Break Box

Break Box

PR

×

Calendar

Category

普段の事

(1544)

会社の事

(218)

趣味の事

(107)

出稼ぎ日記

(103)

居酒屋日記

(71)

履歴

(30)

対人関係

(3)

ふたりのこと

(4)

夫の研究

(0)
2002.01.15
XML
カテゴリ: 普段の事
ココは、個性を摘み取る場所。


--トンっ
後ろから肩をたたかれた。
振り返ると、そこにはさくらがいた。
「偶然だね!今日、日直??」
「うん。さくらもだったの?」
「そだよ♪ちよもだったんだね。じゃ、今日、昼休みいつもより10分後に屋上でいい?」
「う~ん、そうだね。日直だから、それでちょおどいいかもね。」


朝の職員室で、偶然さくらに会ったちよ。
さくらとちよは、朝は、いつも一緒に登校してくるわけじゃないらしい。
逢わない日は、昼休みに屋上で弁当を食べるまで、1度も逢わない日もある。
それくらい、離れているかと思えば、帰る時は必ず2人でいる。
約束をしているわけじゃないのに。

ちよにとって、同じ制服を着なければならないことは、苦痛だった。
さくらと毎日並んで歩くことが、キライじゃないけど、イヤだった。

日直だったから、教室に戻っても、誰もいなかった。
日誌に、今日の時間割を書いていると、誰かが教室に入ってきた・・・
「お~、早いな~ちよちゃん。」
---えっ・・・亮二くん??

ちよは思わずうつむいてしまって、赤い顔を隠した。そして、
---この顔のせいで、好きな人ともまともに話せないなんて・・・

赤面症の自分を呪っていた。

でも、学校の中では、自分でいられない。
自信が持てない。

独りで生きていけないことは、わかっている。
でも、独りになりたい時もある。
ココでは、独りになれない。
独りになれば、もう少し、まっすぐに生きていけそうな気がする。

でも、ちよはそれを・・・言い訳だとわかっていた。

学校の中。
自分の中。
閉じこもりたくない。でも、入り込んでしまう。

心の弱い部分が、ココでは隠せる。

そう思うことが、ちよに学校へ逃げ込ませていた。
制服を着たくないのに・・・。
比べられたくないのに。


---vol.ちよ。終り。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2002.01.15 00:32:30


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: