Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年01月17日
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カテゴリ: 夢有無有
ギルガメシュ叙事詩・第二の書板の文段解析2
 ギルガメシュはエンキドゥに言った。「我が友よ、誰も天上まで昇ることなんかできない。太陽のもとに永遠に生きるのは神々だけだ。人間というものは。その生きる日数に限りがある。人の成すことは、すべて風に過ぎない。貴方は、この期に及んで死を恐れるのか。貴方は勇敢だったのではないのか。貴方の前を私は進もう。貴方は進め恐れるなと言っていればいい。私は倒れても、私の名を挙げることができるのだ。ギルガメシュは恐ろしきフンババとの戦いに倒れたのだと我が家に代々伝えよう。さあ、我が友よ、武器職人に向かって私は命じよう。武器を我らの目の前で鋳造するように。」「遠永の命を持つのは神のみ。人間の日々には限りがある。人間の成し遂げることは風にすぎない。だのに、貴方は死を恐れるのか。この期に及んで死を恐れるのか。貴方は勇敢だったのではないのか。貴方の前を私は進もう。貴方は進め、恐れるなと言っていればいい。我が子孫の後々まで伝えられるだろう」エンキドゥはギルガメシュの意志が堅いことを知ってついに折れ、武器職人に向かって彼らは命令を与えた。職人たちは席に座り、相談をした。彼らは大いなる武器を鋳造した。彼らは三ビルトゥある斧と剣を鋳造した。その刃はそれぞれ二ビルトゥで、その脇の留め釘は三十ムナだった。剣の柄は三十ムナの黄金だった。ギルガメシュとエンキドゥはそれぞれ十ビルトゥを身に付けた。ウルクの七つの城門にはかんぬきが掛かっていたが、このことを聞くと、人々は集まった。広場のある町ウルクの通りで歓声をあげた。ギルガメシュはその歓声を聞き、ウルクの通りに立った。ギルガメシュはウルクの人々にこう言った。「私は恐ろしいフンババに立ち向かう。彼らが語っている者を、私は見たいのだ、その名が国中に行き渡っている者を。その者を杉の森で討ち滅ぼそう。ウルクの子の強さを、国中に聴かせてやろう。私は杉を切り倒してフンババへの道を行こう。私は永遠の名声を手に入れるのだ。私が無事に凱旋できるように祝福してくれ。私が戻り、来年の正月が祝えるように。来年の正月を私が催せるように。」ウルクの長老たち、広場の者たちは、ギルガメシュに言った。「ギルガメシュよ、お前は若い。お前の心ははやっている。自分が何をしようとしているのか、お前はわかっていない。私たちはフンババの姿は並みではないと聞いている。彼の武器には誰もかなわないだろう。森は一ベールも広がっているのだ。誰がその中へ行こうとするだろう。フンババの叫び声は洪水で、その口は火、その息は死だ。エンリルは杉の森を人間から守る為にフンババを任命したのだ。お前はなぜ、そんなことをしたがるのだ。」助言者の言葉を聞いたギルガメシュは、彼の友を眺め、笑った。
 人々はこの事を聞きつけると広場へと集まり、歓声を上げた。ギルガメシュは人々の前に姿をあらわし、みずからの計画を皆に告げる。ウルクの長老たちが思いとどまるように言うが、今更聞く耳を持つギルガメシュではなかった。長老たちはギルガメシュの無事を祈る。彼は太陽神シャマシュの加護を祈り、神託を乞うが、内容はかんばしいものではなかった。
 フンババ(Humbaba)は森の番人といわれる巨大な怪物です。叫び声で洪水を起こし、口から火を吐いたり、毒の息を吹き出すことができます。また、人間の言葉を話せるという特徴があります。広大な森林地帯の奥深くに住み、森林を荒らす者がいると地響きを立てながら現れ、追い払ったり殺したりします。とくに木を切り倒されるのは大嫌いで、フンババは大いに怒り狂い、「わたしの木を切り倒すのは誰だ」と叫んで暴れ回ります。とはいえ、人間を困らせることを目的にしているのではないようです。というのも、フンババの住む森には呪いがかけられており、普通の人間ではなかなか中に入り込むことさえできないからです。おそらく、広大な原生林で、入り込んだら方向がわからなくなり、迷子になって死んでしまうような森なのでしょう。フンババには数多くの子分もいて、森の見張りをしています。どんな子分なのかわかりませんが、森に棲んでいる爬虫類や獣たちではなのでしょう。森林地帯に住む動物たちなら、森を守ろうとするフンババに協力するに違いないからです。広大な森林地帯には必ずフンババのような怪物が住んで守っているといっていいかもしれません。なお、シャマシュはメソポタミアの太陽神です。すべてのものを照らす正義の神、季節を司る神、戦争の勝利と敗北を決定する神として崇められました。正義を愛し、悪に対しては厳しく罰する審判者としても知られています。バビロニアには、現在知られている中で2番目に古い法典である「ハンムラビ法典」が、このシャマシュ神より与えられたという伝説があります。正義の太陽神シャマシュ神が、神の代理であるハンムラビ王に法典を授けたというのが、このハンムラビ法典を守るべき根拠となっていました。ハンムラビ法典の碑文には、椅子に座ったシャマシュの像と、「天地の審判者たるシャマシュの命に従い我は正義の光輝を国中に普及せしめんことをこいねがう」といった布告文が刻まれています。旧約聖書で見られる「目には目を、歯には歯を」との記述はハンムラビ法典を根拠にしています。これが近代刑法の「罪刑法定主義」へと発展していきます。

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最終更新日  2013年01月17日 09時36分21秒
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