七生子のお買い物日記

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七生子の最近読んだ本
Apr 7, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
身辺がバタバタしていて、なかなか本が読めない状況だったけど、でもそれなりに、本は読んでたのよ。
という訳で、書かずに放置していた本の感想をは、ぼちぼちご披露いたしやす。

* 本日の読み終わり *
佐藤賢一『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』講談社 bk1 楽天

ジャンヌ・ダルクの大成功に嫉妬する宮廷の実力者ジョルジュは、
  ジャンヌの追落しをめざして悪戦苦闘するのだが…。
  表題作等、計7篇を収録した西洋歴史短篇集。


佐藤賢一氏は短編より長編向きの作家だと思っていたが、どうしてどうして。
短いながらも、はっと胸をつかれるような味のある作品を書かれているようだ。
そんな短編をまとめて7編収録したのがこの作品集である。


その資料の山の中から、これはという短編向きの材料を見つけ、書かれたような気がする。

ジャンヌ・ダルクまたはロメ
あの百年戦争末期に颯爽と現れたオルレアンの少女にして聖女、ジャンヌ・ダルクの物語を
敵対する人物からの視点という、まったく別の角度から描いているところが面白い。
“「聖女=ジャンヌ」がなぜ民衆に熱狂的に受け入れられたのか”という疑問についての
回答も示されていて、そんなところにも好奇心を刺激される。
作中でジャンヌの出生の秘密が暴かれるのだが、これ、どこまで信憑性ある説なんだろう?
ラスト、まんまと追い落としに成功するものの、明日の我が身を憂い絶望するジョルジョが印象的。
史実だとこの人物、どんな境遇を辿るんだろう。。。

戦争契約書
百年戦争で一財産を作ろうと、フランスにやってきたイングランド人が二人。
戦争義兄弟の契りを結び、めでたく「戦争契約書」を交わすまでの顛末をコミカルに描いた作品。
「あーでもないこーでもない」と契約書の内容を練っていく間に、

ジャンヌ・ダルク話ではない、こんな百年戦争物語も悪くない。

ルーアン
異端審問にかけられるジャンヌ・ダルクを、裁く側の修道士の視点で描く。
ジャンヌの「神」と、教会の「神」。
同じ「神」の筈なのに、教会の権威を保つために、存在そのものを消されようとするジャンヌ。
事実にフィクションを微妙に絡ませているんだろうが、「なるほど」すんなり受け入れられる話だ。

エッセ・セス

尽力した騎士の回想記という形で綴った作品。うん。この話は好きさ♪
王族の結婚は国益のため。個人的感情は入る余地なく、あくまでも政治的思惑により結ばれる。
だけど政略的結婚と見せかけて、その裏には実はロマンスがあっただなんて、
じつに微笑ましい話じゃないですか(*^^*)。
さりげなく騎士道が盛り込まれてるところも好きさ~♪

ヴェロッキオ親方
ルネッサンス期のあの天才は、もしかしたらその才能を潰されていたかも、という短編。
とっても短い作品だけど、親方の思い悩むさま、思考が辿った道筋がなんとも読ませる。
才能が世に出るためには、たとえ自分が踏み台となろうとも、やはり良き理解者が必要なのね。

技師
対大砲に効果的な「イタリア式要塞」による築城を売り込む技師の物語。
ルネッサンス期はまた小都市どうしの戦争が頻繁に起こっていた時代だったということ。
武器の改良に現されるように確実に時代は動いていて、時代についていけない都市は淘汰されていく。
ある都市の命運と、初恋の淡い思いを抱いた女性の姿を重ねて描き、ほろ苦さが後に残る。

ヴォラーレ
晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチの物語。
神の域に達した天才であり多才な人物ではある。だけど、続々と現れる新しい才能に嫉妬する
人間的な俗っぽさも持ち合わせた尊大な人物と、描かれているのが面白い。
あの名画「モナ=リザ」制作の裏話としても楽しめるかと。

作家の豊かな想像力によって、その時代を生きた人物の生が、鮮やかに蘇ってくるようだ。
西洋史を楽しむ喜びを味わえる作品集だと思う。


垣根涼介『ワイルド・ソウル』幻冬舎 bk1 楽天

忌まわしい過去を振り切ろうと、男達はそれぞれの別天地(ワイルド・ソウル)を目指す-。
  東京を縦断しながら、フルスロットルで加速する史上最強のクライム・エンターテインメント。


すんごく面白かった♪
物語の根底を成すのは「国に騙されてブラジル移民させられた被害者たちの恨みの声」。
だけど重たくて難しいテーマを上手く調理し、最高級のエンターメント作品に作り上げている。

1960年代前半、国の人減らし政策のために、騙された形でアマゾン奥地へと移住、
約束とはまったく違う条件ゆえに辛酸をなめた人間たちによる、復讐譚である。
だけど単なる恨みを晴らすためだけの復讐ではなく、背負った過去の重さ、
呪縛から解き放たれ、自由になるため「けじめ」としての復讐だという点が、ひと味ちがう。
だからなのか、なぜか爽快な読み心地がする。

登場人物それぞれが皆、魅力的だ。
特に純粋な日本人なのに、まるっきりブラジル人みたいなラテンのノリの成長したケイがいい。
復讐が成功するのかどうか手に汗握りながらドキドキハラハラしつつ、
同時に、ケイと貴子の恋の行方が、気になって気になってしょうがなかった私である。えへへへへ。
またケイや松尾らによる外の視線による、現代の日本批判も興味深く読んだ。

作中では一応決着がついた形になっているけれど、現実ではこのブラジル移民問題は
一体、どうなっているんだろう。。。
ブラジル移民の問題だけでなく、国政がらみの問題がまだ他にも隠蔽されているようにしか思えない。
日本批判、外務省批判などいろいろな問題を投げかけているのだが、純粋に娯楽作品として面白い。
大藪春彦賞、吉川英治新人賞をダブル受賞したのも、なるほど。頷ける。
誰が読んでも楽しめる作品かと思う。とってもオススメな作品だ♪
(とか言いつつ、いろんな人からオススメされまくった私だけど^^;)。

* 本日のお届きモノ *
・「芸術新潮 特集:世紀末の魔術師クノップフ」1990年9月号 ←ヤフオクで落札

落札しちゃった。ゴメンなさい。ぺこり。


明日は図書館へ行く日。「自腹本を積極的に読もう月間」なんだから、
くれぐれも借り出ししないこと!!…守れる…かな?





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Last updated  Apr 8, 2004 01:45:37 PM


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七生子☆ @ Re:ケータイにメールしちゃったよ!!(07/18) ■ あみぴさん 代用機があるので、そち…
あみぴ@ ケータイにメールしちゃったよ!! 昨日、携帯にメールしちゃいましたよ!! …
七生子☆ @ Re[1]:トイレトレーニングを始めるかな。(07/12) >なかさんさん そうなんですよー。 …
なかさん@ Re:トイレトレーニングを始めるかな。(07/12) ほえ! ご長男オムツ外れたのそれ位です…
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