やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2021年07月05日
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カテゴリ: 名作の散歩道
ジョイス の初感想です。
『ユリシーズ』『若き芸術家の肖像』『フィネガンズ・ウェイク』と
欧米の読むべき文学選に必ず入る作家、文学好きとしては外せないのです。

パリジャン、ロンドンっ子、ニューヨーカー(そして江戸っ子も)の慣用句
その中のひとつが「ダブリナー」だそうです。
といって、ジョイスが意図的に名付けた造語だから、知らなくてもいいのです。
ダブリンに住んでいる人たちの人生を描くとダブリン市民気質がわかってくる。
つまり 『ダブリナーズ』

ダブリンはアイルランドの首都、と知っていても
アイルランドの古い深い歴史の方はうすぼんやりです。
ところが、この短編集を読むとなんだかわかってきます。

ジョイス作品は音楽的で造語が多くパロディ満載で、翻訳が大変むずかしい作品
ということですが、この柳瀬尚紀訳は画期的新訳なので雰囲気が伝わって
原作に近くおもしろく読めるというわけでした。

『赤毛のアン』のモンゴメリがよく描く、不思議なアイルランドのおとぎ話の例。
『風と共に去りぬ』スカーレットの父親が強烈なアイルランド気質だった。
読みながらそんなことも思い出しました。

一世紀前のダブリナーズなのですけど、どこにでもいそうな
けれどもなんだか不思議な一味違う15のダブリン市民の日常描写。


最後の「死せるものたち」は、賑やかに華やかに幕開けし
最後に哀愁ただよう情景で終了する、印象的な一編でした。







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最終更新日  2021年07月05日 15時07分42秒
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Re:『ダブリナーズ』ジェイムズ・ジョイス(07/05)  
alex99  さん
ジェームス・ジョイスの作品は「ユリシーズ」しか読んでいません
したがって、この「ダブリナーズ」にコメントする資格も無い訳ですが(笑)

しかし、おそらくばあチャルさんは「ユリシーズ」を読まないと思うので(失礼)、私のユリシーズ体験について

私がユリシーズを読んだのは高校時代です
借り出し表には、私のほかには、確か三人ぐらいしか名前が無かった
と言っても、半世紀以上前の読書なので、詳細はほとんど記憶に無い
記憶としては、ブルーム夫人が浮気をしていることに子供心ながら興奮した事
および、69をイタリアでは13と表現する事、というトリビアぐらい
いまだに69と13を謝国権先生の(笑)「性生活の知恵」の人形よろしく、想像して、果たしてイタリア人の空間把握能力は優秀なのだろうか?と(笑)
そういう癖が、いまだにユリシーズ関連の話題を読むと、出てしまいます(笑)

それはそうと、ユリシーズは一般に難解な文章の作品と言われていますが、私はそうは思わなかった
ちょうど高校時代は日本の現代詩をよく読んでいましたので
西脇順三郎や北園克衛、それに安西冬衛などの詩を読んでいれば、難なく読み解ける(笑)
というのは、やや大げさですが
しかし、ユリシーズを現代詩、とりわけ散文詩に近いものと思って読めばいいのだと思いますけれどね

ジョイス自身も、おそらく、そういうノリで書いたんじゃないでしょうか?
子のユリシーズ、私としては珍しく、大部の、たぶん筑摩書房の全集?なのに、ちゃんと全部読みました、読めました(笑)
それに、西脇順三郎の一連の詩は、ユリシーズに、たぶんに触発されて書かれたものでは無いだろうか?と
これは私が勝手に考えている事です


「フィネガンズ・ウェイク」
10年ほど前に?に、市の図書館で借り出して読んでみたのですが
少し読んで、すぐギブアップしました
いや、ギブアップというよりは、単に読むのをやめた、という事なんですが
その理由は、あの作品は、翻訳が意味をなさないと思ったからです
解説を読んでも、例えば、あの作品では、ユリシーズよりさらに悪ふざけがひどくなっていて(オイオイ)英語での言葉遊びなどが中心
それを、真面目に日本語に翻訳するなど、意味無し、ですので
まだ、印欧語同士なら、多少の意味があるかもしれませんが


