私たちはみな同じ人間だ。これが忘れられたのが20世紀。自分と違う考えを認めない。この行き着く先が9.11のテロだった。21世紀に重要なことは、どんな宗教、思想、哲学であれ、どんな国家に所属していようが、私たちはみな同じ人間だということ。そして、混迷を深める21世紀の世界に、どう共存していくかというモデルを示し続けているのが美であり芸術だ。芸術は、綺麗なものとか感動的なシーンを通して、我々はみな同じ人間だということを伝える使命を持って、人類誕生と同時に存在していた。それが20世紀には軽視され、芸術は暇な人の遊びのように思われ、大切な使命を聞く耳を失って久しい。しかし21世紀こそ芸術の役割が重要になる。芸術はコミュニケーションの手段、Peace Making Process、平和をつくる工程だ。だからこそ21世紀、世界で一番必要とされる。そしてそのとき、日本の芸術が燦然と輝き、全世界の人々に忘れていた何かを思い出させる一助となる。そう私は信じている。■