西尾征紀の詩のレッスン
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春の滞在
きょう
きのうの別れは哀しくはない
憧れと断念のくりかえしが
ぼくの青春だ
哀しみのこころも
時間がすぎさると
しだいに明るさをとりもどす
歩いていくぼくの視界では
かがやく噴水の白い水しぶき
群れをなして飛び立つ鳩の
ひとときの軽やかな旋回
日時計の影が動く
「あの鳩の脚の色は?」
ぼくは自分に問いかける
ふと見かけた花水木の花に
優しい娘のイメージを素描するぼく
ぼくの内部には
また新しい憧れと
みずみずしい愛の情感がよみがえる
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