「ダブリナーズ」と関係ないことを長々と申し訳ない
いや、いつもの事かな?(笑)

(2021年07月07日 14時59分20秒)

Re[1]:『ダブリナーズ』ジェイムズ・ジョイス(07/05)  
ばあチャル  さん
alex99さんへ

いえいえ、長文コメント嬉しかったです

alexさんはやはりただ者じゃないと
『ユリシーズ』を高校生の時にですか
しかも投げ出さずにしっかりとお読みになった

わたしは読んでいないので(これから読むかどうかもわからないけど)
でも、その詩的な空間的な文章を読みとられたことはわかりますね

ヘルマンヘッセの『魔の山』のこともそうでした
お忘れになったかもしれませんがわたしが『魔の山』を完読できないと嘆いたら、「そんなことなかった」とおっしゃり
わたしは「よーし!」闘志がわき(笑)読了しました経由がありましたよ
おかげさまで 笑


>「フィネガンズ・ウェイク」
>その理由は、あの作品は、翻訳が意味をなさないと思ったからです
解説を読んでも、例えば、あの作品では、ユリシーズよりさらに悪ふざけがひどくなっていて(オイオイ)英語での言葉遊びなどが中心
それを、真面目に日本語に翻訳するなど、意味無し、ですので
まだ、印欧語同士なら、多少の意味があるかもしれませんが



そこですね!

この『ダブリナーズ』もおもしろさをなかなかよく日本語に変換してありましたが、英語圏の文学愛好者じゃないと、本当のところは、醸し出すものがわからないのです
(2021年07月07日 15時48分13秒)

Re[2]:『ダブリナーズ』ジェイムズ・ジョイス(07/05)  
alex99  さん
ばあチャルさんへ

いえいえ
とんでもない
私こそ、今でも、読み込んだ上で、その上に読後感を書く
ばあチャルさんの底知れないエネルギーに
今さらながら驚嘆の毎日です
それに源氏物語など、いろいろ大作を読み上げておられる

私などあの筑摩書房の厚い柿色の全集
読み上げたのは数えるほど
それも若い頃
そういえば、日本現代詩の巻もあり
これはしっかり読み上げることができました
詩歌的体質か?(笑)

トルストイ・ドフトエフスキーなどのロシア長尺ものは当然(オイオイ)
流し読みだけで


翻訳文学
そういう宿命にありますね
でもまだ、ストーリー性・思想性の強いものはいいんですが
文章の味わいで読むものは、かなり変質しているはず(笑)
例えば、ハードボイルド物などは原作も
かなり気取った文章のはずですよね
翻訳者たちも、それなりに(笑)必死で、気取った文章にしていますが

不思議に、早稲田探検部出身の作家達
冒険小説と共にハードボイルド物の翻訳をすることが多い
自前の作品も翻訳物の影響を受けてか?
気取ったキザな文章を書くことが多い(笑)


ところで、ばあチャルさんの初のケアレスミス発見(笑)
ヘルマン・ヘッセ ➡ トーマス・マン
(2021年07月07日 18時11分00秒)

Re[3]:『ダブリナーズ』ジェイムズ・ジョイス(07/05)  
ばあチャル  さん
alex99さんへ

>ところで、ばあチャルさんの初のケアレスミス発見(笑)
ヘルマン・ヘッセ ➡ トーマス・マン

おやおや、ほんとだ!ハハハ
作風は似ているようでまったく違います
そのうちにドイツ人作家がごちゃごちゃになるかも

そんな勘違い発見、確認訂正のためにも
言葉にしてみるのは良いことですね
(2021年07月07日 18時45分19秒)

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