やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2021年03月21日
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カテゴリ: 読書メモ
むかし読んだのは1962年。作者案内にはその年にノーベル賞受賞とあります。映画化もあり、話題だったのでしょうか。でもストーリーをすっかり忘れており、初めて読むような感じになりましたのが、個人的などうでもいいことですがわたしとしまして不思議。なぜなら社会機構の矛盾というような題材に関心があった若い時代、記憶の底に残ってもいいのだろうに、ということです。ま、未熟だったのですかね。

さて、上巻を読み終えて、もちろん底辺にある近代資本主義の矛盾を突いているのは痛いほど分かります。でもねえ、ジョードー一家がオクラホマからテキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州そしてカリフォルニア州へと、故郷を捨て新天地へ困難な旅するさまを、簡易地図でたどりながら読んでいると、その情景描写の目に浮かぶような筆運びに魅了されてしまうのです。

この一家13人は苦しい悲惨な旅なんですよ、老人たちは旅に病み死に、若者は怒り、かたや無気力になり失踪し、一家がバラバラになっていく。しかし、それも時代を超えていつの世にもある。その普遍性をある物語に圧縮して解きほぐしていく、これぞ文学の骨頂というのですなと、感心してしまうのでもあります。



『エデンの東』の読書メモ





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最終更新日  2021年03月21日 09時36分11秒
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Re:『怒りの葡萄 上』スタインベック(03/21)  
七詩  さん
中高生の頃、未読で気になっていた本…そんな本を読むようにしています。この本も数年前に読みました。ストーリーよりも情景描写がすばらしく、空気や日差し、それに風が伝わってくるようです。米国では社会主義思想はさほど支持を得ているとは思えないのに、こうした「プロレタリア文学」の傑作があるのが不思議です。それにしても作中の年代は戦前で、生活の糧とはいえ、貧しい労働者一家が大きなトラックを保有し、運転をして移動していた。日米の国力の差はこんなところにも出ていますね。 (2021年03月21日 10時56分15秒)

Re[1]:『怒りの葡萄 上』スタインベック(03/21)  
ばあチャル  さん
七詩さんへ

七詩さんの少し前の感想をあらためて読ませていただきました。コメントを含めてなかなか読み出があるブログですね。
前には自分がストーリーをすっかり忘れているのでサラッとでした、だから頭の隅にはわたしも再読せねばと思っていましたので。

>「プロレタリア文学」

ウイキペディアによると発行差し止めもあったらしいですけど・・
ヨーロッパ(ロシアイギリスフランス)とはまた違った雰囲気ですね

そうそう、1930年代の時代設定、車社会がここまで発展?していたのは当時日本人が知らなかったわけで、知らなかったからこその戦争突入、だったのでしょうと今なら分かりますけど。
(2021年03月21日 14時02分50秒)

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