで、熊本県内の一部地域に通信障害が発生しています。
7月29日午後2時時点では、熊本県八代市と宇城市の一部エリアが影響を受けています。
7月29日午後5時時点では、熊本県八代市、人吉市、宇城市、下益城郡美里町の一部エリアが影響を受けています。
7月29日午後5時時点では、熊本県八代市と菊池市の一部エリアが影響を受けています。
7月29日午後1時30分時点では、熊本県八代市、人吉市、宇土市、宇城市、下益城郡美里町、上益城郡益城町、八代郡氷川町の一部エリアが影響を受けています。
楽天モバイル については、自社の楽天回線だけでなく、KDDIの設備を利用するパートナー回線エリアも含まれます。
通信障害の影響範囲は、基地局の復旧や停電の解消によって随時変化します。同じ市町村内でも、場所によって利用できる回線や通信状況が異なる可能性があります。
JAPANローミングは、2026年4月に始まったばかりの新しい災害対策です。
6月には台風6号の影響を受けた沖縄県と鹿児島県の一部エリアでも発動されました。今回の熊本地震でも提供され、災害時に携帯電話会社の枠を越えて通信を確保する仕組みとして活用されています。
従来も、固定電話、公衆電話、無料Wi-Fiなどが災害時の代替通信手段として利用されてきました。しかし、近くに公衆電話やWi-Fiスポットがない場合は、連絡手段を確保できないことが課題でした。
JAPANローミングでは、普段使っている対応スマートフォンから他社回線へ接続できるため、移動せずに音声通話やSMS、最低限のデータ通信を利用できる可能性があります。
特に110番や119番などの緊急通報が必要な場面では、通信経路の選択肢が一つ増えることに大きな意味があります。
熊本県内の通信障害エリアで携帯電話がつながらない場合は、まず画面上部に「JPN-ROAM」または「JpnRoam」と表示されているかを確認してください。
Androidスマートフォンでデータ通信だけ使えない場合は、データローミングがオンになっているかを確認します。
それでも通信できない場合は、ネットワークの自動選択を一時的にオフにし、「JPN-ROAM D」「JPN-ROAM K」「JPN-ROAM S」「JPN-ROAM R」のうち、契約先以外の回線を手動で選択します。
手動で切り替えた後は、JAPANローミングの終了時に必ずネットワーク設定を自動選択へ戻してください。
JAPANローミングは万能ではありませんが、災害時に音声通話、SMS、最低限のデータ通信を確保する重要な仕組みです。いざというときに慌てないためにも、「JPN-ROAM」の表示とデータローミング、ネットワークの手動選択という3つのポイントを覚えておくことが大切です。

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