Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年06月05日
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カテゴリ: 夢有無有
「時間」を紐解く(75)物理学-時間観(三)
 時間の正体を追求してゆくと最後には哲学的論議に至らざるを得ない。現状物理学から見た時間学には限界があることも事実です。たとえば、物理学はなぜ我々が「現在としての今、私は在る」という感覚を持つのか説明を成し得ていません。時間は物理学の対象ではあるが、「現在としての今」という概念は物理学には登場しない。敢えていうならば、観測者の行動視点であ時刻をt=0 としようという程度の意味しかない。これは、此処を「観測者がいる場所を原点Oとしよう」というのと全く同様です。物理学は「今」という観念を人間の精神内にのみあるものとして位置づけるしかないのである。それでは、過去と未来の違いについてはどうか。物理学の法則はすべて「時間反転対称」即ち、現実として時間の流れが突然逆向きになる事は考え難いが、力学における物理法則は、時間の流れの向きに影響されず常に一定であるという事。もし仮に世界の全ての時間が逆向きに流れ出したとしても、あなたは時間が正常に流れているときと全く変わらないのです。つまりは、時間の向きを逆にしても全く同じ法則が成り立つ事を、時間反転対称性を持つと言います。言い換えれば、時間反転対称性を持つ物理法則に従った運動によっては、時間の流れが正常であるか逆であるかは判断できない。但し、空間反転対称性は破れていることが確認され、時間反転対称性の破れを示唆する現象も確認されているようである。しかし、どう考えても、時間は過去→現在→未来と進んでいるのであって未来→現在→過去とは進んではいない。これは人間の精神世界内にのみに起因している問題ではなく。地面を掘ると人間が存在しなかった過去に生きていた生物の化石が出て来るのに反し、人間の未来都市の「遺跡」が出てくることは決してあり得ない。この非対称性の存在は、我々の常識では当然のことと思われるが、物理学では根本的にそれを説明することは決して簡単ではない。物理学は、最近になって、漸く自らの発見による時間の本質についての重要情報を提示して、哲学と対等の議論に参加出来る段階に入った状態です。

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最終更新日  2013年06月06日 06時09分27秒
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