読書とパイプの日々

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テーマ: 本日の1冊(3750)
カテゴリ: 今日読んだ本
評価:☆

 珍しくタバコを主題としたファンタジーというか、SFというか、社会思弁小説みたいな物です。

 近未来、アメリカ合衆国では既にいくつかの州で禁煙法が成立し、合衆国憲法の修正もあろかという状況であった。
 アメリカの新興タバコ会社と日本のメーカーは共同して画期的な無煙タバコを開発・販売しようとしていた。

 日本企業エージェントのメイ・キイレはサブマリン特許を回避すべく、ニコチアナ・タバカム、ニコチアナ・ルスティカに続く第3番目のタバコ種ニコチアナ・アマゾニアを広めた謎の人物を追いかける事になる。

 謎のニコチアナ・アマゾニアは、在来のタバコ種に先祖返りを促して、本来は強力な幻覚剤でもあったタバコとしての性質を取り戻させ始めていた。
 その時、タバコ産業や喫煙の未来はどうなるのか?といったお話です。

 小説を離れて、現実の世界でのタバコの歴史とか、今のタバコ産業が直面している状況、南米におけるタバコ喫煙の歴史などについて随分と勉強になる本です。

 タバコ栽培の歴史では、いくつかの野生種が交配されて栽培種が作られ、その初期の物がニコチアナ・ルスティカ(アメリカ・インディアンが喫っていた品種)で、現在のまろやかなニコチアナ・タバカムよりもニコチンの含有量が多く荒っぽいタバコだそうです。

 12月14日の日記に書いた、アレンツ・コレクションもチラリと登場します。

 南米からもたらされたナス科の植物、ジャガイモ、タバコ、トマト、トウガラシ、トウモロコシ、これらの植物無しには現代の生活は考えられませんね。
 南米からジャガイモ等が伝わる前の中世の食事は、洋の東西を問わず、随分と味気ないものだったでしょう。





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Last updated  2007.07.08 23:18:59
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