七生子のお買い物日記

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七生子の最近読んだ本
Mar 21, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は、飛び石で三連休の谷間の平日。今日さえ休みだったら、四連休だったのにぃ(号泣)。
でも、結局的に読書の一日になって、嬉しかったかも(*^^*)。

* 本日の読み終わり *
吉田修一『パレード』幻冬舎 bk1 楽天

いつの時代も現実は厳しい!素顔のままでは生きにくい。
  でも相応しい自分を演じれば、そこは誰もが入れる天国になる。
  先の見えない5人、杉本良介、大垣内琴美、小窪サトル、相馬未来、伊原直輝の
  微妙な2LDK共同生活。


すっごーーく面白かった♪今まで読んだ吉田修一作品の中で、一番好きかもしれない。

もっちろん、性格的にどこか歪んだところがある5人の日常は、読んでいて純粋に面白いのだけど
この小説の面白さは、章ごとに視野人物(語り手)が変わることだと思う。
5人それぞれの一人称の語りによって明らかにされる内面と、

衝撃を感じつつも、読んでいて面白い箇所である。
それを逆手にとって“あるしかけ”を施しているなんて!まったくもって心憎い!
小説を読んでいる内に、いつしか植えつけられてしまった先入観を鮮やかに裏切られる衝撃。
そうそう。日常でも結局は「自分が見たいようにしか他人を見ていない」ものなのだ。
同時に「自分の本心を隠し、他人からそう見られたい自分を演じている」訳なのだが。

5人の「お友達ごっこ」(サトル談)共同生活は、一見穏やかで上手くいっているように見える。
だけど、それは5人がそれぞれに程よい距離感を保ちながら、悪意を隠し、
善人の演技をすることにより成り立っている、
ちょっとしたバランスが狂えば、簡単にバラバラになってしまう危ういモノでもある。

…そこは善意のみが入場可能な、出入り自由の空間なのだ。
  たぶん私たちが暮らしているこの部屋も、そんな場所なのだと思う。
  嫌な出ていくしかない。いるなら笑っているしかない。…
  …ここでは善人の演技をしているのだと思う。まさにこれを「上辺だけの付き合い」と
  呼ぶのかもしれない。でも、私にはこのくらいが丁度いい。もちろんこんな生活が、
  一生続けられるとは思っていない。短期限定だからこそうまくいくのだろうし、
  意味もあるんじゃないかな、と思う。…            (p.88-89より引用)


これはインターネットや「チャット」「BBS」への琴美ちゃんの印象&独白だけど、


読み終えてこの小説の題名『パレード』の意味を考えてみた。
「祝祭日」「ハレの日」「特別な日々」…
人生において「あの頃は良かったなあ」振り返ってそう思える懐かしく輝かしい日々があるなら、
彼ら5人にとって、この共同生活の日々が、まさしくそれに当たるのかもしれない。
そんな風に考えた私だけど、真相はいかに?


個人的には、ヘンにしみじみしちゃういい人っぽい作品は書かずに、
“表面的には穏やか。だけど、内面では、とんでもないものがうごめいていて
日常の隙間から、ときどき暴力&悪意をちらつかせるのが人間でしょ”
みたいな作品を描いて欲しいと思う。切実に。
吉田修一という作家に、ますます惹かれてしまう私である。チェックチェック!!


川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』新潮社 bk1 楽天

今までで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパー、
  三番めは居酒屋だと思う…。川上弘美的日常を綴る最新エッセイ集。


吉田修一『パレード』を読み終え、ちょいと興奮気味の私。
次に何を読もうかなあで選んだのが、この川上弘美さんのエッセイ本だった。
何気ない選択だったにもかかわらず、その選択はとっても正しかった!!
ざらついていた心が、読み進めていくうちに次第に穏やかに和んでくる。
川上弘美さんのエッセイには、心の鎮静効果があるに違いない(断言)。

この本は、私にとっての川上弘美初エッセイ本である。
どのエッセイにも、彼女の生活があの独特のタッチで描かれていて、
「作家川上弘美」の人となり、魅力を存分に味わうことができるのだ♪
作品を読んだ時に感じる「あわあわした感じ」は、
著者自らから醸し出されているものだったのね。しみじみ納得。
何にもまして驚いたのは、川上さんが2人の子供のお母さんだったということ!!
知らなかった!!すっごくビックリ!!人の、妻なんですねえ。しみじみ。
私小説家ではないのだから、家庭があろうがなかろうが、読者には関係ないのだろうが、
でも浮世離れしているようで、地にしっかり足がついている感じがするのは、
そのせいだったのか、と腑に落ちた私である。
生活は感じられても、所帯じみてないところは、スゴイと思いますですはい。

どのエッセイも好きだけど、特に好きなのが表題作のエッセイ。
川上さんの「好き」につげ義春、西脇順三郎、武田百合子の名前を見つけて嬉しくなる。
“以前に言われた悪口を思い出してぷんぷん怒る”にくすくす笑う。
本にまつわるエッセイも秀逸だ。どの本も読まなくちゃいけないような気分になってくる(笑)。
「月の記憶」はらしさが溢れていていいなと思ったけど、「金魚のC子」には笑った。
藤枝静男『田紳有楽』、川上さんならとっくに既読だと思ってたんだけど。

あとがきの

連載エッセイを書いていて、最後の回になると、わたしはさみしくてたまらなってしまいます。
  表題作も、連載の最後の回に書いた文章です。どんな別れもさみしい。
  そもそもさみしいから文章を書いているのに、書くことによってますますさみしくなる。
  難儀です。でも生きているから、生きてのびてこれたから、さみしさも感じられるわけです。
  難儀もまたよろし、ですね。     (p.215より)


この文章もいいな、と思う。しみじみと好き。
心のうちからいとおしいという気持ちが沸き起こってくるようだ。
折にふれ取り出しては、何度も読み返したい一冊になりそう。
もっちろん、好きなエッセイから読むのじゃ♪早く文庫落ちしますように(切望)。
(川上さんと一緒に飲むお酒は、とっても美味しそう♪こんなお酒が飲めればなあ…)


明日は飛び石三連休の最終日。だけどダンナ一人だけで、実家へ行くらしい。私とチビは留守番だ。
連休と言っても遠出してばかりだったから、ちょっと嬉しいかも。(ダンナは、お疲れさま)





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Last updated  Mar 24, 2004 12:30:08 PM


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七生子☆ @ Re:ケータイにメールしちゃったよ!!(07/18) ■ あみぴさん 代用機があるので、そち…
あみぴ@ ケータイにメールしちゃったよ!! 昨日、携帯にメールしちゃいましたよ!! …
七生子☆ @ Re[1]:トイレトレーニングを始めるかな。(07/12) >なかさんさん そうなんですよー。 …
なかさん@ Re:トイレトレーニングを始めるかな。(07/12) ほえ! ご長男オムツ外れたのそれ位です…
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