ハ行(東野圭吾 他)



荻原 浩

「押入れのちよ」

【内容】
今ならこの物件、かわいい女の子(14歳・明治生まれ)がついてきます...
幽霊とサラリーマンの奇妙な同居を描いた表題作ほか、「木下闇」
「殺意のレシピ」「介護の鬼」など全9話を収録した、ぞくりと切ない
傑作短編集。 (「MARC」データベースより)




てっきり「明日の記憶」のようなヒューマンドラマかと思いきや・・・・
ブラックな味付けの効いた「お母さまのロシアのスープ」に始まり
ひねりの効いた「コール」ユーモアたっぷりの表題作「押入れのちよ」
などなど、どれも軽やかな中にも味のある短編の数々。
まるでTVの「世にも不思議な物語」を見てるような、ついつい引きこまれ
てしまう作品群で、とても楽しめました♪

一番好きなのは、表題作の「押入れのちよ」
ちょうど時を同じく、この本を読み終えた娘と一緒に、押入れを
あけるたびに「ちよが、いな~い」と笑い合ってます(^m^)


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東野圭吾

『幻夜』

(内容)
1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。
狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、
彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。
あの『白夜行』の衝撃が蘇る(amazonレビューより)




東野圭吾さんの作品を読むのは『白夜行』に続いて2作目。
『白夜行』はヒトツの事件から悲しみの連鎖が繋がる有様と、
話の展開の巧みさが際立つ作品でした。

今作も「白夜行」と似たティストかな?と思ったんですが・・
読み進むうちに、ヒロインの、あまりにステレオタイプな悪女ぶりに
少々、うんざり^^;
「白夜行」に漂っていたセツナサも皆無だし・・・・
ついつい飛ばし読みして読了してしまいました^^;

ファンの方々には申し訳ないけど、私的には△マークでした。
(あくまでも個人的な読後感想なので、お許しを~m(_ _)m)


『秘密』

【内容】
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだ
はずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が
始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリー
として話題をさらった長篇(amazonレビューより)




以前、映画化された時に、あらすじを読んだことがあるので、
だいたいの話の成り行きは頭に入ってました。
が、途中からは「あれあれあれ??」と、いう展開で、一気に
読んでしまいました。

中身は妻であるのに外見は娘……これは男性にとっては
シンドイ設定ですよね~。
主人公のとまどいや嫉妬などの揺れる感情が痛いほどわかり
、とても同情してしまいました^^;

ただ、ラストのどんでん返し(?)これは、いかがなものでしょう?
思わず涙ぐんで感動するものの、どこか素直に納得できないものが
残ってしまって・・私ってへそ曲がりなのかな?

東野さんの作品って、女性の強さ、みたいなものが全面に
出てる作品が多いですよね。
女性の持つしたたかさが、あくまでも男性目線で強調されている
ような気がしてなりません。

でも、作品としては、本当によく出来ていて、とても感情移入
できる作品です。
コレは娘を持つ父親・・・つまりダンナにぜひ読ませてみたいですね~。
どういう反応をするか(^m^)

それにしても、「○と○の中身が入れ替わってしまう」という
話は、映画や小説でよく使われますよね。
もしも、私と娘が入れ替わったら・・・・たぶん『秘密』の直子と
同様、勉強をしなおしたいと思います!!!
そして、もちろん、若さを武器に、お洒落も恋も~ヾ(^o^;)ダンナはどうするつもりだよ~(爆)
みなさんは、どうします~?



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平山夢明

『独白するユニバーサル横メルカトル』

【内容】
凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。生理的嫌悪と、終わることの
ない暴力の果てに、名状しがたい感動が待っている、異形の物語たち。
日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含め8編を収録した短編集
(「MARC」データベースより)




新聞に受賞の記事が大々的に取り上げられてため、好奇心から
手に取ったんですが・・・・・・・・・・どうにも後味悪い作品ばかりでグッタリ!
ホラー・怪談のたぐいは嫌いじゃないんですが、こちらの精神状態
強健な時じゃないと、この手の本はちょっと負担が大きすぎるかも~(>o<)


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