迷宮入口・様々な恋愛・いつも本番

■Ⅱ■いろんな人のいろんなカタチ、じぶんのカタチ（２００１年１２月１８日更新）

■Ⅲ■人生にお試し期間はナイ……いつも、ぶっつけ本番（２００２年６月下旬更新）

★★★★★★★ワガママ一方通行（２００１年７月下旬更新）★★★★★★★★★★★★★

６月末に突然、だった。
４年弱、向こうの家族とも親しくしていた。
兄弟のようで、結婚するのとは違うか？と思ってもいたので、
こんな衝撃を受けている事が不思議。

原因は、向こうに次期候補が現れた事。
すでに候補ではなく、コチラが次点にされていたのだが。
…人と深い仲になっていく通過点、驚きやスリルや甘酸っぱさ。
当人にとっては、非常にイイ時期が到来したのだ。

悔しいやら、悲しいやら、情けないやら。
到底切り離す事は出来ず、一瞬の間をおいて後、
堤がきれたように行動に出た。
以前は、そんなマメにしなかった。そういうつきあい方だった。
信じていたし、安心していた。なんの自信があったのか。
安心しすぎていたのかもしれない…。

そーゆー場合、連絡取らない方がいい、と言われるが、
断ち切る方がもっと怖い。ミゾオチが本当に苦しくなる。
病気で熱があっても食欲は落ちないのだが、体重が急降下した。
1ヶ月で4キロ、3ヶ月で7キロ減(笑)。
愛、以外には、何も欲しいと思えなくなった。
物も睡眠も食物もお金も音楽も、趣味も名声もプライドも。
今まで好きだったモノを見ても、不安が消えない。
存在が不安定で、たまに手のひらをジーッと見て
「自分はここにいるのか」と確認してしまう。
他人という鏡に映して、自分を認識していたのか…。

それでもほんの少しずつ、新しい関係を築きつつあるが、
まだまだ苦しい波に飲まれる時がある。

みっともなくても、もし後悔しても、今、
自分のやりたいようにやらなければいかんのでは、と思う。
最後まで本気で向き合いたい、相手にも自分にも。
このつきあいが、本物であったと実感したい。
好きな人の為に身を引く、それがかっこいいのか？

…しかし、嫌われたくはない。迷惑だ、と。
向こうは結婚を検討する？相手との初まりの時期、
邪魔されてると思うかもしれないが、自分の中では未消化なのだ。
頭で理解していても、納得出来ない。
多重人格みたいに、心がまとまらない。
相手が幸せになれる人に出会えたらいいな、という思いもあった。
それが自分ではないのなら…。

こんな事で、とも思う。そんな事で、と怒られもした。
「シアワセな悩みだ」
「無いよりいい｣
「わかるけど、幼稚」
「今まで、本当に苦しい事に出会った事がなかったんだね」
「時間を置いて、新しいモノに目を向けるようにしないと駄目｣
「自分を大切にしなさい」……………

どうしようもない。本当にせつなくて、苦しい。
人は弱い。

★★★★★いろんな人のいろんなカタチ、じぶんのカタチ（2001年12月18日更新）★★★★★★★

食欲がない。
何も美味しくない。
何を見ても食べたいと思えない。
これって、生きる本能が低下しているという事だろうか。

■失恋で、インドに一人旅に出た人の話を聞いた。
別れを言われた瞬間気絶し、病院に運ばれ、その時の記憶を失ったという。
入院先に見舞いにくる元恋人と別れた事を、覚えていない。
元恋人も、あまりの事に言い出せずにいた。
そしてある時、ふと「あれ？私たちって、別れたんだっけ？」と
思い出したんだそうだ…。

その人はまた別の恋の終わりを電話で告げられた時、
自分の足をナイフで傷つけながら話を聞いたそうだ。
心の痛さを、緩和したかったのだ。
その後、インドへ一人旅に出た。
まだちゃんと生きている、と自ら実感しながら歩いているのだろう。

■別れて13年経ったのに、いまだ忘れられずにいる人の話。
マスコミ系で働くその相手は、たまにＴＶで見掛けるせいもあり、
どうしても消し去る事が出来ないと言う。
向こうは結婚し、とうの昔に過去の話になっている。
こちらは生涯独身の道を貫くつもりらしい…もちろん先はわからないが。

■ミュージシャンとつきあっていた人もいた。
「結局、もとの本命の所に帰っていってしまった」
複数以上とつきあっている人の場合、どちらが本命で
どちらが浮気相手か、最後にならないとわからない。
両方本気の場合もあり得るし、誰とも本気でつきあえない人もいるだろう。
「やっと、2年経ってその人のライヴに行けるくらいに気持ちが復活した」
乗り越えた凛々しさが、その人に宿っている気がした。

■不倫をしているアイドルがいた。
「奥さんに私の携帯番号がバレて、たいへんだった。
　だから離れるようにしたのに、連絡つけてきて「君が一番」って
　言われちゃうと、ふにゃって許しちゃうんだよねぇ」

■また別の、不倫をしている18歳がいた。
「私、あの人のコドモと仲良くできる自信がある。
　その奥さん、ひどいんだ。
　離婚するまで待って欲しいって言われた」

いつから逆転するのか、それが本人が求めている事なのか、
当人もきっと、わからないだろう。
危ういカンケイが楽しみを増幅していると言えなくもないし、
新しい安定した生活を、その二人で築きたいと考えているかもしれない。

■会って３回目に結婚を決めたカップル。
旅先で出会い、初めはそんな展開ではなかったのだが、
帰ってきてから会ったらとても気が合って、電撃結婚を決めた。

■つき合って半年で「一緒に住みたいから」と
アパートを決め、その入居日に入籍した社内恋愛の二人がいる。
報告は数日前、突然同じ名字が二人、社内夫婦になってしまった。
「絶対、自分が不倫しちゃうと思ったんだけど、してないね」
当時まだ10代。ただ酔っている訳でもなく、正直に発言していた。
数年たった今も、仲睦まじく二人で暮らしていると言う。

■中学時代から15年以上もつき合って、結婚したら半年で離婚した話。
多感な時期を、一緒にいろんな事を経験して歩いてきたであろう。
いつでも、結婚しようかという選択があった。結果「違った」。

■離婚調停中で、次の結婚相手との生活へ切り替えの時期という人がいる。
ケッコンもリコンも紙一枚だが、重労働らしい。
それでも、一度しかない自分の人生。前向きにシアワセを求めていくなら、
どんな大きな山も乗り越えて行ける、と笑顔だ。

■また別の女性、キラキラした笑顔は同じだった。
「結婚してから、同じビルに勤めていた今の主人と出会った。
　前の主人は仕事で家にいない事が多くて、あまりややこしくならなかった」
…突っ込んでは聞かなかったが、
いわゆる浮気・不倫は離婚の際に金銭面で非常に不利になると聞いた。
そういう事をも乗り越えて、自分のシアワセをつかんでいく。

■何十年も愛人という立場で生きていた女性。
本妻が亡くなり、とうとう50過ぎにその相手と結婚したという。
こういう人生もある、と周囲も納得させられてしまったそうだ。

……いろんな人の、いろんなツキアイのカタチ。

感心する。
自分の思いを大事にして、悩んだり進んだりを繰り返す姿に。
底の底の底を、はいずりまわるような思いもしたであろう。
だから天を舞うような気持ちも、味わえたのだろう。
素晴らしいなぁ…。

人にはそうあって欲しい。
誰にも薦めないが、自分は避けて通りたい。

半ば無理に栄養を摂っている。
自分の体が、透けている気がする。
不用意に誰にでもアイを求めたくなる。
苦しいのも、痛いのも、寂しいのも、
それがどんな楽園に繋がろうと、認めない。

まして、私は楽園をさほど欲しいと思わずにいた。
十分シアワセだったのだ。
ただ、美味しくものを食べて生きている状態が。

ところが、余計な＋（プラス）が入ってきた分、
反動で何十倍もの－（マイナス）を受ける事になってしまった。

見えているはずのシアワセが、見えなくなってしまった。
本当に大切な事、今必要な事が、わからなくなってしまった。

悔しい、情けない思いで一杯だ…。
誰のせいでもない。自分の核のモンダイだと思う。
ただ、
今ハッキリ感じる事は、もう二度と余計な「＋」はいらない。
「－」の原因を引き起こす「＋」はいらない。

★★★★★★人生にお試し期間はナイ（２００２年６月下旬更新）★★★★★★

思い起こせば、恋愛ごっこだった。

今さら、過去の自分たちを否定はしないが、
何もかも、初めてで、興味深々？期待バクバク？画用紙は真っ白。

そうやって、自分たちなりのカタチを確立していった。

無意味な程の、楽しさ。
飽きもせず、繰り返す毎日。
新鮮な毎日。

結婚する前に、同棲期間があった方がいいかどうか？

「結婚した時に新鮮味が薄れるとよくないから、同棲はしない方がいい」
メル友の男性も言っていた。
「同棲って、半端な感じがして嫌だった。
　だから、一緒に住もうと思ったら、結婚する事になった」

同期の女性の真面目な？(笑)友人は、婚前交渉も反対派だった。
「子供を作ってもいいほど相手が好きなら、結婚してからすればいいでしょ？」
…なるほど。彼女は養護教諭の勉強をしていた。

一緒に映画を見にいく。座席の座り方、お互いの感想について…

御飯を食べる。メニューの選び方、箸の持ち方、おかずのとりかえっこ…

遠出。目線。会話。歩き方。待ち合わせの仕方。注意の仕方。気の使い方…

目の合わせ方、目のそらせ方。ワガママの言い方。甘え方、甘えさせ方…

相手の友人と会った時、親と会った時…

まるで、恋愛ごっこ、もしくは予行演習。
お試し。参考。予備校。

そして、今はきっと、結婚ごっこ。
オトウサンとオカアサンと、コドモもいる家庭の生活。

シンコン家庭で、御飯を作る、一緒に食べる、お風呂に入る、一緒に寝て起きる…
コドモと一緒にお風呂に入る、キャッチボールをする、宿題をみてやる…
カゾクで出掛ける、キャンプに行く、犬を飼う…
車を買い換える、コドモに兄弟が出来る、引越をして新しい家に皆で住む…

相手が違えば、自分も違う。

人生にお試し期間は、ナイ。

いつでも、ぶっつけ本番。

人生に意味なんか、ナイ。

誰が傷つこうと、進んでいくしかない。
誰を傷つけようと、前にしか進めない。

人が生きるのは、いつでも「ごっこ遊び」と一緒。

私は、ただの遊び相手に過ぎない。
ただの遊び相手に過ぎないのだ。

…楽しかったなぁ、あまりに無意味で、
何も考えず、平気な顔をして、なんでもやれた。

また、遊びたいなぁ…
もう、あんな風には、遊べないんだろうなぁ…

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