先週は、 いま並行して進めている4冊の本の校正刷が一気に印刷所から出てきたということもあって、週末はそれらを自宅に持ち帰って校正三昧となってしまいました。
さて、 一口に編集者と言っても、 書籍と雑誌の編集者では、同じ1冊を刊行するにしても、そのスケジュールやそれに関わっている人の数、仕事の流れなどがかなり異なっています。 例えば書籍であれば、著者から原稿を頂いてから4ヶ月前後で刊行までもっていくというのが一般的だと思います。 (刊行までのスケジュールは、本の頁数や校正の回数、著者の作業効率などにも左右されます。)
一方、 雑誌であれば、 これは皆さんご存知のように、週刊・隔週刊・月刊・隔月刊・季刊など、雑誌の刊行スケジュールは創刊時に予め決まっていますし (売れ行きなどの影響もあって、創刊当初は月刊だったものを隔月刊に変更したりすることはありますが) 、 季刊誌を除けば、 毎回の刊行は書籍に比べて かなりの短期決戦と言えるでのはないかと思います。
前に記したこともあったと思いますが、そのような事情もあって、書籍と雑誌の編集部では、その雰囲気も異なっています。 その違いを漢字一字で表現すると、
書籍の編集部は 「静」 、 雑誌の編集部は 「動」
といったところでしょうか。
私も他社の編集部をそれほど多く知っているわけではありませんが、書籍の編集部は比較的静かな雰囲気、雑誌の編集部は人の出入りも多くて忙しい雰囲気、というのは確かだと思います。 これは一般的に、1冊の本は最初から最後まで編集者一人で担当しているのに対し、1冊の雑誌は編集長 (あるいはデスクと呼ばれる人) を中心にして多くのスタッフ (特集のページなど自分に割り当てられたページの編集を担当する編集者、カメラマン、ライター、・・・などなど) で作業を分担してチームで動いている、という大きな違いによるものと言えるでしょう。
これから編集者になりたいと思っている皆さんは、書籍と雑誌のどちらの編集者になりたいと思っていますか? 私自身は入社以来、ずっと書籍の編集者をしてきたので雑誌の編集者としての経験はないのですが、自分自身の経験では、どちらかと言えば、書籍の編集者は一人でコツコツと仕事を進めていくのが好きな人に向いていると思います。 (一人でコツコツと言っても、部屋に閉じこもって他人と接触もせずに仕事をするのが好きな人、 という意味ではありません。) そして、雑誌の編集者に向いている人は、チームで力を合わせて一つのことを成し遂げる、といったことが好きな人に向いているのではないかと思います。 (現場に自ら出向いて取材やインタビューをし、それを自ら記事にまとめたりするのが好きで雑誌の編集者になった、という人も多いようです。)
いずれにしても、編集者を目指そうという人にとって、好奇心が旺盛であること、人との出会いを大切にし、また他人に対して思いやりと気配りができること、そして、最後まで諦めずに一つのことを成し遂げるだけの強い責任感を持っていることが、とても大切だと思います。
新しい取り組みに向けて 2011.07.10 コメント(1)
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