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ニュージーランドの星空は、
世界有数の美しさを誇っていると言われているだけあって、
日本では考えられないほどの数の星が1年中 夜空を彩っています。
特に冬の夜空は最高!
星の数が多く天の川が 美しく輝いて見えます。
私はニュージーランドに行く前に
この国について何も勉強して行かなかったので、
当然詳しいことは何一つ知りませんでした。
星の事も、トランピングの事も etc・・・ 。
ニュージーランドへ来てしばらく経った時
夜空を見てた私は 何か不思議な違和感を感じました。
「?何だろう?何か違う・・・」 と思ったら!?
オリオン座が反対?!逆さまに見えていたのです!
その時初めて「南半球にいるんだぁ~♪」と実感しました。
ある宿で あまりにも星がいっぱいで綺麗だったので、
庭でポカ~ンと口を開けて眺めていると、
「南十字星って二つあるんだよ♪」と
誰だか判らなかったのですが
(英語だったので日本人でないのは確か)、
同じ宿泊してる人に教えてもらって初めて気付きました。
本物の大きな南十字星の横に、
ちょこんと小さな南十字星(ニセ十字)が!
あんなに綺麗だった星空も雲に隠れ、
Mson Bay Hut での1日目の夜は 雨が降り出し
残念ながらキューイに遇う事は出来ませんでした。
どうしてもキューイに会いたかったので、
このままここにもう一泊することにしました。
2日目は朝からものすごくいいお天気でした。
朝食を食べて海にでも行ってみようかと思っていると、
DOCの人がやってきました。
「おはよう!
キューイには会えた?」
と元気にあいさつして入ってきました。
Freshwater Hutからやって来たところで
ここから船でハーフムーンへ戻るそうです。
もう直ぐ船が出るからと急いで荷物をまとめると、
「じゃあね!
キューイに会えることを祈ってるよ!」
と元気いっぱいに出て行きました。
彼が帰り際に 「よかったらどうぞ。」と
何やら箱に入れていったので 後で見てみると、
パスタといくつか細かくなった野菜が入っていました。
箱には‘フリーフード’と書いてありました。
スチュワートアイランドに来るまでの
バックパッカーズでもあったのですが 、
この‘フリーフード’と書かれた箱には
ちょっと買いすぎて余ってしまった物や、
移動するのに荷物になるからと
必要ない食糧や調味料などを入れて
次にくる旅人のためにと置かれています。
ここに入っている物は誰が使ってもいい
ということになっているのです。
主要な都市のバックパッカーズなどでは、
もう国に帰るから必要ないと 箱いっぱいに食料や洋服までもが
入っていることもあります。
この日の夜はこのパスタをいただきました。
インスタントラーメンのように簡単にできる レトルトパスタです。
今夜は絶対キューイに会わなくてはいけないので、
夕食も早々に済ませ7 時頃には眠りに付きました。
23:00 目覚し時計の音で目が覚めました。
目が覚めた時気が付いたのですが、
やけに外が明るかったのです。
電気も何もないはずなのにライト無しで
部屋の中の様子が分かるほど 明るい光が
入り口(ドアが無いので)を通して外から差し込んでいました。
外に出てビックリ!
月の明かりでした。
明る過ぎて月の輪郭が分からないほどです。
寝る前はあんなに星がキレイに輝いていたのに
今は月の光に隠れてしまってほとんど見えなくなっていました。
外に出てもう一つビックリしたことが!
風も無く波の音もかすかに聞こえてくるような中
何か甲高い泣き声が聞こえてきたのです。
「キュゥーーーーィッ・・・・
キュゥーーーーィッ・・・」
これってキューイ !?!? キューイだぁ♪
キューイが「キューイ!」と鳴くことも知らなかった私は
嬉しくて急いで鳴き声の方(昼間見つけた巣?)へ向かいました。
私はこの時まで‘キューイ’と呼ばれている訳は、
キューイフルーツに似ているからだと思っていました。
でもここで初めて‘キューイ’は姿だけでなく、
鳴き声まで「キューイ!」だから
‘キューイ’と呼ばれるようになったということを知りました。
甲高いけど耳に心地良い透き通ったなんとも言えない綺麗な鳴き声が、
生茂ったブッシュと小高い丘にこだまして聞こえます。
キューイの鳴き声を聞きたいと思っている方には
絶対この場所をおすすめします。
動物園などでもキューイは見られるのですが、
こんなに美しい声を聞くことはできません。
このHutまではハーフムーン・ベイから船で 簡単に来る事もできます。
あの後から来たカップルは ここまで船で来て
ラキウラトラックへ向かうと言っていました。
夜中に船でMason Bay へ来て 、
浜にやって来るキューイを見るというツアーなどもあります。
あの場所にそっと行ってみたのですがやっぱりいませんでした。
すぐ近くで鳴き声は聞こえているのですが・・・。
今のところ3~4羽で鳴き声を交わしているようです。
私達がいる事を警戒しているのでしょうか。
早く姿が見たいという思いを押し殺して、
しばらく少し開けた小川の近くでブッシュの中から
キューイが姿を現すのを待つことにしました。

( Hutのすぐ目の前の橋の架かる小川 )
息を殺して待つこと30分、
月が雲に隠れて真っ暗になってしまいました。
すると、
ブッシュがガサゴソと動き始めましたのです。
風はありません。
直ぐそこでガサゴソ・・・・
思い切ってライトを照らしてみると!
何かがブッシュの中へ隠れてしまいました。
残念に思った瞬間、
今度は後ろの方で何かが 草の上を小走りに
歩いている音が聞こえました。
今度こそ!と思ってライトを照らしてみると!
ほんの一瞬!だったのですが、
ブッシュの中へ逃げ込むキューイの後姿を見ることができました!
<どうやら仲間と一緒にこの草地へやってきて、
私達に気付かず一人だけブッシュから離れて餌を食べてたようです。
すると突然眩しい光が!
人間がいることに初めて気が付いた彼は、
一生懸命ブッシュへ向かって駆け込んだ!>
といった感じだったのでしょうか・・・ 驚かしてしまってごめんなさい。
一瞬しか見えなかったのですが キューイがあんなに大きいとは
思ってもいなかったので ビックリ!でした。
マルマル太ったアヒルに鶏のように細い脚が付いていて、
首が無く代わりにキューイフルーツが
乗っかっている ように見えました。
残念ながら写真を撮ることはできなかったのですが、
夜が明け始めた頃キューイが見られたことに満足して
また眠りに付きました。
( 「スチュワートアイランド 10」へつづく )
スチュワートアイランド 10 / 帰路 2007.09.19
スチュワートアイランド 8 / Fres… 2007.09.04
スチュワートアイランド 7 / 2日目の夜 2007.09.01