青い空の下で

息子りおについて

2005 July


息子りおは現在中学1年生です。

特定不能の広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder Not Otherwise Specified;PDD-NOS)と診断されています。




言葉の遅れ:
本-白言葉が幼いのと字が下手なのは顕著です。順序良く聞いていけば、色々話すことはできるのですが、自分からは断片的に続けることで言いたい事を伝えるのが精一杯です。当人も苦手意識があって、何か聞かれると、分からない、知らないで済ませようとします。

字は下手で書くのも遅いですが、文字の理解度自体は年相応です。
文章を読んで話の筋道を追うのは苦しいのですが、好きな分野の図鑑などならかなり難解な説明でもすらすら読んで、それなりに理解もしています。お気に入りのマンガならケタケタ笑いながら繰り返し読みます。




対人関係:学校(玉入れ)
これは全くうまくいっていません。友達がいたこともできかけたことも多いのですが、継続しません。高学年になってからは付き合いがうまくいかないのを自覚して自分から避けているようです。

ただ、親との関係から言えばコミュニケーション能力は抜群なのです。私が疲れたり、不機嫌だったりすると、
「ママ、疲れているの?だったら横になってなよ」
などといって、毛布を持ってきてくれます。で、これは愛情からでもあるんですが、半分はご機嫌取りで、これが小さい頃から抜群にうまく、上の娘が歯軋りしてくやしがることが度々です。親だって他者なんだから、本当はコミュニケーション能力高いんじゃないかと思っているんですが。




勉強:
算数は計算問題や面積や体積を出すというような問題はできますが、文章題は本当に簡単なものしかできません。

学校机国語は文章をなぞって読むことできるのですが、一つの物語を最初から最後まできちんと読むことはできていなくて、拾い読みを繰り返しているようです。こちらが勧めないと物語は手に取りません。図鑑ばかりです。字は低学年の頃に比べると大分良くなりましたが、小さく整然と書くことはできません。作文は全く書けません。

記憶力には問題がないようなので、社会、理科はついていっています。ただ、総合研究のようなものになるとお手上げです。




生活一般:
身辺自立ということでは特にできないことは何もありません。身の回りのことはもちろん、一人で電車に乗ってどこかへ行くことも問題なくできます。決められた日に塾へも行っていましたし、一人でうどんを作ったりもします。みりんを入れたり本格的です。上の娘は本を見ないと作れないのに不思議です。




運動機能:
学校(ボール)運動機能に問題があるようには見えませんでした。運動能力は低いですが、徒競走はいつもびり、逆上がりは一度もできなかった私自身を振り返るとこういう子は必ずクラスに何人かはいるでしょう、というレベルに見えます。運動会で走る姿を見ても“普通に遅い”と思いました。

自転車にも小学校入学前後にわりと簡単に乗れるようになりました。でも、障害のことに気づいてから色々チェックしてみると連続ジャンプがぎこちないなどのできないことがあるんだな、と分かりました。今は毎日なわとびやブリッジの練習をして、改善されつつあります。




手先の不器用さ:
発達障害の子によくある特徴として挙げられる手先の不器用さはあります。
これは神経医学の用語でソフトサインと呼ぶそうです。箸は一見正しく持っているように見えますが、中指が心もとない状態です。でもそれ程、顕著というわけでもなく、折り紙で鶴を折ったりも特に形に乱れもないです。ドライバを使うのは大好きですし。








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