友達から借りた本をうっかり読み始めたら、午前中で上下刊読破してしまいました。本の題名は、英語のことわざ"Every Cloud has a silver lining."の直訳の一部です。ことわざの意味は『どんな不幸にもいいい面はある』ですが、英語のフレーズそのままの方がお洒落な感じ。liningとは服の裏地のことだそうです。 主人公の大学生の青年はお兄さんに彼女を取られたショックから立ち直れず、現実から逃避しようと長野の宿で働き始めます。そしてそこでの生活や人々との出会いが青年の気持ちを癒し、彼自身をも変えていく。こんな風にあらすじを書くとありきたりなストーリのように感じがちですが、人間のどうにもならない感情が素直に表現されているし、現代に生きていくうえで忘れてはいけない大切な価値観が書かれた小説だと思いました。 実は、村山さんが直木賞受賞作家ということも知らず読み始めたのですが、文章の読みやすさ、きれいさとストーリーのおもしろさに引き込まれ、途中で本を閉じることができませんでした。 ちょっぴり落ち込んだり、何かに感動したくなった時に読むと素敵に泣けると思います。